「芸能人逮捕秒読み」リストに記された「超有名人気俳優の実名」

 過去にないペースで有名人の薬物事件が相次いだ2019年。芸能界に限れば「今年の漢字」は「薬」だったに違いない。

ピエール瀧から始まった2019年の薬物事件

 3月12日にコカイン使用の容疑で逮捕されたのはNHK大河ドラマ「いだてん」に出演中だった電気グルーヴのピエール瀧。

 同6日付けの「東京スポーツ」による「捜査当局マーク『薬物、DV、詐欺』大物芸能人3人」と題した記事で「大河ドラマ出演俳優B」に違法薬物使用の疑惑があると報じられたものの、世間的には全くのノーマーク。

 突然の逮捕により「いだてん」で降板を余儀なくされたことに加えて、山下智久、広瀬アリスとともに出演していたLIXIL(リクシル)のCMも中止。

 さらには電気グルーヴの過去の楽曲が音楽配信サービスで配信停止になったほか、ゲーム「JUDGE EYES 死神の遺言」も発売中止となった。その後同ゲームでは「新価格版」として瀧のキャラクターのみ変更したバージョンが発売された。
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田口淳之介「土下座謝罪」の衝撃

 5月22日に大麻所持の現行犯で逮捕されたのはKAT-TUNの元メンバー・田口淳之介と女優の小嶺麗奈のカップル。6月7日に田口が勾留先の東京湾岸署から保釈された際、地面に頭をつけて土下座をする様は衝撃的だった。

 まだまだ著名人の逮捕は続く。かつてNHKの子供向け番組で「歌のおにいさん」を務めた沢田憲一は9月4日に大麻所持の疑いで逮捕。

 11月6日には田代まさしが覚醒剤所持の疑いで5度目の逮捕となった上、同日にはプロスノーボーダーの国母和宏が「大麻を営利目的でアメリカから密輸した疑い」で逮捕された。

 極めつけが合成麻薬MDMAを所持していたとして11月16日に逮捕された女優・沢尻エリカである。警察の調べに対して沢尻は「彼氏から預かった薬物を持っていた」と供述。彼女と交際していた有名ファッションデザイナー「NAOKI」こと横川直樹も同26日に逮捕されるに至った。

「個性派俳優を父親に持つ演技派俳優」

 芸能人の「薬物逮捕ラッシュ」を受けて、各メディアでは警察および厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部(マトリ)がマークしているとされる「薬物疑惑芸能人」について立て続けに記事化。

 12月11日に「日刊大衆」は「沢尻の次はアカデミー俳優X!『100日以内に逮捕』される薬物芸能人と『英語捨てゼリフ』」と題した記事のなかで、9月24日に「抜群のスタイルとその演技力が評価されている女優A」「テレビドラマの主役を張る超大物女優B」のところに内偵が入ったと報道。

「酒癖が良くないことでも知られ妻も有名人の俳優C」「個性派俳優を父親に持つ演技派俳優D」「日本アカデミー賞受賞歴もある実力派の大物俳優X」らを捜査当局がマークしていると伝えている。

有吉弘行も相次ぐ「薬物報道」に関心

 2020年を迎えようとしているなかでも連日、多数のイニシャルが飛び交い「報道合戦」に終結の兆しが見えないなか、12月13日放送のテレビ朝日系「マツコ&有吉 かりそめ天国」では有吉弘行が「『逮捕待ち』の人いっぱいいるじゃないと思ってさ」「俺は『逮捕待ち』楽しみにしてるから」と「薬物報道」への興味を露わにしていた。

「実名リスト」に「追加の名前」

 11月26日「Re:GEINOU」に掲載した記事「『薬物疑惑芸能人リスト』に実名掲載された『沢尻の次』40人!」では大手広告代理店関係者が主導して作成された「薬物疑惑芸能人」の実名リストの存在をテレビ関係者コメントから紹介。

「逮捕秒読み」と囁かれている芸能人をリストアップすることによる「番組打ち切りや取り直しなどの被害を避けたいテレビ業界にとって非常に重宝する資料」であるとの証言を得ている。

「90年代にミリオンセラーを連発したボーカリスト」「CDデビューしていた過去を持つ超大物女優」ら40名の名前が列挙されているというショッキングな内容だったのだが――

「“シロ判定”を受けている人気俳優」の名前も

 再び、同じ在京キー局関係者が語る。

「12月上旬に『追加の実名』を加えたリストが私のところに回ってきましたんです。新たに追加された名前で最も驚いたのが『かつて一部で薬物疑惑が囁かれながら業界内で“シロ判定”を受けている超有名人気俳優』。彼の場合いまでは現場で『過去の疑惑』に関するジョークを飛ばすぐらい堂々としているのですが、リストでは『複数の捜査関係者の証言』として『依然として疑いが強い』とされているんですよ」

「仮にこの人気俳優が“クロ”だった場合、沢尻エリカの逮捕どころではなく芸能界に衝撃が走ることは間違いない。『頼むから誤解であってくれ』と祈っています」

「貶めるために誰かがウワサを流しているのでは」

 さらに「またにわかに信じがたい『まさかの名前』だったのが『子煩悩で知られる美人ママタレ』の疑惑。私は彼女をデビュー当時から知っていますが、薬物のイメージとまったく逆の人で『誰かが彼女を貶めるために薬物使用のウワサを流しているのでは』と思ったぐらい。ただ周囲に聞くと昔から根強く疑惑が囁かれていたそうです」と同関係者。

 芸能界が薬物と手を切れる日はくるだろうか。

(川本みゆき)

 

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