
10月31日、主演映画『盤上の向日葵』の初日舞台挨拶に登場した坂口健太郎が、短髪に口ひげという大胆なルックスで観客を驚かせた。柔和な“塩顔俳優”の代名詞だったこれまでのイメージを大きく覆す姿に、SNSでも衝撃が走っている。
司会からイメチェンについて触れられると、坂口は「初日のために(笑)」と笑みを見せつつ、「役で(髪を)切った。なかなか大変な役をやっていて」と説明。役作りの一環であることを明かした。
しかし、この“激変ビジュアル”は単なる役作りにとどまらず、近年の坂口を取り巻く空気を映し出しているという見方もある。
撮影現場では別人のような表情も
週刊誌『FLASH』が報じたところによれば、坂口は9月下旬に東京・荒川区の遊園地で撮影に臨んでいた。首に包帯を巻き、子役の少女にアイスを買い与えるシーンを撮影していたというが、「笑顔はほとんど見られなかった」とされる。
映画関係者はこう語る。
「この監督の作品は、家族の崩壊や死別を真正面から描くことで知られる。坂口に求められるのは“優しい青年”ではなく、重い背景を背負った男の説得力。スキャンダルで清潔感のイメージが壊れた今こそ、俳優としての地力を証明しないといけない状況でしょう」
つまり今回のイメチェンは、単なる外見の変化ではなく、“俳優としての再起を賭けた武装”という見方も可能なのだ。
永野芽郁との「二股スキャンダル」の余波
坂口は先月、4年以上交際していたヘアメイク女性Aさんと同棲しながら、同時期に永野芽郁とも交際していたと『週刊文春』に報じられた。
永野の事務所は坂口との過去の交際を認め、Aさん側は「二股だったことを知らなかった」と証言。さらに坂口は取材を機にAさんとの関係を解消したとされ、批判が一気に噴出した。
前出の関係者はこうも指摘する。
「坂口はもともと“誠実さ”が商売道具だった俳優。クリーンなイメージは韓国でも大ウケし『韓国の国民的スター』とまで呼ばれている。ただ、イメージを壊したままでは恋愛ものや青春ドラマは起用しづらい。今回のひげ面は、清潔感よりも“役者としてのリアル”に寄せた選択とも受け取れる」
SNS上でも「イメチェンしても目の奥が冷めたまま」「見た目じゃなく中身の問題」といった反応が目立ち、外見の変化だけで空気を変えられる状況ではないことがうかがえる。
【画像】もはや別人!“超ワイルド化”した坂口健太郎の「短髪×口ひげ」姿
“脱・好青年”の思惑とは
坂口はこれまで数々の話題作に出演し、主役も脇役も器用にこなすタイプとして評価されてきた。だが、スキャンダルを経た今は「王道の好感度路線」が封じられ、俳優としての立ち位置そのものが試されている。
今回のイメチェンは、そんな状況と正面から向き合う意思の表れともいえる。
清潔感ではなく、“重みのある役者”として生き残れるか――。
新作映画の興行と評価が、今後のキャリアの分岐点になりそうだ。
(大野みくり)