朝日新聞「#東京脱出」警告記事に浮上した「マッチポンプ説」

 新型コロナウイルスの蔓延を受け、日本政府による緊急事態宣言発令が東京など7都府県に対して行われた4月7日、ネット上では朝日新聞の「コロナ報道」を巡る「ある疑念」が指摘されている。

朝日新聞デジタルが「東京脱出」を危惧する記事を掲載

 同日午前5時、朝日新聞デジタルが掲載したのが「#東京脱出、専門家「やめて」 帰省で家族に感染、新たなクラスターも 新型コロナ」との記事。

 ヤフーニュースなどポータルサイトにも配信された同記事では「7日にも緊急事態宣言が出されるとの情報が流れ、ツイッターでは『東京脱出』というハッシュタグ(検索ワード)が拡散されている」と指摘し、ウイルスを地方に広げてしまうことで新たなクラスター(感染者集団)が発生する可能性を危惧した。

朝日新聞記事に浮上した「マッチポンプ説」

 政府の専門家会議のメンバーである東北大学教授の押谷仁氏による「ウイルスを拡散するような行動はできるだけ避けていただく必要がある」との言葉で締めくくっているのだが、この警告記事に「マッチポンプ説」が浮上しているのだ。

斉藤淳元衆院議員が「朝日が記事化することで拡散させてる疑いの方が強くないか」と指摘

 同記事について元衆院議員の斉藤淳氏は「東京脱出なんてハッシュタグ、昨日まで見なかった。朝日が記事化することで拡散させてる疑いの方が強くないか、これ」とツイッター上で指摘。

 斉藤氏のこのツイートには3000件を超えるリツイートが。さらに「#東京脱出」とのハッシュタグが過去にツイートされていたかを調べ「朝日新聞の記事が配信されるまでほとんどなかった」との指摘がなされるなどツイッター上で朝日新聞デジタルの「マッチポンプ説」が相次いだ。

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「不必要に『東京脱出』を煽りかねない記述」

同記事について「警鐘を鳴らす意図で掲載されたのは間違いないが、不必要に『東京脱出』を煽りかねない記述。迂闊さは否めない」とはジャーナリストの井澤陽子氏。

 強い影響力を持つメディアだからこそ、通常時以上に冷静沈着な報道が求められている。

(中村シュン)