松本人志「ごっつええ感じ」終了の背景に「野球中継以外」の理由

 1991年12月8日にスタートし、1995年11月12日の放送では最高視聴率24.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を獲得した人気お笑い番組「ダウンタウンのごっつええ感じ」(フジテレビ系)。

 ダウンタウンの東京進出後、1989年10月に放送が始まった日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」と並ぶ代表的な冠番組であり、今田耕司、東野幸治、YOU、篠原涼子ら現在のテレビ業界で活躍するタレントがブレイクするきっかけとなった番組だ。

1997年11月2日の放送で打ち切り

「おかんとマー君」「キャシィ塚本」「やすしくん」など多くのコントを生み出した同番組だが、惜しまれつつも1997年11月2日の放送を最後に「打ち切り」の形で幕を閉じることになる。

「野球中継差し替え」に松本人志が激怒

 そのきっかけとされているのが同年9月28日に放送予定だった「ごっつええ感じ 秋の2時間スペシャル」がプロ野球セ・リーグの「ヤクルトスワローズ×阪神タイガース戦」の中継に差し替えとなったこと。

 神宮球場で行われた同試合を前にヤクルトの優勝マジックが「1」になったため、フジテレビは「ごっつええ感じ」スペシャルの放送を翌週に変更し、神宮球場で行われた野球中継を放送したのだ。

 この変更を事前に知らされていなかった松本人志が激怒して打ち切りが決定したと言われているのだが――

「数年前から制作陣への不満が募っていた」

「『野球中継差し替え』に松本が怒ったのは事実ですが、番組打ち切りの理由としては氷山の一角に過ぎないんですよ」と指摘するのはお笑い関係者だ。

「番組が終了する数年前から度々スタッフがセットの安全確認を怠るなど、松本は浜田雅功とともに『しっかりしろ』と制作陣に言い続けてきたんです。その声がフジのスタッフに届かず、一向に改善されなかったことが最大の理由でしょうね。こうした制作陣への不満に加え、6年間にわたり膨大なコントを輩出してきて『やりきった』との思いもあったのではないでしょうか」

 いまも語り継がれる伝説のコント番組の最後であった。

(吉田優作)