「元国民的アイドルA」薬物疑惑「実名バレバレ記事掲載」の理由

 2019年の芸能界を激震させた「薬物問題」。3月に電気グルーヴのピエール瀧がコカイン使用の疑いで逮捕されたことを皮切りに、田口淳之介、小嶺麗奈、田代まさし、沢尻エリカと大物芸能人の薬物逮捕が相次いだ。

「2020年に逮捕される芸能人」を各誌が特集

 そして迎えた2020年。年明け早々から各メディアで「2020年に逮捕される芸能人」に関する「報道合戦」が繰り広げられているのである。

 2020年1月8日に「2020麻薬逮捕第1号 国民的アイドルグループ元メンバーか 沢尻超える衝撃」と1面で大体的に報じたのが東京スポーツだ。

 東スポといえば2019年3月6日の紙面で「捜査当局マーク『薬物、DV、詐欺』大物芸能人3人」と報じ、捜査関係者の証言として「NHK大河ドラマにも出演した現役バリバリの俳優」に薬物使用疑惑があると指摘。「ピエール瀧の疑惑を察知していた」として優れた取材力に注目が集まった。

「国民的女性アイドルグループの元メンバーX」「元国民的アイドルA(30代)」は同一人物か

 そんな同紙が「次期逮捕者リストの“ポールポジション”にいる」との衝撃的表現で「国民的女性アイドルグループの元メンバーX」に「大麻使用疑惑が浮上している」と指摘したのだ。

 さらに1月16日発売の小学館「女性セブン」2020年1月30日号でも「元国民的アイドルA(30代)逮捕間近!『今はお騒がせママ』大麻でトロン」との記事を掲載。

「2020年の“第1号”として具体的に名前が挙がっている」「捜査当局が“3月逮捕を目指す”」と、直前に「東京スポーツ」が報じた「国民的女性アイドルグループの元メンバーX」と同一人物と見られる「元国民的アイドルA(30代)」について疑惑を報じている。

「簡単に“答え合わせ”ができてしまう」

「東京スポーツ」と「女性セブン」による一連の報道について「簡単に“答え合わせ”ができてしまうだけに、長年彼女と一緒に仕事をしてきた身としては非常にショッキングでした」と語るのは在京キー局関係者だ。

「東スポの情報だけでは『国民的女性アイドルグループの元メンバー』『現在はソロでタレントとして活動』『いまだに熱烈なファンがいる』『現在30代で『紅白歌合戦』に出演したことがある』といった程度で『かつてモーニング娘。かAKB48に所属していた誰か』程度にしか絞れないのですが、続報となる『女性セブン』では『本人特定』に至るほど踏み込んだ書き方をしているんです」

「『女性セブン』の『シルエット』で『彼女に違いない』と確信」

「グループ在籍中からお騒がせキャラとして有名」「脱退した後も男女間のトラブルで世間を騒がせた」「今は結婚し子供がいる」と詳述している「女性セブン」。

「これだけでも十分察しはつきますが、決定的だったのがタイトル横の『シルエット』です。特徴的なショートボブと輪郭がハッキリと描かれていて、さすがに『彼女に違いない』と確信しました」と同関係者は語るのだ。

「『彼女に後ろ盾がない』ことも影響している」

 ここまで「踏み込んだ報道」が行われる理由について、同関係者は「『取材による確固とした裏付けがある』ことに加えて、他のタレントとは異なり『彼女に後ろ盾がない』ことも影響しているでしょうね」と指摘する。

「現在の彼女は以前のように華やかなステージで活躍することができない境遇にいる。そうした背景から『自分を守ってくれる人達』が去ってしまい『絶対に乗ってはいけない誘い』を防ぐこともできなくなってしまった。かつてのスターダムで輝いていた彼女を知っているだけに『どうしてこんなことになった』と思うばかりです」(同関係者)

 2020年、芸能界にも徹底的な「違法薬物の撲滅」が求められている。

(川本みゆき)

その後の「元国民的アイドルA」薬物疑惑「実名バレバレ記事掲載」の理由】(2020年2月26日追記)

報道合戦が繰り広げられるも進展なし
 複数の芸能メディアで「逮捕間近」と報じられたものの、2020年2月後半の時点で「元国民的アイドルA」を巡る動向に変化はみられない。槇原敬之の「二度目の逮捕」に注目が集まるなか「元国民的アイドルA」の心中はいかに。

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