2019年9月に刊行した「AI救国論」(新潮新書)が話題となるなど気鋭の知識人として注目を集めていた東京大学大学院情報学環・学際情報学府の大澤昇平特任准教授による「炎上ツイート」に波紋が広がっている。
「中国人は採用しません」と投稿
11月20日、大澤氏は自身のツイッターに「弊社 Daisy では中国人は採用しません」と投稿。人種差別ではないかと批判が寄せられると、さらに「そもそも中国人って時点で面接に呼びません。書類で落とします」と綴った。
その後も大澤氏は「資本主義の文脈において、パフォーマンスの低い労働者は差別されてしかるべきです」と「差別肯定発言」まで投稿。批判の声が集まっていた。
東京大学が公式サイトで謝罪
炎上が続くなか、同24日に東京大学は公式サイトで、大澤氏のツイートについて「これらの書き込みは、当該教員個人または兼務先組織に関するものであり、学環・学府の活動とは一切関係がありません」としながらも「学環・学府構成員から、こうした書き込みがなされたことをたいへん遺憾に思い、またそれにより不快に感じられた皆様に深くお詫び申し上げます」と謝罪した。
「そこまで言って委員会」でも売り込みに躍起
大澤氏が繰り広げた一連のツイートについて「仮に『悪名』であっても自身の名前を世間に広めようとする『売り込みの目的』があるのでは」と指摘するのはテレビ関係者だ。
「彼は『人間vsAI』を特集した11月17日放送の『そこまで言って委員会NP』(読売テレビ)にゲスト出演しているのですが、この番組でも冒頭からカメラに向かって“奇妙なポーズ”を取るなど、露骨なまでに自身の売り込みに躍起になっていました。さらには終始、自分に注目を集めようとする発言ばかりで司会の辛坊治郎も呆れ顔でしたね」
「“再出演アピール”の意図があったのでは」
そんな大澤氏について「問題視されているツイートが飛び出したのは彼が出演した『そこまで言って委員会』の放送から間もない時期。過激な論客を好む『委員会』への“再出演アピール”の意図があったのではないでしょうか」と同関係者。
果たして大炎上の顛末は。
(大倉さとみ)