今年2月、新宿区に住む女性から「受け子」として現金1500万円を騙し取った疑いで逮捕された元俳優の尾上武史容疑者。逮捕時に警察官の目前で号泣する姿はニュースでも大きく取り上げられた。
彼が舞台『さよなら鹿ハウス』で大河俳優・渡部豪太らと共演していたほか、バラエティ番組「マツコ会議」(日本テレビ系)に出演していたことは本サイトでも「尾上武史容疑者 “オレオレ詐欺”俳優の「芸能活動の全貌」とは」として既報の通りだが、4月11日になって別のオレオレ詐欺事件で逮捕されたことが明らかになった。
「尾上が手を出した」と囁かれる「闇ルート」
所持品の捜査から判明したという今回の逮捕。去年11月、東京台東区在住の65歳の女性に、息子を装い「人の名前を借りて株を買ったのがバレてしまったので、返さないといけない」と虚偽の電話をかけ、現金3280万円を詐取した疑いがかけられている。
取り調べに対しては「警察には協力しません」と語り黙秘しているという尾上容疑者だが、彼がオレオレ詐欺に手を染めた背後関係について「『尾上が手を出したのでは』と囁かれる『闇のルート』の存在が噂されているんです」と演劇関係者が明かす。
「今年2月の尾上の逮捕後、都内で活動する小劇団の周辺で『自分もオレオレ詐欺の“受け子”の仕事を持ちかけられた』という証言が続出していたんです。その仕事が尾上が関与した犯罪グループのものかどうかは不明ですが、実際に劇団員を“スカウト”する動きがあったことは間違いない。そうした証言において、スカウトされた劇団員の話で共通しているのが『20代半ばの元劇団員の男が誘ってきた』という話。こうした闇人脈が演劇界から早く一掃されることを願うばかりです」
尾上容疑者の口から真相が語られる日は来るか。
(渋田勝)