「置いていかれた」という焦りが、15年の下積みを経て頂点に立つ原動力となった。Snow Manの深澤辰哉は、グループ名にさえ自分のイニシャルが刻まれていない男だ。母親に促されて受けたオーディションで、たまたま知っていた振付で踊り、敗者復活で入所。Hey! Say! JUMPのデビューメンバーからも漏れ、怪我で休んでいる間に結成されたMis Snow Manに、後から「入っちゃえばいいじゃん」の一言で加わる。常に一歩遅れてやって来た彼の歩みは、決して順風満帆ではなかった。しかし、そのすべてが、彼を唯一無二の存在へと鍛え上げたのだ。
基本プロフィール
| フリガナ | ふかざわ たつや |
|---|---|
| 生年月日 | 1992年5月5日 |
| 出身地 | 東京都 |
| 身長 | 175cm |
| 血液型 | B型 |
| 所属事務所 | ジャニーズ事務所(2004年 - 2023年)・SMILE-UP.(2023年 - 2024年)・STARTO ENTERTAINMENT(2024年 - ) |
| ジャンル | アイドル、タレント、俳優、コメンテーター |
お駄賃目当てのオーディションから始まった
母親が勝手に応募したオーディションに、ただお駄賃目当てで出かけた小学6年生。それが深澤辰哉の芸能界への、何の覚悟もない第一歩だった。たまたま事前に覚えていた「夢物語」を踊ったが、その時は落選。しかし、その「敗者復戦」の呼び出しが、彼の人生を変える。
「Hey! Say! JUMP」の前身グループに在籍しながらデビューを逃し、深刻に考えていなかった自身とは裏腹に、号泣する仲間の姿に初めて「デビュー」という現実を突きつけられる。その後、怪我で活動を休んでいた隙に、同じJr.だった面々が新グループ「Mis Snow Man」に名を連ねていた。置いて行かれた焦りからジャニー喜多川に直訴すると、返ってきたのは「じゃあ、入っちゃえばいいじゃん」というあっさりとした一言。こうして、グループ名に自身のイニシャル「F」が刻まれぬまま、彼の長い下積みの日々は加速していったのだ。
ジャニー喜多川への直訴と「F」のないSnow Man
「鯉のぼりはいずれ辰になる」という故事から名付けられた男は、15年の下積みを経て、まさに昇り竜のように飛翔した。深澤辰哉の芸能界入りは、母親の一つの応募がきっかけだった。当時は「お駄賃目当て」で取材に行ったというから、本人の意思とはほど遠いスタートだったかもしれない。しかし、その後の挫折が彼を変える。Hey!Say!JUMPのデビューメンバーから落選した時、仲間の号泣する姿を見て、初めて「デビュー」という現実を突きつけられたのだ。
その後も、怪我で活動を休止している間に結成されたMis Snow Manに置いていかれるという焦りを経験する。しかし、ここで彼は自らジャニー喜多川に電話をかけるという行動力を見せた。その結果、あっさりと加入を許されたが、グループ名には彼のイニシャル「F」が入らないという、どこか象徴的なエピソードが残る。これらの経験が、彼を「精神的支柱」へと育て上げたのだろう。
2020年のSnow ManとしてのCDデビューは、長い道のりの頂点に立つ瞬間だった。そして、彼の真骨頂はデビュー後に花開く。『ノンストップ!』でのコメンテーターとしての軽妙なトーク、『有吉の夏休み』でのジャニーズ事務所初参加という快挙、そして2023年のドラマ『今日からラブリーマン』での単独初主演。いずれも、アイドルの枠を軽やかに飛び越えていく彼の幅広い才能を証明している。
MC担当としてグループをまとめ、いじられキャラで親しみやすさを演出する一方で、メンバーからは「日本で一番優しい」と絶賛される人間性の持ち主だ。潔癖症でありながら、後輩の面倒見が良いというギャップも魅力の一つである。彼の魅力は、15年という時間で培われた「優しさ」と「したたかさ」が絶妙に混ざり合ったところにある。
出演作品
| 公開・放送開始年 | 作品名 |
|---|---|
| 2026 | シチュエーションコメディ「アリフォルニア」 |
| 2026 | COUNTDOWN CONCERT 2025-2026 STARTO to MOVE |
| 2025 | 旅するSnow Man - Traveling with Snow Man - |
| 2025 | 誘拐の日 |
| 2025 | Snow Man Dome Tour 2024 RAYS |
| 2025 | オトナが階段のぼる |
| 2025 | Snow Man 1st Stadium Live Snow World |
| 2024 | バタバタ買い物バケーション |
| 2024 | 超こどもの日 2100年まで生きる君へ |
| 2024 | with MUSIC |
| 2024 | 春になったら |
| 2023 | The Documentary Of I DO ME |
| 2023 | 今日からヒットマン |
| 2022 | ポケモンとどこいく!? |
| 2022 | 映画 おそ松さん |
| 2022 | Snow Manが豪邸でシェアハウスしてみた |
| 2020 | 滝沢歌舞伎 Zero 2020 The Movie |
| 2020 | それSnow Manにやらせて下さい |
| 2013 | 劇場版 BAD BOYS J -最後に守るもの- |
| 2013 | Bad Boys J |
| 2012 | Hot Snow |
精神的支柱を育てた15年の下積み
「鯉のぼりはいずれ辰になる」という故事から名付けられた男は、ついに龍のように天に昇った。深澤辰哉、Snow Manの精神的支柱にして、15年の下積みを経てデビューを果たした最年長メンバーだ。彼の芸能界入りは、実は母親の「お駄賃目当て」から始まったという意外な事実を知っているだろうか。
小学6年生の時、母親が勝手に応募したオーディション。たまたま事前に覚えていた「夢物語」が課題曲で、一度は落選するも敗者復活で呼び戻された。取材に行くとお小遣いがもらえるというただそれだけの理由で足を運んだ少年は、やがてジャニーズJr.としての活動の中で確かな憧れを胸に刻んでいく。しかし、その道のりは平坦ではなかった。Hey! Say! JUMPの前身グループにいたにも関わらずデビューメンバーから漏れ、後にMis Snow Manが結成された時も、怪我で休養中だったため「置いていかれた」焦りを味わう。ジャニー喜多川に電話で直訴すると、あっさり「入っちゃえばいいじゃん」と言われ加入したが、そのためグループ名「Snow Man」には彼のイニシャル「F」が含まれていない。これが、彼の長い下積み時代を象徴するエピソードと言えるだろう。
2020年、ついにSnow ManとしてCDデビューを果たすと、その存在感はますます輝きを増す。MC担当としてグループを支え、いじられキャラながらも芯の通った優しさで、メンバーから「日本で一番優しい人」と称賛される。2023年には『今日からラブリーマン』でドラマ単独初主演を果たし、配信再生数で1位を記録するなど、俳優としても確かな手応えをつかんだ。
しかし、そんな彼の意外な側面は、その二面性にある。ステージ上ではお調子者でコミュニケーション好きの愛されキャラだが、プライベートでは驚くほどの人見知りで、街中では気配を消すように歩くという。アイドルとしての「作り物」の部分を極力排し、すっぴんでYouTubeに登場するなど、「一番近くにいる人」であることを目指す姿勢は、長いファン歴を持つ者なら共感せずにはいられない。潔癖症という一面も、完璧を求めすぎるが故の、ある種の誠実さの表れなのかもしれない。
33歳の誕生日にInstagramを開設し、新たな一歩を踏み出した深澤辰哉。母親に促されて始めた道で、今や多くの後輩の目標となる存在だ。彼の歩みは、優しさと強さが交錯する、ひとつの現代の成功譚なのである。