「身長が168cmになれば、170cmって言ってもバレないかな」。そんな等身大の悩みを笑顔で語る彼は、紛れもない“次世代の顔”だ。板垣李光人――2歳からモデルとしてキャリアを積み、今や映画『約束のネバーランド』でノーマンを演じた若手俳優である。しかし、その実像は「オタク」を自認する、ごく普通の22歳青年に他ならない。ドイツ語で「光」を意味する「リヒト」に由来するその名の通り、彼はどんな役柄でも、どこか内側から滲み出る優しい光を放つ。だが、そのルーツを辿れば、驚くべき才能の片鱗が幼少期から既に輝いていた。

基本プロフィール

フリガナ いたがき りひと
生年月日 2002年1月28日
出身地 山梨県
身長 165cm
血液型 AB型
所属事務所 スターダストプロモーション
ジャンル 俳優

2歳モデルからオタク俳優への道

2歳でモデルとしてキャリアをスタートさせた時、彼がこの先“オタク”を公言する俳優になるとは誰も予想していなかっただろう。板垣李光人。その名はドイツ語の「光」に由来するが、彼自身の光は幼少期から確かに輝き始めていた。小学5年生でスターダストプロモーションのオーディションに合格、本格的な芸能活動への扉を開いた。しかし、単なる子役の枠に収まらない何かが、彼の内側には既に息づいていたのだ。

モデルとしての経験を積みながらも、彼の興味は多岐にわたった。水泳にイラスト、そして何よりアニメやゲームへの深い愛着。後に自ら「オタク」と公言し、『アイドルマスター SideM』への熱烈な推し活を明かすその原体験は、この時期に培われたに違いない。仮面ライダーシリーズ、特に『電王』への傾倒は、単なる趣味の領域を超え、彼の内面を形作る一部となっていく。

そんな“普通の少年”の一面と、カメラの前で光る才能が交差するとき、彼の俳優としての可能性は一気に花開いた。子役時代から着実にキャリアを重ね、やがて『約束のネバーランド』のノーマン役など、重要な役柄を射止めるまでに成長する。しかし、彼の真骨頂は、役者としての顔と、等身大の“板垣李光人”としての顔を、不思議なバランスで共存させている点にある。身長の伸びを切実に願うような、どこか憎めない等身大のエピソードが、彼を特別な存在にしているのだ。

ノーマン役で開花した若手実力派

彼の名が一気に知れ渡ったのは、あの国民的漫画の実写化作品に他ならない。2020年公開の映画『約束のネバーランド』で、天才児ノーマンを演じた板垣李光人は、原作ファンをも唸らせる繊細かつ鋭い眼差しで、その類稀なる存在感を証明してみせたのだ。幼少期からモデルとしてキャリアを積んできたが、この役は彼を「子役」の枠から一気に「若手実力派」の地位へと押し上げる転機となった。

その後も、『ホリミヤ』の柳明音役や『なのに、千輝くんが甘すぎる。』の手塚颯馬役など、端正なルックスを活かした役柄で人気を固める一方、その内面の幅を見せつけたのがNHK大河ドラマだった。『青天を衝け』では徳川昭武を、『どうする家康』では井伊直政を演じ、若さの中に秘めた凛とした芯の強さを歴史の重みと共に表現。特に井伊直政役では、武骨ながらも忠義に厚い武将の成長を、熱演で描き出したのである。

しかし彼の真骨頂は、役者としての顔だけではない。自らを「オタク」と公言し、熱烈な『アイドルマスター SideM』ファンであり、ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』の熱心な観客でもある。そんな等身大の「好き」を隠さない姿勢が、ファンを惹きつける最大の魅力だろう。イラストを描き、椎名林檎を愛し、仮面ライダーに夢中になる。芸能界にあって、趣味の領域を大切に生きる彼のあり方は、これからの活躍をより一層期待させるに違いない。

出演作品

公開・放送開始年 作品名
2025 ペリリュー -楽園のゲルニカ-
2025 ミーツ・ザ・ワールド
2025 ばけばけ
2025 しあわせな結婚
2025 ババンババンバンバンパイア
2025 秘密〜THE TOP SECRET〜
2024 はたらく細胞
2024 八犬伝
2024 ブルーピリオド
2024 陰陽師0
2024 劇場版 君と世界が終わる日に FINAL
2024 マルス-ゼロの革命-
2023 フェルマーの料理
2023 なのに、千輝くんが甘すぎる。
2023 忍者に結婚は難しい
2023 どうする家康
2022 かがみの孤城
2022 silent
2022 インビジブル
2022 シジュウカラ
2021 風の向こうへ駆け抜けろ
2021 ゾッキ
2021 カラフラブル 〜ジェンダーレス男子に愛されています。〜
2021 ツナガレラジオ〜僕らの雨降Days〜
2021 ホリミヤ
2021 青天を衝け
2021 RIDER TIME 仮面ライダージオウ
2021 RIDER TIME 仮面ライダーディケイド VS ジオウ -ディケイド館のデス・ゲーム
2021 ここは今から倫理です。
2020 約束のネバーランド

身長の悩みと熱烈なSideM愛

「身長があと3、4センチ伸びないかな」。そう語るのは、俳優・板垣李光人だ。22歳まで伸びたという話を信じ、密かに願うその本音に、多くのファンは思わず笑みを漏らしたに違いない。2歳からモデルとしてキャリアをスタートさせた彼は、今や映画『八犬伝』や『はたらく細胞』などで日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞する実力派だが、その内側には公言通りの“オタク”魂が燻ぶっている。

彼の芸名「李光人」の由来はドイツ語で「光」を意味する「Licht」。しかし彼自身が放つ光は、役者としてのそれだけではない。趣味のイラストをInstagramで披露し、イラスト本出版を夢見る一面も持つ。さらに、熱烈な『アイドルマスター SideM』のファンであり、推しキャラである蒼井悠介への愛を隠さない。出演作であるミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』シリーズでは、西武狭山線を推すというマニアックなこだわりを見せ、公演を複数回観劇するほどだ。中学生の時にハマった『仮面ライダー電王』への愛着も、彼の根っこにあるサブカルチャー精神を物語っている。

そんな彼の人間味を象徴するエピソードが、初写真集『Rihito 18』の制作秘話だ。鹿児島・屋久島で撮影を担当したのは、共演ドラマ『神酒クリニックで乾杯を』で親交を深めた先輩俳優の安藤政信、市原隼人、三浦貴大という豪華布陣であった。仕事の枠を超えた信頼関係が、美しい自然の中で一枚の写真集を形作ったのである。

ドラマ『マルス-ゼロの革命-』での演技が評価され、第27回日刊スポーツ・ドラマグランプリ 冬ドラマ 助演男優賞を受賞。そして2024年、『八犬伝』『はたらく細胞』『陰陽師0』の3作品での演技が認められ、第48回日本アカデミー賞で新人俳優賞を射止めた。多様な役柄をこなす柔軟な演技力は、幼少期からの積み重ねの賜物だろう。

好きなアーティストは椎名林檎。「今、一番会いたい人」とインタビューで即答するほどだ。役者としての顔、オタクとしての顔、そして一人の青年としての等身大の悩みや憧れ。それらが混ざり合い、板垣李光人という唯一無二の光彩を生み出している。次に彼がどのような“推し活”を見せ、どんな役で観客を驚かせるのか、目が離せない。

おすすめの記事