「兄のドラマに子役で出ただけ」と思っていたら、いつの間にかジャニーズJr.のステージに立っていた。母が勝手に送った履歴書が、田中樹の運命を狂わせたのだ。

基本プロフィール

フリガナ たなか じゅり
生年月日 1995年6月15日
出身地 千葉県柏市
身長 176.1cm
血液型 B型
所属事務所 ジャニーズ事務所(2008年 - 2023年)・SMILE-UP.(2023年 - 2024年)・STARTO ENTERTAINMENT(2024年 - )
ジャンル アイドル、歌手、俳優、タレント、ラジオパーソナリティ、ラッパー

母の履歴書で掴んだ天才の称号

「あの子は天才だ!」ジャニー喜多川がリハーサルを止めてまで絶賛した少年がいた。2008年、中学1年生になったばかりの田中樹は、母がこっそり送った履歴書がきっかけでジャニーズJr.の世界に足を踏み入れる。兄・聖の背中を追いかけていた彼に、予想もしないスピードデビューが待っていた。入所わずか半月後、横浜アリーナのステージで兄と「Real Face」を披露するという、夢のような一幕を経験するのだ。

しかし、順風満帆とは程遠い日々が続く。グループに選ばれるためには何が必要か。彼が出した答えは「話をまとめる力」だった。自らMCの技術を磨き、大人との対話を重ねる。その努力はやがて「言葉の魔法使い」と称されるほどの確かな力へと結実していく。バラエティ番組で「話せないジャニーズ」と思われるわけにはいかない――。そんな強い意志が、彼を支えていた。

2012年、転機が訪れる。ドラマ『私立バカレア高校』で共演した仲間6人で、ジャニー氏に直談判。彼らの熱意が実り、独自のコンサート開催にこぎつける。この結束力が、後のSixTONES結成への確かな礎となったのだ。2015年、ついにグループ結成が発表される。そして2020年、CDデビューを果たす。兄の影響で始まった道は、しかし、彼だけの色に染め上げられていく。ラップとMCという二つの武器を手に、彼はSixTONESの不可欠な存在として、今日もステージを駆け巡るのである。

MC力で築いたSixTONESの屋台骨

「彼は天才だよ!」。ジャニー喜多川がリハーサルを止めてまで絶賛した、その舌の回る少年は、今やSixTONESの屋台骨を支える「言葉の魔法使い」である。

田中樹のブレイクのきっかけは、決して順風満帆なものではなかった。母親が勝手に送った履歴書でジャニーズJr.の世界に飛び込み、兄・聖の背中を追いかける日々。しかし、彼は単なる「弟」では終わらなかった。グループに必要不可欠な存在とは何か。彼が出した答えは「話をまとめる者」だった。自らMC力に磨きをかけ、大人との対話を学び、どんなに自由奔放なメンバーが暴走しても確実に受け止め、笑いへと昇華する手腕を身につけていった。

その集大成が、SixTONESのデビューである。2020年、鮮烈なパフォーマンスで世に衝撃を与えた彼らの中で、田中樹はラッパーとしての鋭いリリックと、MCとしての温かくも的確な進行で、グループの双輪を担う。代表作である映画『バニラボーイ トゥモロー・イズ・アナザー・デイ』での初主演も、そんな彼の内に秘めた表現力の豊かさを証明するものだった。

「ボケたい」という本心を脇に置き、場を回すことに徹する姿勢。メンバー全員が「樹なら拾ってくれる」と絶対の信頼を寄せるその懐の深さこそが、彼の最大の魅力と言えるだろう。中居正広や櫻井翔らを目標に掲げるその先に、彼自身がMCを務める番組が誕生する日も近いかもしれない。

出演作品

公開・放送開始年 作品名
2025 I, KILL
2025 ハマダ歌謡祭!
2025 ゴールデンストーンズ
2025 ゲームオブストーンズ
2024 続々~ゾクゾク
2024 ACMA:GAMEアクマゲーム ワールドエンド
2024 ACMA:GAME
2023 単身花日
2022 オールドルーキー
2021 ネオコロッセオ
2020 TrackONE -IMPACT- [通常版] / SixTONES
2019 ブラック校則
2019 ブラック校則
2019 少年たち
2018 世にも奇妙な物語 ’18秋の特別編
2016 バニラボーイ トゥモロー・イズ・アナザー・デイ
2012 劇場版 私立バカレア高校
2012 スプラウト
2012 私立バカレア高校
2004 オオカミ少年

櫻井翔研究で磨いた言葉の魔法

田中樹の名を聞いて、真っ先に思い浮かぶのはSixTONESの鋭いラップと、場を仕切る巧みなMCだろう。しかし、彼の芸能界入りの経緯は、まさに「母の一声」がすべてだった。中学入学直後、母親が勝手に履歴書を送り込んだのだ。オーディション後、いきなり「Hey! Say! JUMPのライブリハーサルに来て」と言われ、振りを覚えて踊っているうちに、いつの間にかジャニーズJr.としてデビューしていたというから驚きだ。

そんな彼が、グループ内で「言葉の魔法使い」と称されるまでにトーク力を磨いた背景には、ある強い決意があった。「ジャニーズのあいつ、話せないと思われるわけにはいかない」。そう考えた樹は、中居正広や櫻井翔ら、番組を持つ先輩たちの話術を研究し、自らを鍛え上げた。その努力は早くも実を結び、中学1年の時にはジャニー喜多川氏自らがその受け答えを絶賛。リハーサルを止めて全Jr.を集め「彼は天才だ!」と叫んだエピソードは、今や伝説となっている。

メンバーからの信頼も厚い。松村北斗が名付けた「言葉の魔法使い」というキャッチフレーズ通り、どんなに自由奔放なボケも確実に拾い、番組を成立させる手腕は群を抜いている。ジェシーは「唯一進行できるのが樹」と断言し、京本大我は「樹なら拾ってくれるって安心してふざけられる」と語る。彼の存在なくして、SixTONESのあの奔放でエネルギッシュな空気は生まれなかったかもしれない。

2015年にSixTONESとして結成され、2020年にCDデビューを果たした彼らの中で、樹はラップとMCという二つの武器でグループの顔となった。映画『バニラボーイ』での初主演経験も糧に、彼がいつかMCを務める冠番組を持つ日は、そう遠くない未来に違いない。

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