「ガッツだぜ!!」「バンザイ 〜好きでよかった〜」などのヒット曲で知られるバンド「ウルフルズ」でボーカルを務めるトータス松本。「Superfly&トータス松本」名義で「STARS」、「椎名林檎とトータス松本」名義では「目抜き通り」をヒットさせるなど日本を代表するボーカリストとして活躍を続けている。
さらに2002年公開の映画「竜馬の妻とその夫と愛人」では坂本竜馬役を演じたほか、2019年放送のNHK大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺〜」では河西三省を演じるなど、役者としても抜群の存在感で注目を集めるマルチな才能の持ち主である。
そんなトータスに「耳を疑うウワサ」が囁かれている。
「トータス松本に『失礼なヤツ説』が広がっている」
「2015年頃から『トータス松本は物凄く失礼なヤツだ』とのウワサがネット上で広がっているんですよ」と語るのは大手ポータルサイト運営企業関係者だ。
「その内容は『大先輩の前でも横柄な態度を取る』『無礼な性格のせいで音楽業界の大御所から総スカン』といった非常にショッキングな物。いまではほとんど『定説』となっていますね」
一体、「トータス松本『失礼なヤツ説』」の出どころは――
「『新橋ミュージックホール』の“設定”が誤解を招いている」
テレビ関係者が明かす。
「実際のところ、トータスには『職人気質で頑固な一面』はあっても、ウワサされているような『失礼』だとか『横柄』という側面はまったくありません。彼の性格について誤解を招いている大きな要因として過去の出演番組『新橋ミュージックホール』での“設定”があるかと思いますよ」
「新橋ミュージックホール」とは日本テレビ系の深夜番組枠「ZZZ」で1997年10月から1999年3月まで放送されていた音楽バラエティ番組。
「たけしに“やたらとフランクな設定”」
「この番組でトータスはビートたけし、ユースケ・サンタマリアと共演していたんですが、特徴的だったのが『たけしをオッチャンと呼ぶ』『たけしにタメ口をきく』という“やたらとフランクな設定”。ゲスト出演した小田和正もたけしにタメ口だったように定番のネタになっていました。近年、この番組がYouTubeにアップされているのを『リアルタイムで見ていない世代』が見た結果、率直に『トータス松本は失礼だ』と感じたのではないでしょうか。三人は番組内の企画で『ぢ・大黒堂』という音楽ユニットまで結成し、当時はそれなりに話題になったんですよ」(同テレビ関係者)
手軽に過去の番組を見ることのできる現代ゆえの誤解であった。
(中村シュン)