ショッピングモールでスカウトされてから、わずか10年で「来年の顔」に選ばれた男がいる。宮世琉弥だ。彼の歩みは、単なるイケメンタレントの成功譚をはるかに超えている。東日本大震災で自宅を失った少年が、俳優、シンガーソングライター、さらにはアパレルブランドのプロデューサーとして、次々と新たな舞台を切り拓く。その原動力は、どこから湧いてくるのか。彼の内面に迫る。

基本プロフィール

フリガナ みやせ りゅうび
生年月日 2004年1月22日
出身地 宮城県石巻市
身長 176cm
血液型 AB型
所属事務所 スターダストプロモーション
ジャンル 俳優

スカウトと震災が生んだ表現者

ショッピングモールでスカウトされたのは、たまたま買い物に来ていた小学5年生の頃だ。その一瞬が、宮城県石巻市に住む少年の運命を変えることになる。しかし、彼の芸能界への道は、単なる「奇跡のスカウト」という言葉では語り尽くせない。その背景には、東日本大震災という圧倒的な体験と、復興の地で芽生えた強い想いがあった。

津波で自宅を失い、車ごと流されるという生死の境を経験した宮世琉弥。被災者としての記憶は、彼の内側に「何かを表現したい」という原動力として刻まれている。EBiDAN SENDAIでの研鑽を経てM!LKの一員としてデビューするが、彼の目は常に先を見据えていた。グループを卒業し、俳優としての道を選んだ決断は、単なるキャリアチェンジではない。震災を扱う作品に携わりたいという願望、そして尊敬する百田夏菜子との共演を目標に掲げるなど、彼の歩みには確固たる「意志」が感じられるのだ。

デビュー前の被災体験が、表現者としての深みを形成していることは間違いない。あの日、失ったものと、それでも前に進もうとする地元への思い。それらが、後に俳優・宮世琉弥の核となっていく。彼の生い立ちは、単なる年表ではなく、逆境をバネにしたストーリーそのものなのである。

連ドラ主演で確立した実力派

ショッピングモールでスカウトされた少年が、今や「来年の顔」と騒がれるまでに上り詰めた。宮世琉弥のブレイクは、決して一夜にして訪れたものではない。アイドルグループM!LKでの活動を経て俳優業に専念した2020年以降、彼は数々の作品で存在感を磨き続けてきたのだ。

その転機となったのは、2024年に映画『恋わずらいのエリー』で映画初主演を果たしたことだろう。しかし真のブレイクスルーは、同年秋に連続ドラマ『スノードロップの初恋』で初の連ドラ主演を担った時に訪れた。清楚で儚げなイメージを覆す、芯の強さを秘めた演技が視聴者の心を掴み、一気に若手実力派の地位を確立するのである。

彼の魅力は、震災で自宅を失うという過酷な経験を乗り越えた強靭な精神と、映画『七人の侍』を愛し、THE BLUE HEARTSやボブ・ディランを好むという、年齢に似合わぬ深みにある。趣味のカメラやギター、歌唱にも通じる、表現者としての貪欲な姿勢が、役作りに活かされていることは間違いない。アイドル出身でありながら、既成概念に縛られない役柄を選び続ける嗅覚も鋭い。

2025年には映画『顔だけじゃ好きになりません』で単独主演を務め、日経トレンディ「来年の顔」に選出されるなど、その勢いはとどまるところを知らない。宮世琉弥という俳優は、単なる「イケメン」の枠を軽々と飛び越え、次代を担う本物のスターへと成長しつつあるのだ。

出演作品

公開・放送開始年 作品名
2026 クスノキの番人
2026 ヤンドク!
2025 女神降臨 After
2025 パリピ孔明 THE MOVIE
2025 告知事項あり。~その事故物件で起きること~
2025 いつか、ヒーロー
2025 女神降臨 Before
2025 顔だけじゃ好きになりません
2025 遺書、公開。
2025 アンダーニンジャ
2025 問題物件
2024 スノードロップの初恋
2024 恋愛バトルロワイヤル
2024 バタバタ買い物バケーション
2024 映画 おいハンサム!!
2024 くるり~誰が私と恋をした?~
2024 恋わずらいのエリー
2024 映画 マイホームヒーロー
2023 パリピ孔明
2023 ホスト相続しちゃいました
2023 イチケイのカラス スペシャル
2022 君の花になる
2022 闇金ウシジマくん外伝 闇金サイハラさん
2022 理想ノカレシ
2022 村井の恋
2022 もしも、イケメンだけの高校があったら
2021 ほんとにあった怖い話 2021特別編
2021 僕らが殺した、最愛のキミ
2021 珈琲いかがでしょう
2020 言の葉

劉備の名に込められた父の願い

宮世琉弥の名前に込められたのは、三国志を愛した父の想いだ。その名の由来となった劉備のように、彼もまた波乱に満ちた人生の荒波を乗り越えてきた。

小学五年生でスカウトされ、アイドルグループM!LKのメンバーとして華やかな世界に足を踏み入れた。しかし、彼の真骨頂はその先にあった。2020年、俳優業に専念するためグループを卒業。その決断が、後の飛躍を決定づけることになる。

被災地・宮城で津波に襲われ、車ごと流されるという生死の境を経験した過去は、彼の芸能活動の根底にある。あの日、山の斜面に引っかかり奇跡的に助かった命。その体験が「東日本大震災を扱った作品に携わりたい」という強い願望を育んだ。芸能界に入るきっかけも、復興祭で目にしたももいろクローバーZのパフォーマンスだった。逆境を希望に変える力が、宮世琉弥の原動力なのである。

俳優としての実力は着実に認められていく。2023年には第6回スニーカーベストドレッサー賞俳優部門を受賞。そのセンスは自身が立ち上げたアパレルブランド「but real」にも反映されている。そして2024年、『ViVi』誌の「国宝級イケメンランキング」NEXT部門で堂々の1位に輝いたのだ。単なる“イケメン”ではなく、演技力と独自の世界観を兼ね備えた存在として、確固たる地位を築きつつある。

2025年、日経トレンディの「2026年 来年の顔」に選出されたことは、彼の将来性を物語るに十分だろう。映画『顔だけじゃ好きになりません』で初の単独主演を果たし、ドラマ『スノードロップの初恋』では連続ドラマ初主演を務めた。アイドルから俳優へ、そして今、シンガーソングライター「Ryubi Miyase」としてメジャーデビューを果たすなど、その活動領域は限りなく広がっている。

黒澤明作品を愛し、THE BLUE HEARTSやボブ・ディランを聴く。趣味はカメラとギター。妹はアイドルで、実家は動物園のような賑わいだ。多様な顔を持つ宮世琉弥の魅力は、一言では語り尽くせない。彼の歩みは、常に次のステージへと続いている。

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