「天才子役」のレッテルを軽々と飛び越え、今や二刀流の実力派として確固たる地位を築く美山加恋。その芸歴は、偶然が重なった奇跡から始まった。

小学館の漫画雑誌『ちゃお』に載った小さな募集広告が、すべての始まりだった。母の後押しで事務所の門を叩き、舞台『てるてる坊主の照子さん』でデビュー。本人は「映像に出たい」とも思っていなかったというから、運命のいたずらは計り知れない。

転機は2004年、草彅剛主演の『僕と彼女と彼女の生きる道』で訪れる。難病の少女・小柳凛役を見事に演じ切り、わずか7歳でドラマアカデミー賞の助演女優賞と新人賞をダブル受賞。一躍「天才子役」の名を轟かせたのだ。

その後もNHK朝ドラ『純情きらり』で宮﨑あおいの幼少期を演じるなど、実力派子役としての階段を駆け上がる。しかし、彼女の目は常に新たな地平線に向けられていた。

基本プロフィール

フリガナ みやま かれん
生年月日 1996年12月12日
出身地 東京都東村山市
身長 152cm
血液型 AB型
所属事務所 ホリプロ
ジャンル 女優・声優

『ちゃお』広告から生まれた天才子役

あの天才子役は、たまたま開いた漫画雑誌から生まれた。小学一年生の美山加恋が手にしていたのは『ちゃお』。ページをめくれば、そこには芸能事務所のレッスン生募集広告が載っていた。母親に促されるままに足を踏み入れたその世界で、彼女は最初から「役者になりたい」と強く願っていたわけではない。むしろ、2002年の舞台『てるてる坊主の照子さん』でのデビューは、身近にあったオーディションに何となく受けてみた、という偶然の産物だった。

しかし、その偶然が彼女の運命を劇的に変える。2004年、草彅剛主演の『僕と彼女と彼女の生きる道』で難病の少女・小柳凛を演じると、その圧倒的な表現力は「天才子役」の呼び声を一気に高めた。わずか7歳でドラマアカデミー賞の助演女優賞と新人賞をダブル受賞する快挙は、彼女が単なる可愛い子役ではないことを世に知らしめたのだ。その後も朝ドラ『純情きらり』でのヒロインの幼少期や、実写版『ちびまる子ちゃん』のたまえ役など、重要な役柄を次々と射止めていく。子役としての地位を確固たるものにした彼女の裏側には、幼い頃から培われたフラダンスなどによる身体表現のセンスが息づいていた。

7歳でダブル受賞の衝撃演技

「天才子役」の名を一躍世に知らしめた、あの衝撃の演技があった。2004年、草彅剛主演の『僕と彼女と彼女の生きる道』で小柳凛を演じた美山加恋は、わずか7歳でドラマの核心を揺るがす存在感を見せつけたのだ。難病を患う少女を、甘えもわざとらしさもなく、むしろどこか達観したような眼差しで演じきった彼女の姿は、視聴者の胸を締め付けたに違いない。この作品での演技が評価され、ザテレビジョンドラマアカデミー賞で助演女優賞と新人賞をダブル受賞。これが、彼女の名を「美山加恋」として強烈に刻み込むブレイクの瞬間であった。

その後も、NHK連続テレビ小説『純情きらり』でヒロインの幼少期を演じるなど、確かな演技力で子役としての地位を固めていく。しかし、彼女の真骨頂は「子役」の枠に収まらないところにある。漫画やアニメへの深い愛着を原動力に、声優という新たなフィールドに自ら飛び込んだのだ。2017年、『キラキラ☆プリキュアアラモード』でキュアホイップ役を演じ、テレビアニメ初主演を果たす。明るく元気な声は、彼女のもう一つの顔を広く知らしめることになった。

女優としても声優としても、等しく情熱を注ぐ。趣味の漫画速読が示すように物事を貪欲に吸収する姿勢は、韓国語の習得やコーヒーソムリエ資格の取得といった多彩な活動にも現れている。幼少期から積み上げてきた表現者としての確かな基盤の上に、自らの好奇心で広がる世界を一つずつ自分のものにしていく。美山加恋の魅力は、この飽くなき探求心そのものなのだ。

出演作品

公開・放送開始年 作品名
2025 女神降臨 After
2025 三人夫婦
2025 女神降臨 Before
2024 劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦
2024 アイドル失格
2023 映画プリキュアオールスターズF
2023 Around 1/4 アラウンドクォーター
2022 かがみの孤城
2022 受付のジョー
2022 花嫁未満エスケープ
2022 インセクトランド
2022 今夜、わたしはカラダで恋をする。
2022 今夜、わたしはカラダで恋をする。
2022 恋と友情のあいだで
2021 フラ・フラダンス
2019 ラーメン大好き小泉さん2019春SP
2019 映画 プリキュアミラクルユニバース
2019 トレース~科捜研の男~
2018 映画 HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ
2018 フリクリ オルタナ
2018 映画 プリキュアスーパースターズ!
2018 HUGっと!プリキュア
2017 映画キラキラ☆プリキュアアラモード パリッと!想い出のミルフィーユ!
2017 二軒目どうする?~ツマミのハナシ~
2017 映画プリキュアドリームスターズ!
2017 僕らのごはんは明日で待ってる
2017 キラキラ☆プリキュアアラモード
2016 母たちの願い
2016 バニラボーイ トゥモロー・イズ・アナザー・デイ
2016 「終わりのセラフ」The Musical

酒豪から語学まで多趣味の素顔

「ザルを通り越して『枠』と呼ばれる酒豪」が、天才子役の意外な素顔だ。

たまたま読んでいた漫画雑誌『ちゃお』の広告から芸能界入りした美山加恋。2004年、草彅剛主演の『僕と彼女と彼女の生きる道』で天才子役と称され、第40回ザテレビジョンドラマアカデミー賞で助演女優賞と新人賞をダブル受賞する快挙を成し遂げた。順風満帆に見えたそのキャリアには、本人も予想しなかったもう一つの情熱が潜んでいた。

それが声優業への傾倒である。2017年、『キラキラ☆プリキュアアラモード』でテレビアニメ初主演を果たし、女優と声優を「2本の柱」と宣言した。その情熱は趣味の領域をも超え、韓国ドラマ出演をきっかけに始めた朝鮮語の勉強では、2025年には韓国語能力試験4級合格を報告するほどにまでなっている。

しかし、最もファンを驚かせるのは、彼女の「大人の趣味」だろう。種類を問わず「何でも飲む」と豪語する酒豪ぶりは、周囲から「ザル」どころか「(ザル部分を外した)枠だ」と称されるほど。その一方で、コーヒーソムリエの資格を持つほどのコーヒー通でもある。甘いものとコーヒーを愛し、酒も嗜む。子役時代の純粋なイメージとは対照的な、豊かな「大人の顔」をのぞかせているのだ。

漫画の速読が特技という、どこかオタク肌な一面も持ち合わせる彼女。天才子役から、二足のわらじを履きこなすマルチな女優へ。その変貌は、まだとどまるところを知らない。

おすすめの記事