「ダンスのためならジャニー喜多川に直談判する」。そんな型破りな13歳がいた。Snow Manのリーダー・岩本照である。オーディションの審査だけでは納得できず、終了後に2時間も自分の踊りをアピールし続けた挙句、翌日のKAT-TUNデビューコンサートに飛び入り出演を決めた逸話は、彼の「普通が嫌い」という本質を如実に物語っている。6歳で始めたダンスは、やがて彼を「筋トレスペシャリスト」と呼ばれる肉体へと鍛え上げ、アイドルの枠を軽々と超える表現者へと変貌させた。その情熱の源には、幼少期に目撃した一つの伝説があった。
基本プロフィール
| フリガナ | いわもと ひかる |
|---|---|
| 生年月日 | 1993年5月17日 |
| 出身地 | 埼玉県 |
| 身長 | 182cm |
| 血液型 | A型 |
| 所属事務所 | ジャニーズ事務所(2006年 - 2023年)・SMILE-UP.(2023年 - 2024年)・STARTO ENTERTAINMENT(2024年 - ) |
| ジャンル | アイドル、タレント、俳優、振付師、演出家、ダンサー、ファッションモデル |
13歳の直談判がKAT-TUNステージを呼んだ
「普通」が嫌いだった少年は、自らジャニーズの扉を叩いた。岩本照のデビューまでの道のりは、型破りな意志の連続だった。
6歳でダンスを始めたものの、当初は嫌々だった。しかし、マイケル・ジャクソンの衝撃がすべてを変える。「踊りで生きる」。その一心で、彼は中学一年の時に自ら履歴書を送りつけた。返事がなければ、また送る。執念が実り、ついにオーディションの場に立つが、そこで待っていたのは簡単な振付の審査だけだった。納得いかない。終了後、彼はジャニー喜多川と振付師を捕まえ、直談判に及ぶ。「もっと見てほしい」。その熱意に押され、彼は2時間みっちりと自分のダンスを披露したのだ。
その結果は驚くべきものだった。翌日、横浜アリーナでのKAT-TUNデビューコンサートに、急遽出演が決まったのである。オーディションを受けたその日に、すでにトップアイドルのステージに立つことになったのだ。振付師が後に語った。「あそこまで食い下がったのは、あいつだけだ」。2006年、13歳での入所は、彼の並外れた行動力が掴み取ったものだった。
その後は、常に「異質」な存在としての道を歩む。入所直後から先輩グループのツアーに帯同し、今井翼からはソロパートナーに指名される。やがてSnow Manの礎となるユニットに加わり、長い研鑽の時を経て、2020年、ついにグループはデビューを果たす。その席上、メンバーから自然と推挙され、彼はリーダーの座についた。誰もが認める実力と、あの日の直談判に通じる強い意志が、彼をグループの要へと押し上げたのである。
ブロードウェイ主演と「普通が嫌い」の美学
あのオーディション会場で、審査が終わった後も一人残った少年がいた。岩本照のブレイクは、実はデビュー前、13歳の時に自ら掴み取ったものだ。簡単な振付だけの審査に納得できず、ジャニー喜多川氏に直談判。2時間みっちりとダンスを見せつけた結果、翌日の横浜アリーナ、KAT-TUNのデビューコンサートステージに立つことになる。この「普通が嫌い」という原動力が、彼の芸能人生を決定づけたのだ。
Snow Manとしてのデビューは2020年と遅咲きだったが、リーダーとしてグループを牽引。その圧倒的なダンススキルは、幼少期にマイケル・ジャクソンに憧れ、6歳から叩き込まれた賜物である。そして彼の代表作は、何と言ってもブロードウェイミュージカル『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』での主演だろう。レオナルド・ディカプリオも演じた天才詐欺師フランク・アバグネイル・ジュニア役を見事に消化し、2022年の初演から2024年の再演に至るまで大喝采を浴びた。舞台の構成・演出・振付まで手がけるなど、その表現者としての領域は留まるところを知らない。
さらに2024年には、連続ドラマ『恋する警護24時』で単独初主演を果たし、驚異的な視聴率と配信再生回数を記録。アイドル、ダンサー、俳優、演出家と、あらゆる顔を持つ岩本照の魅力は、常識や枠組みを軽々と飛び越えていくその破壊力にある。次に彼がどの舞台で、どんな驚きを見せるのか、目が離せない人物であることは間違いない。
出演作品
| 公開・放送開始年 | 作品名 |
|---|---|
| 2026 | COUNTDOWN CONCERT 2025-2026 STARTO to MOVE |
| 2025 | 旅するSnow Man - Traveling with Snow Man - |
| 2025 | Snow Man Dome Tour 2024 RAYS |
| 2025 | Snow Man 1st Stadium Live Snow World |
| 2024 | with MUSIC |
| 2024 | 恋する警護24時 |
| 2023 | The Documentary Of I DO ME |
| 2022 | モエカレはオレンジ色 |
| 2022 | 映画 おそ松さん |
| 2022 | Snow Manが豪邸でシェアハウスしてみた |
| 2021 | ネオコロッセオ |
| 2020 | 滝沢歌舞伎 Zero 2020 The Movie |
| 2020 | それSnow Manにやらせて下さい |
| 2019 | 簡単なお仕事です。に応募してみた |
| 2019 | 少年たち |
| 2018 | ラスト・ホールド! |
| 2014 | SHARK |
| 2013 | 劇場版 BAD BOYS J -最後に守るもの- |
| 2013 | Bad Boys J |
| 2012 | Hot Snow |
SASUKE代表と無理を超える挑戦魂
「あのオーディション、納得いきません!」
ジャニー喜多川と振付師を前に、13歳の少年が声を張り上げた。たった数分の簡単な振付審査だけでは、自分の全てを伝えられない。そう直感した岩本照は、オーディション終了後、自ら直談判に及んだという。その熱意は2時間にも及ぶ個人パフォーマンスへと繋がり、結果、翌日の横浜アリーナでのKAT-TUNデビューコンサートへの出演が決まる。普通が大嫌いで、「無理」と言われることにこそ魅力を感じる少年の、最初の「無理」超えの瞬間だった。
彼の「無理」への挑戦は、アイドルの枠に留まらない。2017年、夢だった『SASUKE』初出場を果たす。当時は事務所入りから10年が経ち、そろそろ去就を考えていたという。そのタイミングで舞い込んだオファーは、彼の芸能人生を変えた。以降、常連出場者として名を馳せ、2024年には『SASUKEワールドカップ』の日本代表「JAPAN Blue」に選出される。アイドルとアスリート、二つの顔を極める稀有な存在となったのである。
舞台では、2022年にブロードウェイミュージカル『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』で初主演を務め、レオナルド・ディカプリオも演じた天才詐欺師フランク・アバグネイル・Jr.を堂々と演じきった。その評価は高く、2024年の再演でも主演の座を譲らなかった。さらに2023年には、演出・振付・構成を単独で手掛けた『少年たち 闇を突き抜けて』を発表。「難しそう」より「面白そう」が先に立つその姿勢は、あのオーディション会場で踊り続けた少年のままである。
2024年、連続ドラマ『恋する警護24時』で民放ドラマ単独初主演を果たすと、初回から高視聴率を記録。見逃し配信では歴代最速で100万回再生を突破するなど、圧倒的な支持を集めた。Snow Manのリーダーとして、デビューシングル『D.D./Imitation Rain』で「Billboard Japan Hot 100」初登場1位を獲得するなど数々の栄冠に導きながら、自らの表現の幅を限界なく広げ続けている。
2024年末、鼻の良性腫瘍切除手術のため一時活動を制限する発表があったが、あの「無理」を楽しむ男が、この小さなハードルに屈するはずがない。次に彼がどの舞台で、どんな「無理超え」を見せてくれるか、ファンだけでなく、業界全体が期待してやまない。