「天才てれび戦士」から「テニミュ」の菊丸英二へ。そして今、新たな主演俳優としての地位を確立しつつある。小関裕太の芸能界生活は、まさに「子役の教科書」と呼ぶにふさわしい歩みだ。阿部寛の息子役でCMデビューしたあの少年が、20年の時を経て、いまや次世代を担う実力派として熱い注目を浴びている。そのキャリアの変遷には、単なる「可愛い子役」の枠をはるかに超えた、したたかな戦略と並々ならぬ努力が隠されているに違いない。
基本プロフィール
| フリガナ | こせき ゆうた |
|---|---|
| 生年月日 | 1995年6月8日 |
| 出身地 | 東京都 |
| 身長 | 180cm |
| 血液型 | AB型 |
| 所属事務所 | アミューズ |
| ジャンル | 俳優 |
天才てれび戦士から舞台の修羅場へ
あの阿部寛の息子役で世に出た少年が、今や確かな実力派へと成長を遂げた。小関裕太の芸能界デビューは、2003年のセキスイハイムのCMだった。たった8歳での鮮烈なスタートである。しかし、彼の道のりは単なる「子役スター」のそれではなかった。
デビュー後、ドラマや舞台を経験しながらも、彼の名を広く知らしめたのはNHK教育テレビ『天才てれびくんMAX』のてれび戦士としての活躍だろう。あの番組で培った表現力と度胸は、間違いなく彼の礎となった。そして2006年、榮倉奈々主演『ダンドリ。』で連続ドラマに初出演。主演の弟役として、すでに確かな存在感を放っていた。
しかし、子役から成長期を迎える俳優がぶつかる「谷間」を、彼もまた経験する。そんな中で彼が選んだのは、舞台という修羅場だった。特に『ミュージカル・テニスの王子様』での菊丸英二役は、彼にダンスと歌唱、そして圧倒的な体力を要求する過酷な役どころである。この2年間の公演が、後の小関裕太を形作ったと言っても過言ではない。
そして2013年、デビュー10周年の節目に、かつて子役として出演した舞台『FROGS』で主演の座を射止める。かつてはカエルの子供「おたまじゃくしーず」の一員に過ぎなかった彼が、主役・カケルとして舞台の頂点に立った瞬間だ。これは単なる役の昇格ではない。自らの芸歴を見つめ直し、新たなステージへ飛躍する決意の表れだったに違いない。この主演を皮切りに、彼の俳優としての本格的な挑戦が始まるのである。
朝ドラ『半分、青い。』で見せた芯のある演技
小関裕太の名が一気に知れ渡ったのは、2018年の朝ドラ『半分、青い。』での健人役だろう。しかし、そのブレイクには長い下積みがあった。子役時代から「天才てれびくんMAX」のてれび戦士として親しまれ、ミュージカル『テニスの王子様』では2年間菊丸英二を演じるなど、舞台で確かな表現力を磨いてきたのだ。その蓄積が、朝ドラで爽やかながらも芯のある青年像を鮮烈に印象づけたに違いない。
彼の代表作として外せないのは、2019年に単独主演を果たした『死亡フラグが立ちました!』だ。コミカルでありながらどこか哀愁を帯びた陣内トオル役で、新たな演技の幅を見せつけた。また、2020年にはテレビアニメ『ブレーカーズ』で声優にも初挑戦。多様な役柄に貪欲に挑み続ける姿勢が、彼の魅力の根幹にある。
ダンスや写真、さらには「利き食パン」というユニークな特技を持つなど、多彩な顔を持つこともファンを惹きつけてやまない。子役時代から常にキャメラの前で育ちながら、型にはまらない自然体の演技ができるのは、そうした等身大の好奇心が支えているからかもしれない。彼のこれからも目が離せない。
出演作品
| 公開・放送開始年 | 作品名 |
|---|---|
| 2025 | 君としたキスはいつまでも |
| 2025 | ひとりでしにたい |
| 2025 | 波うららかに、めおと日和 |
| 2025 | いつか、ヒーロー |
| 2025 | 御曹司に恋はムズすぎる |
| 2024 | ゴースト・オブ・レディオ~バチボコ怖い心霊バスツアー~ |
| 2024 | あのクズを殴ってやりたいんだ |
| 2024 | 素晴らしき哉、先生! |
| 2024 | 恋わずらいのエリー |
| 2023 | メロスの誕生 |
| 2023 | ジャンヌ・ダルク |
| 2023 | 賭けからはじまるサヨナラの恋 |
| 2023 | 転職の魔王様 |
| 2023 | 癒やしのお隣さんには秘密がある |
| 2022 | ブラック/クロウズ~roppongi underground~ |
| 2022 | 今日、ドイツ村は光らない |
| 2022 | サワコ ~それは、果てなき復讐 |
| 2022 | 石子と羽男-そんなコトで訴えます?- |
| 2021 | 来世ではちゃんとします お正月初夢SP |
| 2021 | 来世ではちゃんとします お正月初夢SP |
| 2021 | スナックキズツキ |
| 2021 | DIVOC-12 |
| 2021 | ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜 |
| 2021 | ラブコメの掟~こじらせ女子と年下男子~ |
| 2021 | ライアー×ライアー |
| 2021 | おじさまと猫 |
| 2020 | 閻魔堂沙羅の推理奇譚 |
| 2020 | みをつくし料理帖 |
| 2020 | 行列の女神~らーめん才遊記~ |
| 2020 | シグナル100 |
利き食パンが物語る等身大の好奇心
あの阿部寛の息子役から、今や確かな実力派へ。小関裕太の芸能界デビューは、2003年のセキスイハイムCMだった。当時8歳。その端正なルーツは、天才てれび戦士としても人気を博すが、彼の真骨頂は「舞台」にあったことをご存知だろうか。
2011年、『ミュージカル・テニスの王子様』で菊丸英二役を獲得。2年間にわたる公演は、彼に役者としての肉体と精神を叩き込んだ。そして2013年、芸歴10周年の節目に迎えたのが、自身も子役として出演した舞台『FROGS』の主演だった。かつてはカエルの子供「おたまじゃくしーず」の一員。その舞台で主役の座を射止めるという、感動的な成長物語を現実のものとしたのである。
そんな彼の意外な特技が「利き食パン」だ。単なるグルメ趣味ではない。役作りの一環として食への探究心を深めた結果、たどり着いた独自の領域と言えるだろう。写真やダンスにも秀で、多角的な表現力の源泉となっている。
2019年には、『このミステリーがすごい! 大賞』ドラマシリーズでテレビドラマ初単独主演を果たす。デビューから16年、子役時代の甘いイメージを完全に払拭し、複雑な内面を抱える青年を演じ切った。もはや「あの子役」の枠には収まらない。俳優・小関裕太の、静かで確かな飛躍は続いている。