「仮面ライダーになりたい」と夢見た少年が、ついに手にした主役の座。しかし、桐山漣が翔太郎を演じるまでの道のりは、決して平坦なものではなかった。プロのミュージシャンを断念し、日雇いのバイトを掛け持ちしながら養成所に通った苦悩の日々。そのすべてが、彼の「仮面ライダー」への並々ならぬ思いを形作っている。
基本プロフィール
| フリガナ | きりやま れん |
|---|---|
| 生年月日 | 1985年2月2日 |
| 出身地 | 神奈川県横浜市 |
| 身長 | 175cm |
| 血液型 | O型 |
| 所属事務所 | フリー |
| ジャンル | 俳優 |
ベースからベルトへ、挫折が生んだ仮面ライダー
夢はミュージシャンだった。10代のバンドマン時代、ベースを握りステージに立った桐山漣は、人前で表現することの快感と高揚感に魅了されていた。しかし、21歳でその夢は一度潰える。プロへの道が閉ざされた絶望の先で、彼が掴んだのは「俳優」という新たな表現の形だった。
それからの日々は過酷を極める。とんかつ屋、カフェ、路上でのティッシュ配り…。3つものアルバイトを掛け持ちしながら養成所に通う下積み生活。それでも、かつてステージで感じた「誰かの心を動かす瞬間」を再び味わいたいという一心が、彼を支えていた。
転機は2006年、『ミュージカル テニスの王子様』での舞台デビューだった。しかし、本当のブレイクは、彼の人生を変えるあるヒーローとの出会いを待たねばならない。幼い頃から憧れ続けた、あの「仮面ライダー」への道は、そう簡単には開かれなかったのだ。
五度目の正直で掴んだ左翔太郎の魂
ついに掴んだ仮面ライダーのベルト。その瞬間、桐山漣は幼い日の夢に涙した。
元々はプロミュージシャンを志し、ベースを握っていた彼だが、21歳でその道に挫折。しかし、ステージで味わった高揚感を忘れられず、俳優という新たな表現の場を見出す。下積み時代はとんかつ屋から日雇い労働まで、複数のアルバイトを掛け持ちしながら養成所に通う日々。そんな苦労が、2009年に大きな実を結ぶことになる。
『仮面ライダーW』での主演・左翔太郎役のオーディションに合格したのである。実はこれが五度目の挑戦だった。『カブト』から『ディケイド』まで、主役の座を目指してはことごとく落選していたのだ。だからこそ、夢が叶った時の喜びはひとしお。幼少期から憧れ続け、特に愛してやまなかった『仮面ライダーBLACK』へのリスペクトを、彼は自身が演じるジョーカーのキャラクターに込めたという。
ハードボイルドなようでどこか憎めない、飄々とした私立探偵・翔太郎を演じた彼の魅力は、単なるヒーロー役の枠を超えていた。役作りの一環として、変身フォームのカラーに合わせて私服の色を変えるなど、細部へのこだわりも並々ならぬものがある。この作品が、彼の名前を一躍世に知らしめたのは間違いない。
その後も『花ざかりの君たちへ〜イケメン☆パラダイス〜2011』の難波南役などで存在感を発揮し、音楽やファッションへの深い造詣を活かした活動も展開。ミュージシャンとしての原体験が、俳優・桐山漣の芯にあるのだ。
出演作品
| 公開・放送開始年 | 作品名 |
|---|---|
| 2024 | 潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官 |
| 2024 | 素晴らしき哉、先生! |
| 2024 | 陰陽師0 |
| 2024 | ACMA:GAME |
| 2024 | 肝臓を奪われた妻 |
| 2024 | 極限夫婦 |
| 2024 | パティスリーMON |
| 2023 | 警部補ダイマジン |
| 2022 | テッパチ! |
| 2022 | カナカナ |
| 2022 | 復讐の未亡人 |
| 2022 | おいハンサム!! |
| 2021 | 白い濁流 |
| 2021 | ひとりで飲めるもん! |
| 2021 | ラブファントム |
| 2021 | カラフラブル 〜ジェンダーレス男子に愛されています。〜 |
| 2021 | 青きヴァンパイアの悩み |
| 2020 | 海の底からモナムール |
| 2020 | あとかたの街〜12歳の少女が見た戦争〜 |
| 2020 | おじさんはカワイイものがお好き。 |
| 2020 | いいね!光源氏くん |
| 2020 | おかえり~とこわかの町・伊勢~ |
| 2019 | CHEAT チート 〜詐欺師の皆さん、ご注意ください~ |
| 2019 | これは経費で落ちません! |
| 2019 | 貞子 |
| 2018 | 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER |
| 2018 | いつかこの雨がやむ日まで |
| 2018 | 探偵が早すぎる |
| 2018 | 劇場版 ドルメンX |
| 2018 | デイジー・ラック |
左利きの探偵が愛したジョーカーへの熱意
彼は仮面ライダーになるために生まれてきた男だ。桐山漣のその確信は、幼少期に『仮面ライダーBLACK』に夢中になった瞬間から始まっていた。しかし、その夢の舞台に立つまでの道のりは、決して平坦なものではなかった。
プロのミュージシャンを目指してベースを握っていた10代が挫折に終わると、彼はとんかつ屋や日雇いのアルバイトを掛け持ちしながら俳優の道を歩み始める。『仮面ライダーカブト』から『ディケイド』まで、四度も主役のオーディションに落ち続けた日々。その悔しさが、2009年に訪れた運命の役「左翔太郎」に全てを注ぎ込む原動力となったのだ。
『仮面ライダーW』で念願のヒーロー役を射止めた桐山は、単なる「演じる」を超えたこだわりを見せる。自身が最も気に入っているトリガー形態の初登場回では、トリガーの基本カラーである青いシャツを自ら衣装に選んだ。さらには、愛機ジョーカーへの思いから、プロデューサーに「ジョーカー作品をやりたい」と度々直談判するほど役に没入した。その熱意は2013年、第8回ソウルドラマアワードで「ネチズン人気賞」を受賞するという形で海外にも届いている。
左利きであることを「ミステリアスなイメージ」と捉え、ドラマでは主人公を左利きに設定するなど、自身の特性さえも表現の糧に変えてきた。バンド時代に培った音楽性は、古着セレクトや自身のデザインしたグッズ展開という形でファッションセンスとして開花。小型船舶免許を取得するなど、アクティブな趣味の幅も広い。
ヒラタオフィスを退所し、フリーとして新たな一歩を踏み出した今も、彼の根底にあるのは「人前で表現する歓び」への純粋な憧れだ。仮面ライダーという少年時代の夢を叶え、さらにその先を見据える桐山漣のこれからに、目が離せない。