「小島よしおに会って自慢したかった」――そんな子供じみた動機で芸能界に飛び込んだ少年が、今、最も熱い視線を浴びる若手俳優へと変貌を遂げた。萩原利久の名が業界に刻まれたのは、決して偶然ではない。子役時代の苦い経験さえも糧にし、確かな演技力で観客の心を鷲掴みにするその実力は、まさに本物だ。
基本プロフィール
| フリガナ | はぎわら りく |
|---|---|
| 生年月日 | 1999年2月28日 |
| 出身地 | 埼玉県 |
| 身長 | 178cm |
| 血液型 | A型 |
| 所属事務所 | トップコート |
| ジャンル | 俳優 |
小島よしお自慢から始まった役者道
芸能界入りの動機が「小島よしおに会って自慢したい」だったとは、萩原利久のキャリアは意外なところから始まった。2008年、レゴブロックのCMでデビューした彼は、その後『めちゃ×2イケてるッ!』のオカレモンJr.としても活動する。番組では岡村隆史の温かい眼差しと、矢部浩之の「ただの子供」としての扱いという、両極端な経験を味わう。これが後の役者人生に深く刻まれる糧となったのだ。
子役時代を経て、彼は確実に演技の幅を広げていく。2013年の『幽かな彼女』では上白石萌歌と出会い、後に固い絆で結ばれる仲に。2019年、ついに『電影少女』でドラマ初主演の栄冠を手にする。しかし順風満帆とはいかず、2022年には主演予定だったドラマを急性虫垂炎で降板するという試練にも見舞われる。それでも同年、映画『牛首村』の舞台挨拶で復帰を果たし、その不屈の精神を見せつけた。
そして2025年、第17回TAMA映画賞で最優秀新進男優賞を受賞。軽い気持ちで始めた道が、今や確固たる覚悟の職業へと昇華した瞬間である。彼が尊敬する菅田将暉のように、自らの役者道を切り拓きつつある。
電影少女主演とTAMA映画賞受賞
彼のブレイクは、決して平坦な道のりではなかった。子役時代からコツコツとキャリアを積んできた萩原利久が一気に注目を集めたきっかけは、2019年のドラマ『電影少女 -VIDEO GIRL MAI 2019-』での初主演だ。山下美月とのダブル主演という大役を、不安を感じさせない自然体の演技で見事にこなしてみせた。しかし、その裏には「めちゃ×2イケてるッ!」でのオカレモンJr.時代、大人たちの様々な接し方から学んだ、役者としてのしたたかさがあったに違いない。
彼の真骨頂は、繊細な感情表現とどこか飄々とした独特の存在感だ。『鈍色の箱の中で』では複雑な家庭環境に生きる青年を、『3年A組-今から皆さんは、人質です-』ではクラスメイトの一人として、それぞれに深みを与えた。そして2025年、『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』『世界征服やめた』での演技が評価され、第17回TAMA映画賞で最優秀新進男優賞を受賞。これは単なる新星の台頭ではなく、長年の修練が結実した瞬間だった。
特技のバスケットボールで培った身体能力と、趣味の公園巡りで養われた観察眼。それらが、役作りに活かされていることは想像に難くない。尊敬する菅田将暉のように、役者という職業に覚悟を決めた彼の歩みは、これからも多くの作品で我々を驚かせてくれるだろう。
出演作品
| 公開・放送開始年 | 作品名 |
|---|---|
| 2026 | 花緑青が明ける日に |
| 2025 | 殺した夫が帰ってきました |
| 2025 | 初恋DOGs |
| 2025 | 今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は |
| 2025 | 世界征服やめた |
| 2025 | リラの花咲くけものみち |
| 2025 | 晴れたらいいね |
| 2024 | モンスター |
| 2024 | キングダム 大将軍の帰還 |
| 2024 | 降り積もれ孤独な死よ |
| 2024 | 朽ちないサクラ |
| 2024 | イップス |
| 2024 | めぐる未来 |
| 2023 | たとえあなたを忘れても |
| 2023 | ミステリと言う勿れ |
| 2023 | キングダム 運命の炎 |
| 2023 | 真夏のシンデレラ |
| 2023 | おとななじみ |
| 2023 | 月読くんの禁断お夜食 |
| 2023 | 劇場版 美しい彼〜eternal〜 |
| 2023 | 美しい彼~special edit version~ |
| 2022 | 左様なら今晩は |
| 2022 | 早朝始発の殺風景 |
| 2022 | 天間荘の三姉妹 |
| 2022 | 北欧こじらせ日記 |
| 2022 | 新・信長公記 外伝 |
| 2022 | 新・信長公記 〜クラスメイトは戦国武将〜 |
| 2022 | 牛首村 |
| 2022 | 妻、小学生になる。 |
| 2021 | 美しい彼 |
菅田将暉に憧れ深夜定例会に集う仲間たち
あの軽い気持ちが、今や映画界を揺るがす存在へと変えた。萩原利久の芸能界デビューのきっかけは、なんと「小島よしおに会って友達に自慢したい」という、子供らしい純粋な動機だった。しかし、その一歩が、やがて確固たる覚悟へと変わっていく。
彼の役者としての転機は、菅田将暉との出会いにある。最も尊敬する役者としてその名を挙げる萩原は、菅田の姿勢に触れ、この職業を続けていく覚悟を固めたという。一方で、意外なところで役者人生の糧を得ていた。かつて『めちゃ×2イケてるッ!』のオカレモンJr.として出演していた時、岡村隆史の気遣いと、矢部浩之の「ただの子供」としての扱い。この両極端な経験が、彼の感受性を磨き、役作りに活かされているのだから、人生はわからない。
公私にわたる交友関係も彼の魅力の一端だ。神尾楓珠とは互いの家に泊まりに行く仲。上白石萌歌、橋本環奈とは深夜の定例会やディズニーランドに繰り出す仲間である。こうした等身大の人間関係が、役者・萩原利久の深みを増しているのかもしれない。
そして2025年、その実力が大きな形で認められた。『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』と『世界征服やめた』での演技が高く評価され、第17回TAMA映画賞で最優秀新進男優賞を受賞したのである。かつて急性虫垂炎でドラマを降板した苦い経験を乗り越え、見事な復活を果たした瞬間だった。
公園巡りを趣味とし、バスケットボールを特技とする青年は、今、日本の映画界が最も注目する若手俳優の一人となった。小島よしおに会いたかった少年は、いつの間にか、多くの観客の心に会いに行く役者へと成長を遂げている。