あの「旅に出ろ」の一言が、和歌山の少年をスター街道へと駆り立てた。溝端淳平は、小学4年の時に担任から贈られた色紙の言葉を胸に、ジュノン・スーパーボーイ・コンテストの頂点に立つ。40社が争奪戦を繰り広げた逸材は、今やドラマから舞台、果ては朝ドラまで、その柔軟な演技力で確固たる地位を築き上げている。

基本プロフィール

フリガナ みぞばた じゅんぺい
生年月日 1989年6月14日
出身地 和歌山県橋本市
身長 177cm
血液型 A型
所属事務所 エヴァーグリーン・エンタテイメント
ジャンル 俳優、声優、タレント、司会者

生い立ち・デビューまでの経緯

「旅に出ろ」――小学4年の時、担任から贈られたたった三文字の言葉が、少年の運命を変えた。和歌山の田舎町で育った溝端淳平は、その色紙を机に飾り、いつか訪れる「旅」の日を夢見続けた。

高校2年の時、姉たちがこっそり応募した「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」。地元の法被をまとい、和太鼓を叩いて臨んだ最終審査で、彼はグランプリの栄冠を手にする。その瞬間、40社もの事務所が彼に殺到した。歴代最多のスカウト合戦の幕開けだ。

田舎の高校生が、一瞬で芸能界の寵児へと変貌を遂げた。2007年、『世界ウルルン滞在記』の司会に抜擢され、ドラマ『生徒諸君!』で俳優デビュー。その清新なルックスとひたむきな眼差しは、たちまち視聴者の心を掴んだ。

そして2008年、『ハチワンダイバー』で連続ドラマ初主演。同じ年、映画『DIVE!!』では10メートルの高さから自ら飛び込み、役に魂を込めた。旅に出た少年は、ついに主役の座を射止めたのである。

ブレイクのきっかけ・代表作

あの「旅に出ろ」という色紙の言葉が、和歌山の少年をスター街道へと駆り立てた。溝端淳平のブレイクは、まさに「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」グランプリという華々しいデビューから始まる。歴代最多となる40社からの勧誘は、彼の持つ清新なオーラの証左に違いない。

しかし、彼の真骨頂は単なるイケメンタレントでは終わらなかった点だ。デビュー間もない2008年、『ハチワンダイバー』でドラマ初主演を果たし、同年の映画『DIVE!!』では10メートルからの飛び込みに自ら挑戦するなど、役への貪欲な姿勢を見せつけた。その覚悟は、2010年日本アカデミー賞新人賞受賞作『赤い糸』や、初の単独主演映画『君が踊る、夏』へと結実していく。

彼の魅力は、端正なルックスに隠されたひたむきさと柔軟性にある。2015年には蜷川幸雄演出の舞台で女性役に挑戦し、2019年の朝ドラ『スカーレット』では関西弁を駆使してヒロインの初恋相手を好演。地元・和歌山への深い愛着を和太鼓で表現するなど、ルーツを大切にする誠実な人柄もファンを惹きつけてやまない。グランプリ受賞から約20年、彼は「旅に出ろ」という言葉に導かれ、常に新たな演技の地平を切り拓き続けている。

出演作品

公開・放送開始年 作品名
2025 リベンジ・スパイ
2025 私があなたといる理由~グアムを訪れた3組の男女の1週間~
2025 まどか26歳、研修医やってます!
2025 366⽇
2024 民王R
2024 恋する警護24時
2023 世にも奇妙な物語 ‘23秋の特別編
2023 何曜日に生まれたの
2023 どうする家康
2022 Sister
2022 Sister
2022 善人長屋
2022 愛しい嘘~優しい闇~
2022 ゴシップ#彼女が知りたい本当の○○
2021 ムサシ
2021 君と世界が終わる日に
2021 天国と地獄 ~サイコな2人~
2020 すぐ死ぬんだから
2020 柳生一族の陰謀
2020 オペレーションZ ~日本破滅、待ったなし~
2019 スカーレット
2019 仮面同窓会
2018 輪違屋糸里 京女たちの幕末
2018 祈りの幕が下りる時
2017 破裏拳ポリマー
2016 立花登青春手控え
2016 初恋芸人
2016 珍遊記
2015 わたしをみつけて
2015 ボクは坊さん。

人物エピソード・逸話

「旅に出ろ」――小学4年の担任が贈ったたった三文字の色紙が、俳優・溝端淳平の人生を決めたかもしれない。

和歌山・橋本市の田園地帯で育った彼は、第19回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリに輝き、歴代最多となる40社から勧誘を受けた。高校2年生での鮮烈なデビューだった。しかし、彼のルーツは常に地元にあった。最終審査では地元の法被をまとい、特技の和太鼓を叩いてアピール。その姿は、後に地元の公園に筒香嘉智と並んで記念碑が建つほど、郷土の誇りとなったのである。

俳優としての歩みは順調に思えた。2009年には『東京ドラマアウォード』で新人賞を受賞し、2010年には映画『赤い糸』で日本アカデミー賞優秀新人賞に輝く。だが、彼には常に「広い世界を見ろ」という『GO』のセリフが指針にあった。その探求心は、2015年に蜷川幸雄演出の舞台『ヴェローナの二紳士』でキャリア初の女性役に挑むという型破りな選択となって現れる。さらには、10メートル台からの「スワンダイブ」を自ら敢行するなど、役作りのためなら身体を張る姿勢も忘れない。

意外なのは、彼の「二つの顔」だ。普段は標準語で話すが、関西人と話す時は自然に関西弁に切り替わる。NHK連続テレビ小説『スカーレット』で初めて関西ことばを前面に出せたことは、彼にとって大きな意味があったに違いない。また、朝井リョウの小説に「溝淵淳平」という一文字違いの役者が登場するなど、そのイメージは若手作家をも刺激している。

目標は大河ドラマ出演だという。地元の色紙から世界へ飛び出した少年は、まだまだ新たな舞台を目指している。

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