福岡のゲームセンターでプリクラを撮っていた16歳の少女が、なぜ今や日本を代表する若手女優となったのか。今田美桜という名前に込められた「桜のようにみんなに愛されるように」という願いは、見事に現実のものとなったと言えるだろう。

基本プロフィール

フリガナ いまだ みお
生年月日 1997年3月5日
出身地 福岡県福岡市中央区
身長 157cm
血液型 A型
所属事務所 コンテンツ・スリー
ジャンル 女優・ファッションモデル・タレント

生い立ち・デビューまでの経緯

天神の街角で、運命はプリクラの中に潜んでいた。高校二年生の今田美桜は、友だちとの何気ない遊びの帰り道、スカウトマンの目に留まる。福岡の地元番組『GeeBee』でカメラの前の緊張をほぐした彼女は、確かな手応えを感じたに違いない。しかし、彼女の本当の転機は、小倉駅のポスターが東京の敏腕プロデューサーの目に止まった瞬間だった。

「映画の仕事をしたい、女優になりたい」。その強い思いが、19歳の彼女を福岡から東京へと駆り立てる。上京後、自主制作映画『カランコエの花』で主演の座を射止め、その演技は数々の映画祭で賞賛を浴びた。地道な活動が実を結び始めたのだ。

そして2018年、『花のち晴れ』でのツインテールの小悪魔キャラクターが爆発的な人気を呼ぶ。原作再現度の高さが話題を呼び、一気に全国区の顔となった彼女は、初の写真集がオリコン1位を獲得するなど、まさに怒涛の勢いを見せつける。地方から掴み取ったチャンスを、確かな実力で全国へと広げたストーリーは、これからも続く。

ブレイクのきっかけ・代表作

あのプリクラがすべての始まりだった。福岡のゲームセンターで撮影中の16歳の今田美桜は、スカウトの目に留まる。地元の深夜番組やご当地PR動画を経て、彼女の運命を変えたのは、たまたま小倉駅に貼られていた一枚のポスターである。それを目撃した事務所社長の一声が、彼女を東京へと駆り立てた。「女優になりたい」という強い意志が、故郷を離れる決断を後押ししたのだ。

上京後、彼女の才能が一気に開花する契機となったのは、2018年に放送された『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』での真矢愛莉役だろう。オーディションで勝ち取ったこの小悪魔キャラは、ツインテールとともに原作再現度の高さで大きな話題を呼び、全国にその名を知らしめた。清楚なルックスとは裏腹の毒舌ぶりが視聴者の心を掴み、一躍注目の的となったのである。

その後も、『3年A組-今から皆さんは、人質です-』でいじめの加害者という複雑な役柄を見事に演じきり、女優としての幅を見せつけた。彼女の魅力は、可憐な外見と芯の強さ、そして役柄に没頭する真摯な姿勢にある。本名にこだわり続ける彼女の確固たる自我が、どの役にも独特の奥行きを与えているのだ。今や彼女は、若手女優のなかでもひときわ輝く存在となった。

出演作品

公開・放送開始年 作品名
2026 白鳥とコウモリ
2025 ラストマン ー全盲の捜査官ー FAKE/TRUTH
2025 映画ラストマン -FIRST LOVE-
2025 あんぱん
2025 放送100年 時代を超えて 3世代が選ぶあの番組
2025 劇場版 トリリオンゲーム
2024 劇場版 ドクターX FINAL
2024 アット・ザ・ベンチ
2024 花咲舞が黙ってない
2023 うみねこのなく頃に~Stage of the golden Witch~ Episode 3 EVE
2023 いちばんすきな花
2023 トリリオンゲーム
2023 東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-
2023 ラストマン ー全盲の捜査官ー
2023 東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-
2023 ケイジとケンジ、時々ハンジ。
2023 わたしの幸せな結婚
2022 悪女 (わる) ~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~
2021 東京リベンジャーズ
2021 おかえりモネ
2021 恋はDeepに
2020 親バカ青春白書
2020 スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼
2020 ヲタクに恋は難しい
2020 ケイジとケンジ 所轄と地検の24時
2020 半沢直樹Ⅱ エピソードゼロ 狙われた半沢直樹のパスワード
2019 僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング
2019 いのちスケッチ
2019 セミオトコ
2019 博多弁の女の子はかわいいと思いませんか?

人物エピソード・逸話

プリクラを撮りに行ったゲームセンターでスカウトされたという、今田美桜のキャリアの始まりは、まさに現代の「奇跡」と呼ぶにふさわしい。しかし、彼女の成功は単なる偶然ではない。19歳で上京を決意したその芯の強さこそが、彼女を今日の地位に押し上げた原動力だ。

「他の名前にはなりたくなかった」。本名で活動にこだわる理由をそう語る今田には、生まれながらの確固たる自我が感じられる。3月の桜の時期に生まれ、「みんなに愛されるように」と願いを込めて名付けられた「美桜」という名は、彼女自身が最も大切にするアイデンティティなのだ。

その確かな意志は、役者としての選択にも現れている。上京後すぐに主演した自主制作映画『カランコエの花』は、多くの映画祭で評価され、福岡インディペンデント映画祭で俳優賞を受賞。地道な活動が実を結び始めた。2018年、『花のち晴れ』の小悪魔キャラ・真矢愛莉役でブレイクを果たすと、その年の『Yahoo!検索大賞』女優部門賞を受賞。ツインテールがトレンドとなるほどの社会現象を巻き起こしたのである。

彼女の底力は、華やかなイメージの裏にある貪欲なまでの役への執着だ。2021年、『東京リベンジャーズ』でのヒロイン役で第45回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。さらに2023年には『悪女(わる)』で連ドラ初主演を果たし、第112回ザテレビジョンドラマアカデミー賞主演女優賞に輝く。可愛らしさだけではない、強さと脆さを併せ持つ演技力が、高い評価を獲得したのだ。

意外なのは、その活躍の場が演技だけに留まらないことだ。2018年に発売した初写真集『生命力』は、異例のロングセールスを記録し、グラジャパアワード2018デジタル写真集賞を受賞。SNSでも絶大な影響力を持ち、「#MVI 2018」トレンド部門を受賞するなど、マルチな才能を発揮している。

福岡のゲームセンターで偶然を見出され、自らの意志で掴み取った大きな舞台。今田美桜は、与えられるチャンスを確実に自分のものにする、したたかで強い「現代のシンデレラ」なのである。

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