原宿のDAISO前でスカウトされた少年が、今や日本を代表する若手実力派俳優となった。山崎賢人、その名は「実写化=山崎賢人」と言われるほど、数々のヒット作を生み出す確かな証しだ。彼の歩みは、単なるイケメンスターの軌跡を遥かに超えている。

基本プロフィール

フリガナ やまざき けんと
生年月日 1994年9月7日
出身地 東京都板橋区
身長 178cm
血液型 A型
所属事務所 スターダストプロモーション 制作2部
ジャンル 俳優

生い立ち・デビューまでの経緯

原宿の雑踏で、一人の少年が運命のスカウトを待っていたわけではない。山崎賢人は、あくまで友達と遊びに行った先の、あの有名なDAISO前で声をかけられた。中学三年生、サッカー一筋だったその日々に、突然降って湧いた「モデル」という選択肢。彼は迷った。プロサッカー選手という夢を抱えていたからだ。しかし、そのチャンスを「面白そうだ」と軽い気持ちで掴んだことが、すべての始まりだった。

雑誌『ピチレモン』の専属モデルとしてデビューしたのは2010年。まだあどけなさの残るルックスが、若い読者の心を掴んだ。だが、彼の本当の転機は、モデルとしての活動よりも早く訪れる。デビューと同じ年、テレビドラマ『熱海の捜査官』で俳優としての一歩を踏み出したのだ。モデルと俳優、二つの道を同時に歩み始めたが、ここで彼はある決断をする。2011年、『ピチレモン』の専属モデルを卒業し、俳優としての道に集中することを選んだのである。

その覚悟はすぐに実を結ぶ。映画初出演にして初主演となった『管制塔』で、淡く切ない恋愛模様を繊細に表現。続くドラマ『ランナウェイ〜愛する君のために』では、ゴールデン帯の連続ドラマに初出演し、その存在感を徐々に広げていった。サッカー少年が、カメラの前で新たな自分を発見し始めた瞬間だった。

ブレイクのきっかけ・代表作

原宿の雑踏でスカウトされた少年が、今や世界を舞台に活躍するトップスターへ。山崎賢人のブレイクは、一つの役との出会いがすべてを変えた。

2015年、日本テレビ版『デスノート』で難役「L」を演じたことが、彼のキャリアを決定づけた。松山ケンイチが築いた伝説的な役柄に挑戦し、独特の佇まいと鋭い眼差しで新たなLを体現。この演技が大きな話題を呼び、一気に若手実力派俳優としての地位を確立する。それまで少女漫画の実写化作品で「王子様役」のイメージを強めていたが、この作品でその枠を完全に打ち破ったのだ。

その後も『キングダム』の主人公・信役でアクションスターとしての新境地を開拓し、Netflix『今際の国のアリス』では世界中にその名を知らしめた。彼の魅力は、端正なルックスに隠された役への貪欲なまでの没入感にある。サッカー少年だった過去が培った身体能力と、役柄を深く分析する真摯な姿勢が、どの作品にも説得力をもたらしている。もはや「国宝級イケメン」の称号だけでは収まらない、次代を担う本格派俳優への道を、彼はひた走っているのだ。

出演作品

公開・放送開始年 作品名
2026 キングダム 魂の決戦
2026 ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編
2025 アンダーニンジャ
2024 ゴールデンカムイ ―北海道刺青囚人争奪編―
2024 キングダム 大将軍の帰還
2024 陰陽師0
2024 ゴールデンカムイ
2023 キングダム 運命の炎
2022 アトムの童
2022 キングダム2 遥かなる大地へ
2021 夏への扉 ―キミのいる未来へ―
2020 今際の国のアリス
2020 狂武蔵
2020 劇場
2020 僕だけが17歳の世界で
2020 ヲタクに恋は難しい
2019 二ノ国
2019 キングダム
2018 今日から俺は!!
2018 グッド・ドクター
2018 羊と鋼の森
2018 トドメのパラレル
2018 トドメの接吻
2017 氷菓
2017 斉木楠雄のΨ難
2017 陸王
2017 ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章
2017 一週間フレンズ。
2016 映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!
2016 四月は君の嘘

人物エピソード・逸話

原宿のDAISO前でスカウトされた時、彼はプロサッカー選手になる夢を抱く中学三年生に過ぎなかった。その少年が、今や日本を代表し、世界で活躍する俳優へと変貌を遂げている。山崎賢人、その名はもはや「国宝級イケメン」の枠を超え、確かな演技力で国内外を席巻しているのだ。

彼のキャリアを決定づけたのは、2014年の映画『L・DK』での“壁ドン”シーンかもしれない。あの一瞬が社会現象となり、彼は一気に少女漫画の実写化作品の寵児となった。しかし、単なる「イケメン俳優」のレッテルに甘んじることはなかった。2018年、『グッド・ドクター』で自閉症スペクトラムの研修医を演じ、その繊細かつ圧倒的な演技でドラマアカデミー賞主演男優賞を受賞。ここで、彼は本物の実力派であることを証明してみせたのである。

意外なのは、あの端正な顔立ちからは想像もつかない、熱いスポーツマン魂だ。小学生時代からサッカーに打ち込み、エースナンバー10を背負った経験は、『キングダム』で演じる主人公・信のひたむきな肉体美やチームを引っ張るカリスマ性に活きている。幼き日の夢はプロサッカー選手。俳優となった今でも、共演者と共にスペイン・カンプ・ノウで熱狂するなど、その情熱は変わらない。

そして、その活躍の舞台は確実に世界へと広がっている。Netflix『今際の国のアリス』は世界的ヒットを記録し、2024年には第23回ニューヨーク・アジアン映画祭で「The Best from the East Award」を日本人初受賞。中国最大級SNS・WEIBOでも最優秀俳優賞に輝くなど、アジアを代表するスターとしての地位を確固たるものにした。日本アカデミー賞新人賞から優秀主演男優賞への歩みは、彼の成長の軌跡そのものと言えるだろう。

監督が評する「素直で真面目」な性格が、役への深い没入を生み出す。原宿の街角で見出されたサッカー少年は、己の才能と努力で、まさに世界を駆ける大物俳優へと成長を続けている。

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