ゴールデンウィーク終盤の5月5日、京都市下京区のJR京都駅で不審物が発見。大パニックとなった。「駅の2番・3番乗り場に不審物がある」とJR西日本の大阪指令所に連絡したのは同駅の係員。
リュックサックに「四塩化一黄酸」と劇薬を連想させる文字
近江舞子発京都行き電車の車内で発見されたリュックサックに「四塩化一黄酸」と劇薬を連想させる文字が記されていたのだ。これにより、同駅では京都線や湖西線、嵯峨野線など80本の運休と97本に遅れが発生。8万5000人に影響が生じた。
もっとも「四塩化一黄酸」なる薬品は存在せず。その後、思わぬ“真相”が明らかになった。
「『四塩化一黄酸』はヨットの船名」
「『四塩化一黄酸』とは琵琶湖のヨットレースなどに出場している『ヨットの船名』。ユニークな名前ですが、決して薬品に関するものではなく、悪意も当然ない。リュックサックには衣類が入っていて、当日中に持ち主に返却されました」(在阪テレビ局関係者)
まさかのオチであった。
(篠田一平)