7月8日に安倍晋三元首相が奈良市で街頭演説中に銃撃されて死亡した痛ましい事件。襲撃犯である山上徹也容疑者の動機解明が急がれるなか「国葬」を巡る議論が加熱している。
政府は凶弾に倒れた安倍元首相について、9月27日に東京・日本武道館で国葬を行うことを閣議決定。内政と外交両面で多大な功績を上げ、日本憲政史上最長の8年8カ月の在任期間だったことに加え、逝去の経緯を踏まえ国葬が相応しいと判断したのだ。
1967年の吉田茂元総理以来となる総理経験者の国葬。7月22日放送の日本テレビ系「スッキリ」でMCの加藤浩次は「自民党や政府側の方が国葬でという気持ちはすごく分かる」と理解を示しつつも「合同葬で僕はいいと思いました」と持論を述べた。
ラサール石井「#安倍晋三氏の国葬に反対します」
芸能界からも様々な意見が飛び交うなか、安倍元首相の国葬に真っ向から反対するのがラサール石井。自身のツイッターでは、朝日新聞に掲載された「疑惑あった人が国葬そんな国」「国葬って国がお仕舞いということか」との川柳を「素晴らしい!」と絶賛。「#安倍晋三氏の国葬に反対します」とのハッシュタグで締めくくった。
さらに日刊ゲンダイの連載では、安倍元首相について「亡くなって以降の報道、そして国葬まで至る経緯。そこに私が感じたのは『まるで国王のようだ』という違和感だ」と指摘。「首相時代から周りをイエスマンばかりで固め『裸の王様のようだ』と言われていた」と重ねて安倍元首相を批判した。
こうした石井の見解に対する賛否の議論がSNS上で沸騰。否定派からは、かつて石井が「こちら葛飾区亀有公園前派出所」のアニメで声優を務めていたことを踏まえ「これ以上、両津勘吉の名を汚すな」との声も飛び出している。
(加瀬京子)