「ポプテピピック」前代未聞“別バージョン公開”の「真の狙い」とは
出典:アニメ「ポプテピピック」公式(@hoshiiro_anime) Twitter

大川ぶくぶ原作のアニメ「ポプテピピック TVスペシャル」が敢行した「前代未聞の“別バージョン公開”」が注目を集めている。

昨年1月から3月まで放送された「ポプテピピック」の特別番組として4月1日にTOKYO MX、AbemaTV、ニコニコ動画などで放送された同番組だが、まさかの「媒体ごとの声優変更」を実施。TOKYO MXでは「ポプ子」の声優を田村ゆかりが、「ピピ美」の声優を堀江由衣が務めていたが、ニコニコ動画ではそれぞれ花澤香菜と戸松遥が担当するという別バージョン公開を行ったのだ。

この“奇策”により多数の大物声優がキャスティング。田村らのほか、保志総一朗、石田彰、関智一、國府田マリ子、井上喜久子、玉川砂記子、田中敦子、東山奈央、秋元羊介、子安武人といったビッグネームが参加した。

これら「朱雀ver.」「青龍ver.」「玄武ver.」と名付けられた各バージョンはniconicoとNアニメで期間限定で無料配信されているが、果たして「前代未聞の“別バージョン公開”」の意図はどこにあるのか――

「業界の常識を覆す“革新的アイデア”だと思いますよ」と語るのはアニメ業界に詳しいフリーライターだ。「『ポプテピピック』は“常識外れのふざけ方”が特色の作品。今回の『TVスペシャル放送』にあたってファンの間では『いったい何を仕掛けてくるのか』と期待が高まっていました。制作陣としては『ファンの予想を超えるふざけ方をする』のがテーマだったに違いありません。さらには複数バージョンを公開したことで『DVD販売時の大幅な売上アップ』も見込める。ビジネス面でも突出した凄いアイデアなんです」

早くも「ポプテピピック」の“次の動き”に注目が集まっている。

(宇野ひろし)

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