あの毒舌と下ネタで笑いを取る大竹一樹に、実は「北欧文学」を学ぼうとした過去があったことをご存じだろうか。さまぁ〜ずのボケ担当として、テレビ画面を賑わせ続ける彼のルーツには、意外なほどの知性と、壮絶な家族の事情が隠されていた。高校時代にコンビを組んだ三村マサカズとの絶妙なコンビネーションは、30年以上経た今も衰えを知らない。しかし、その道のりは決して平坦なものではなかった。借金を抱えた父親のため、高校生で自分の名義を利用されなければならなかった過去。それは、彼のネガティブとも言われる性格の一端を形成しているのかもしれない。剣道で都大会上位に入るほどの根性と、朝からハイテンションになれるバイタリティ。一見矛盾する要素が、大竹一樹という芸人を唯一無二の存在にしているのだ。
基本プロフィール
| 出身地 | 東京都墨田区 |
|---|---|
| 身長 | 170cm |
| 血液型 | O型 |
| 所属事務所 | ホリプロ |
剣道少年からウルトラキャッツへ
あの毒舌と下ネタでおなじみの大竹一樹は、実は剣道で都大会上位の真面目な少年だった。墨田区の下町で生まれ育ち、ヴァイオリンを習う一面も持つ彼の、お笑いへの道は決して平坦ではなかった。
高校の工業科で出会ったのが、生涯の相棒・三村マサカズである。卒業後、一見すると縁遠い北欧文学科に進学するが、その選択が後の「さまぁ〜ず」の知性的な下地を作ることになる。大学中退という決断の裏には、借金を抱える父親の事情も影を落としていた。自分の名義で車を買われ、すぐに売り払われる――そんな家庭環境が、彼のネガティブでシニカルな視点を形成したのかもしれない。
1989年、「バカルディ」としてデビューを果たすも、長い下積み時代が続く。転機は『ウリナリ!!』でのウルトラキャッツ結成だ。ダンスユニットでの活動が、バラエティ番組での身体を張った芸風に繋がっていった。地道な努力の積み重ねが、やがてあの独特の「ずれた」ツッコミを生み出す土壌となったのである。
ダンスと毒舌で掴んだブレイク
大竹一樹のブレイクは、相方・三村マサカズとの絶妙なコンビネーションが生んだ奇跡と言えるだろう。高校時代の同級生として結成したコンビ「バカルディ」は、地道な活動を続けていたが、転機は『ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』への出演だった。ダンスユニット「ウルトラキャッツ」の一員として、一見不向きに見えるダンスに真摯に取り組む姿が視聴者の心を掴んだ。あの汗だくで必死に踊る姿こそが、彼の「やればできる」というある種の凡人くささを魅力に変えた瞬間である。
その後、コンビ名を「さまぁ〜ず」に改め、彼らの代表的な仕事となったのが『森田一義アワー 笑っていいとも!』へのレギュラー出演だ。特に「テレフォンショッキング」では、彼の持つネガティブで小心者ながらも、時に毒舌を吐くキャラクターが炸裂。視聴者は、天才肌の三村を横目に、時にドジを踏み、時に鋭いツッコミを入れる等身大の大竹に共感を覚えたに違いない。彼の魅力は、完璧ではない「普通のおじさん」感覚にある。剣道で都大会上位の実力を持つなど、意外な一面を隠し持ちながらも、基本的には食べることが好きで、朝からハイテンションになる、どこにでもいそうな人物像が、長く愛される理由だろう。
単独での活動でも、『M-1グランプリ』の審査員を務めるなど、その評価は揺るぎないものとなっている。大竹一樹という男は、派手なスター性ではなく、地に足のついた親近感と、相方との化学反応でトップコメディアンの地位を築き上げたのである。
出演作品
| 公開・放送開始年 | 作品名 |
|---|---|
| 2024 | 何を隠そう…ソレが! |
| 2023 | 名アシスト有吉 |
| 2023 | 内さまワールド |
| 2022 | よだれもん家族 |
| 2021 | キングオブコントの会 |
| 2021 | これが定番!世代別ベストソング ミュージックジェネレーション |
| 2018 | 内村&さまぁ〜ずの初出しトークバラエティ 笑いダネ |
| 2015 | 内村さまぁ〜ず SECOND |
| 2015 | 内村さまぁ~ずTHEMOVIEエンジェル |
| 2013 | さまぁ~ずのご自慢列島ジマング |
| 2013 | 7つの海を楽しもう!世界さまぁ~リゾート |
| 2010 | かずら |
| 2008 | キングオブコント |
| 2008 | げりらっパ DVD |
| 2007 | モヤモヤさまぁ~ず2 |
| 2007 | さまぁ~ず×さまぁ~ず |
| 2007 | 和田アキ子殺人事件 |
| 2006 | 内村さまぁ~ず |
| 2006 | ピーナッツ |
| 2005 | リンカーン |
| 2004 | クイズプレゼンバラエティーQさま!! |
| 2001 | M-1グランプリ |
バイキングと借金の知られざる素顔
大竹一樹の意外な素顔は、朝のホテルバイキングで爆発する。相方・三村マサカズをうんざりさせるほど朝からハイテンションなこの男は、普段は「生きるために食べる」と語りながら、一度もダイエットしたことがないという。しかし、バイキングとなれば話は別だ。「楽しむための食事」と称して山のような料理を平らげる姿は、ネガティブを自称する彼の裏の顔かもしれない。
その生い立ちには、知られざる苦労が隠されていた。父親の借金のため、高校生ながら自分の名義で車を購入させられ、すぐに売却して返済に充てられた過去を持つ。家族は極力メディアに出さず、妹が顔出しNGで『リンカーン』に出演した時は、相方の三村ですら驚いたという。芸能界の光と影を、早くから知っていた人物なのだ。
学生時代は剣道部に所属し、都大会で上位に入る実力者だった。さらにヴァイオリンを習い、大学では北欧文学科ノルウェー語専攻に進むという、一見お笑いとは縁遠い教養派の側面を持つ。英語も堪能で、海外ロケではその力を発揮する。『ウリナリ!!』ではダンスユニット「ウルトラキャッツ」の一員として軽快なステップを披露し、2010年には『M-1グランプリ』で審査員を務めるなど、その活動範囲は多岐にわたる。
私生活では、フリーアナウンサーの中村仁美と結婚し、三人の男児の父親としても知られる。しかし、芸人としての身体は幾度も危険に晒されてきた。急性虫垂炎を二度も患い、一度は東日本大震災の影響で手術ができず薬で凌いだ。さらにロケ中には足底筋膜炎で緊急入院し、代役を立てるハプニングも起きている。それでもネガティブを貫きつつ、朝から食べ、笑いを生み続ける。さまぁ〜ずのボケ担当に潜む、したたかで豊かな人間像がそこにある。