「頭脳明晰」のレッテルだけでは語れない、阿部亮平の知られざる葛藤。Snow Man随一のインテリとして知られる彼が、実は「バカ」であることを恐れていたという。
宇宙少年が選んだジャニーズへの道
知性と美貌を兼ね備えたアイドル、阿部亮平の原点は、宇宙への憧れにあった。高校時代、彼は「JAXAのパンフレットを眺めるのが好きな地味な理系少年」だったという。しかし、その内に秘めたる表現欲が、彼をまったく別の宇宙へと導く。成城大学では地球科学を学びながら、オーディション雑誌の片隅に小さく掲載された募集記事に目が留まる。それが、ジャニーズ事務所の扉を叩くきっかけとなったのだ。研究者か、それとも表現者か。二つの引力の間で揺れながら、彼はある決断を下す。安定した道を捨て、未知の世界へ飛び込むことを選んだのである。この「理系脳」が、後にSnow Manとして華麗に舞う彼の唯一無二の基盤となるのだ。
クイズ王が証明した知性派アイドルの実力
ついにその時が来た。長きに渡る研鑽の日々を経て、阿部亮平の名が一躍、世に知れ渡る瞬間が訪れる。彼のブレイクの決定的なきっかけは、何と言っても2020年1月にCDデビューを果たしたアイドルグループ「Snow Man」の爆発的ヒットだろう。デビューシングル「D.D.」が記録的な売上を記録し、グループは一気にトップアーティストの座に駆け上がった。しかし、阿部の魅力は単なるグループの人気に乗っただけではない。彼はグループ随一の“知性派”として、クイズ番組やバラエティでその類稀なる知識量と端正なルックスで独自の地位を築いていったのである。
特に代表作として挙げられるのは、グループとしての楽曲「KISSIN' MY LIPS」や「Brother Beat」など数多くのヒット曲だが、阿部亮平という個が輝いた瞬間はまた別にある。テレビ朝日系「Qさま!!」への出演で披露した驚異的な博覧強記ぶりは、アイドルの枠を軽々と超え、視聴者に強い印象を残した。クールな外見からは想像もつかない、好奇心に満ちた知的な瞳が、彼の新たな魅力を発見させてくれる。アイドルとして、そして個性豊かなタレントとして、阿部亮平のこれからも目が離せない。
出演作品
| 公開・放送開始年 | 作品名 |
|---|---|
| 2025 | 浅草ラスボスおばあちゃん |
| 2025 | フグとタコと僕らのミライ |
| 2025 | 欲望の街 No.7 運び屋という名の闇バイト |
| 2025 | 僕らは人生で一回だけ魔法が使える |
| 2024 | サニー |
| 2023 | 世にも奇妙な物語 ‘23秋の特別編 |
| 2023 | 悪魔はそこに居る |
| 2023 | コインランドリーカタルシス |
| 2022 | ナニワ金融道 3発目~大蛇市マネーウォーズ~ |
| 2022 | ナニワ金融道 2発目〜銭と泪と権利と女〜 |
| 2022 | ナニワ金融道 |
| 2022 | ナニワ金融道 1発目~灰原、帝国金融の門を叩く!~ |
| 2022 | ヘルドッグス |
| 2022 | 新・信長公記 外伝 |
| 2022 | 新・信長公記 〜クラスメイトは戦国武将〜 |
| 2022 | ニワトリ☆フェニックス |
| 2022 | 浅見光彦 軽井沢殺人事件 |
| 2022 | ミステリと言う勿れ |
| 2022 | 幕末相棒伝 |
| 2021 | 日本極道戦争 第十二章 |
| 2021 | 日本極道戦争 第十一章 |
| 2021 | ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜 |
| 2021 | 再雇用警察官2 |
| 2021 | バイプレイヤーズ もしも100人の名脇役が映画を作ったら |
| 2021 | 日本極道戦争 第十章 |
| 2021 | バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~ |
| 2021 | 日本極道戦争 第九章 |
| 2020 | 無頼 |
| 2020 | ソタイ2 〜組織犯罪対策部vs反社会勢力〜 |
| 2020 | 日本極道戦争 第八章 |
元物理教師が作詞作曲したソロ曲「ABO」
阿部亮平の名を聞いて、真っ先に思い浮かべるのは何だろうか。Snow Manの知的でクールなメンバー? それとも圧倒的なダンススキル? しかし、彼の内側には、ファンでさえ驚くような「もう一つの顔」が潜んでいる。
なんと、彼は元・高校の物理教師なのである。卒業後、教員免許を取得し、実際に母校で教壇に立った経験を持つ。アイドルという華やかな世界に身を置きながら、そのルーツには「教育者」としての一面があったのだ。この経歴は、彼の冷静沈着な物腰や、グループ内で時に見せる理路整然とした説明力の背景にあるに違いない。
そんな彼が、2023年に発表したソロ曲「ABO」では、自ら作詞作曲を手がけた。ここでもその知性が光る。歌詞には物理用語や哲学的な問いが散りばめられ、単なるアイドルソングの枠を軽々と超える深みを見せた。まさに「元物理教師」ならではの作品と言えよう。
Snow Manとしての活動では、2020年の「CDショップ大賞」受賞をはじめ、数々の栄誉に輝いているが、阿部亮平の真の魅力は、これらの受賞歴の向こう側にある。アイドルと教育者、ダンサーとクリエイター──一見相反する要素を一人の人間の中に昇華させてみせる、その稀有なバランス感覚こそが、彼を唯一無二の存在にしているのだ。