釜本邦茂「運転免許返納拒否」に議論沸騰……「よくぞ言ってくれた」の声も

  1968年のメキシコオリンピックではアジア人初の得点王となり、日本サッカーリーグでは251試合出場で202ゴールを決めたサッカー解説者の釜本邦茂氏。

 日本サッカー史上最高のストライカーと名高い釜本氏だが、78歳となったいま、ある発言が波紋を広げている。

 「週刊ポスト」2022年6月3日号の特集「それでも私は『免許返納しない』シニアドライバーたちの言い分」に登場した釜本氏。

「同世代の人と比べて運転には自信がある」という釜本氏は現在も毎日、愛車であるベンツのハンドルを握っているという。

 もっとも、世間では高齢者の運転による事故が相次いでいることから、弁護士になった孫娘から免許返納を迫られているとのこと。それでも「ハンドルを置く時期も自分で決めたい」として免許返納に応じていないと明かしている。

「ネット上では『自分では大丈夫と思っていても危ない』と手厳しい意見が」

 そんな釜本氏の「運転免許返納拒否」を巡って、ネット上で議論が沸騰する事態に。

 釜本氏の発言について「ニュースサイトのコメント欄では『自分では大丈夫と思っていても危ない』『いつか取り返しのつかないことになる』『事故過信の強い高齢者の意見』といった手厳しい書き込みが目立ちっています」と語るのは雑誌編集者。

 ただ「当事者である高齢者からは『よくぞ言ってくれた』と歓迎する声も出ているんです」とも明かすのだ。

「19年4月に旧通産省の工業技術院長だった飯塚幸三受刑者が東池袋で暴走事故を起こして以降、高齢ドライバーへの風当たりは強くなるばかり。いま彼らが、人間性の否定と受け止めるほど『免許返納』の圧力を感じているのもたしかです。今回の釜本氏の発言はそうした世論に一石を投じるものになったのではないでしょうか」(同編集者)

 サッカー界のレジェンドによる「運転免許返納拒否」宣言。議論のさらなる深化に期待したい。

(山下めぐみ)

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