「水卜麻美は、なぜこれほどまでに愛されるのか」。視聴者投票で5年連続「好きな女性アナウンサー」1位、7回連続「理想の上司」1位という驚異的な記録が物語るのは、単なる「人気者」を超えた存在感だ。その秘密は、華やかなステージの裏側にある並々ならぬ覚悟にこそある。
2019年『24時間テレビ』での出来事は、彼女の本質を如実に示している。総合司会を務めながら、突如として発表された24時間駅伝のマラソンランナーへの挑戦。42.195kmを完走するため、紫外線を厭わぬ過酷な屋外トレーニングを重ねた結果、顔にはシミが刻まれた。アナウンサーとしての「顔」を犠牲にしても番組のために全力を尽くすその姿勢こそが、同僚や視聴者の深い信頼を獲得する源泉なのだ。
左利きでありながら箸と鉛筆は右という、一見些細なエピソードにも、周囲への気配りを忘れない几帳面な性格が垣間見える。バラエティからニュース、大型特番までを器用にこなすマルチな才能の背景には、慶應義塾大学英米文学専攻で培った知性と、入社2年目でフルマラソンを完走するような並外れたタフネスが同居している。
エグゼクティブアナウンサーとして後輩の指導にも携わる今、彼女の歩みは「看板アナ」の地位に甘んじない。常に新たな挑戦で自らを更新し続ける水卜麻美の、次なる舞台に注目が集まる。
基本プロフィール
| フリガナ | みうら あさみ |
|---|---|
| 出身地 | 千葉県市川市 |
| 身長 | 158cm |
| 血液型 | AB型 |
| ジャンル | 情報 |
生い立ち・デビューまでの経緯
「葛西臨海公園で見たボラの顔マネ」で日本テレビの面接を突破したアナウンサーがいる。水卜麻美である。彼女のデビューまでの道のりは、常識破りのユニークさに満ちていた。
小学校の卒業アルバムに「夢はアナウンサー」と書き、『めざましテレビ』に憧れた少女は、高校時代には「変顔のすごい人」として名を馳せる。その変顔こそが、彼女を日本テレビの扉へと導いたのだ。面接で披露したボラの顔マネは、単なる奇抜なパフォーマンスではない。人を笑わせ、場を和ませる天性の才能の表れだったに違いない。
2010年、慶應義塾大学を卒業し日本テレビに入社。彼女のアナウンサー人生は、サッカー中継のリポーターとして幕を開けた。しかし、その真価が爆発したのはバラエティ番組での活躍だろう。『ヒルナンデス!』での6年半にわたるアシスタント業は、彼女の持ち前の明るさと抜群のトーク力を全国に知らしめることになる。視聴者を惹きつけるそのキャラクターは、やがて「好きな女性アナウンサー」ランキングで5年連続首位という圧倒的な人気を獲得するに至った。
生まれつきの左利きでありながら箸と鉛筆は右という、ちょっとした捻くれも彼女らしい。低出生体重児として生まれ、その後「太り過ぎ」と言われたというエピソードも、今の彼女からは想像しがたい過去だ。水卜麻美というアナウンサーは、型破りなエピソードの数々が、彼女の唯一無二の魅力を形作っているのである。
ブレイクのきっかけ・代表作
彼女のブレイクは、たった一言の「提供読み」から始まったと言っても過言ではない。2010年、『満天☆青空レストラン』で初めて担当したあの瞬間、水卜麻美というアナウンサーの「声」の魔力が視聴者を捉えた。澄んだ、それでいてどこか温かみを帯びたその声は、単なる告知を特別な時間に変えてしまう稀有な才能の片鱗だった。
その才能が爆発的に開花した舞台が、2011年3月にスタートした『ヒルナンデス!』である。6年半にわたってアシスタントを務めたこの番組で、彼女は「完璧なアナウンサー」の枠を軽々と飛び越えていった。時に天然とも取られるほどの抜けた言動、そしてそれを笑顔で受け流す愛嬌。視聴者は、ニュースを読む厳格なアナウンサー像とは真逆の、等身大で親しみやすい彼女の姿に熱狂した。オリコン「好きな女性アナウンサーランキング」で5年連続1位を獲得したのは、この圧倒的な親近感が生み出した結果に他ならない。
そして、彼女の真骨頂は「総合司会」という大役でこそ輝く。2014年から羽鳥慎一と共に担う『24時間テレビ』の総合司会では、長時間に及ぶ生放送の中で、涙あり笑いありの機微を絶妙に紡ぎ出す。2021年からは朝の顔『ZIP!』の総合司会に就任し、日本テレビの朝を初めて女性が牽引する歴史的な役割を担っている。入社試験で披露したという「ボラの顔マネ」のエピソードが示すように、彼女の根底には「人を楽しませたい」という強い意志が流れている。それが、大規模な慈善番組から日常の朝の情報番組まで、あらゆる舞台で「水卜麻美らしさ」として昇華されているのだ。
出演作品
| 公開・放送開始年 | 作品名 |
|---|---|
| 2025 | さよなら帝国劇場 最後の1日 THE ミュージカルデイ |
| 2023 | だが、情熱はある |
| 2021 | 竜とそばかすの姫 |
| 2020 | 美食探偵 明智五郎 |
| 2011 | 幸せ!ボンビーガール |
人物エピソード・逸話
水卜麻美がアナウンサー試験で披露したのは、なんと「ボラの顔マネ」だった。この型破りな自己アピールが、彼女のキャリアの出発点である。
日本テレビの看板アナウンサーとして知られる水卜だが、その人気は数字が物語っている。オリコン「好きな女性アナウンサーランキング」で5年連続1位、明治安田生命「理想の上司ランキング」では7回連続1位を獲得した実力派だ。しかし、その地位は決して順風満帆なキャリアの上に築かれたわけではない。就職活動では他局の最終選考にすら進めず、日本テレビに至っては同期のアナウンサーが一人もいない「孤高」の入社だったという。
そんな彼女が築いたのは、堅苦しい先輩・後輩の関係ではない。自ら「ミト会」と名付けた後輩アナウンサーたちとの食事会を楽しみ、ダチョウ倶楽部の上島竜兵に憧れて「竜兵会」のようなものを目指したというエピソードは、彼女の人柄をよく表している。さらに、ビートルズファンであることから、名字に因んで「ミートルズ」なるバンドを結成するなど、その遊び心は尽きない。
左利きでありながら箸と鉛筆は右という器用さも持ち合わせ、高校時代の卒業アルバムでは「変顔のすごい人」で1位に輝くなど、ユニークな一面を早くから発揮していた。『24時間テレビ』で42.195kmを完走するなど、一度決めたことはとことんやり抜くストイックさも兼ね備える。そんな二面性が、多くの視聴者を惹きつけてやまない理由なのかもしれない。