12月27日発売の「週刊文春」が「《呼び出された複数の女性が告発》ダウンタウン・松本人志(60)と恐怖の一夜『俺の子ども産めや!』」と題して報じた松本人志の「性加害問題」。スピードワゴン・小沢一敬のアテンドにより、都内の高級ホテルで松本から密室で性的関係を迫られたとする「恐怖の部屋飲み」についての報道が日本中に激震を与えている。
松本人志から「裁判に注力したい旨の申入れ」
この問題について松本が所属する吉本興業は「事実無根」と全面否定しているものの、1月8日に松本の芸能活動休止を発表。「当社及び松本だけでなく、お取引先を含めた関係者の皆様に対しても問い合わせ等が相次ぎ、松本のテレビ出演を巡る記事が度々掲載」されたことで、「松本から、まずは様々な記事と対峙して、裁判に注力したい旨の申入れがございました」と松本本人から週刊文春を相手取った裁判に注力したい意向が示されたとしている。
さらに松本の意思として「このまま芸能活動を継続すれば、さらに多くの関係者や共演者の皆様に多大なご迷惑とご負担をお掛けすることになる一方で、裁判との同時並行ではこれまでのようにお笑いに全力を傾けることができなくなってしまう」と番組への悪影響を考慮して活動休止を決断したという。
同9日発売の「週刊文春」では、たむらけんじやパンクブーブー・黒瀬純、クロスバー直撃の渡邊センスら後輩芸人による松本への「女性上納システム」があったとする告白第2弾を掲載。3人の女性が大阪と福岡での同様の「部屋飲み」について証言している。
松本自身もXに「事実無根なので闘いまーす」と投稿し、事実関係を巡り文春側との見解が真っ向から対立している今回の性加害報道。同14日の「ワイドナショー」(フジテレビ系)での松本による直接の説明はならなかったものの、果たしてなにがあったのか、世間の注目を集めている。
島田薫リポーターが「飲み会自体はあったそうです。それから“そういう行為”もあったようです」と証言
そんななか、同12日放送の大阪圏のニュース番組「news おかえり」(朝日放送テレビ)で語られた芸能リポーター・島田薫氏の発言が大きな話題となっている。同番組で島田氏は、松本側の主張について「『事実無根』『そういった事実はない』という発言がありましたけども、それが何を指すのかというところで揺れていた部分がありました」と指摘。さらに「実際に飲み会も何もなかった本当に事実無根なのか?というところもあったんですけど、事務所に確認しました。そうしましたら飲み会自体はあったそうです。それから“そういう行為”もあったようです」と証言した。
また島田氏は「それは強要したものではなく、いわゆる同意があったということ」「無理やり何かしたというわけではないということなので、裁判では今後そこが争われて行くことになるんだと思います」と今後の「松本vs文春」の争点について解説したのだった。
吉本が「そういう行為があった」と認めたと受け止められる島田氏のコメント。この発言は東スポWEBに掲載され、ネット上でも「松本人志問題に大きな動きがあった」として注目が集まっていた。
番組が「現時点でお伝えした内容が事実であるという確証は得られておりません」と撤回
この発言の翌日、スピードワゴンの小沢が芸能活動の自粛を発表。所属するホリプロコムが同9日に「スピードワゴン小沢一敬はこれまで通り活動を続けてまいります。なぜならば、小沢の行動には何ら恥じる点がないからであります」と活動継続を発表した矢先での急転換となり、少なからず島田氏のコメントの影響があったのではと見られているのだ。
さらに事態は急変する。同14日になって島田氏の発言を放送した朝日放送テレビが「news おかえり」の公式サイトに「お知らせ」を掲載。「このようなセンシティブな事案を放送するにあたっては、朝日放送テレビとしても確認を徹底する必要がありましたが、現時点でお伝えした内容が事実であるという確証は得られておりません」と島田氏の発言を撤回するコメントを発表した。
「『どのような取材経緯』で『誰から聞いたの話』だったのかをしっかりと説明しなければいけない」
「『事実無根』を貫く松本側と被害を訴える側の双方の主張の根幹にかかわるだけに、最大限の慎重さが求められる内容。番組サイドが撤回した以上、島田リポーターとしては『どのような取材経緯』で『誰から聞いたの話』だったのかをしっかりと説明しなければいけない。仮に勘違いだったとすると、絶対にあってはならない発言です」(テレビ関係者)
島田リポーターは何を語るか。 (大倉さとみ)