5月22日、ホリエモンこと実業家の堀江貴文氏による“怒りの連続ツイート”が波紋を広げている。ホリエモンの怒りの矛先は投資家・村上世彰氏だ。
2006年にホリエモンがフジテレビ買収を目論んだ際、ニッポン放送株をインサイダー取引したとして逮捕、2011年に有罪判決が確定した村上氏。今回、ホリエモンのツイートのきっかけとなったのは村上氏が登壇した“ガイダンス授業”での発言だった。
カドカワが運営する広域通信制高校「N高」が開設する“投資部”の特別顧問に就任することが決定した村上氏は、22日にガイダンス授業に登壇。ここでホリエモンに関する様々な放言が飛び出した。
「愚痴になるんで、あんまり言いません。堀江さえいなければ僕は逮捕されなかった。それは言わしてほしい」「堀江さえ立候補しなければ、俺は逮捕されなかった」「(ニッポン放送株を)『あんな堀江ごときに買えるわけはない』と思っていた」
こうした村上氏の発言が紹介されたネット記事を引用したホリエモンは、「正直自分に実害なかったからスルーしてたけどマジクソな人物なのね。でも仲間内であの人サイテーだよね。って嘲笑ってた。」と村上氏に手厳しく反撃。
さらにホリエモンの話は「おっさん、それ嘘ばっかやん。それいったらあかんやつでしょ。真実はTBSドラマ『新しい王様』に近いよ。日割りの家賃の話とか笑笑」と「TBS×Paraviスペシャルドラマ 新しい王様」に発展したのである。
果たして「新しい王様」とはどのようなドラマなのか。芸能ライターが解説する。
「元ネタはライブドアによる2005年の『フジテレビ買収騒動』」
「『新しい王様』は『ギフト』(フジテレビ系)や映画『カイジ』シリーズなどで知られるプロデューサーの山口雅俊氏がプロデュース・脚本・演出を手がけたTBSとParaviの共同制作ドラマです。藤原竜也と香川照之という『カイジ』のふたりが『テレビ局の買収』を目論むという内容なのですが、ドラマの元ネタとなったのはホリエモン率いるライブドアによる2005年の『フジテレビ買収騒動』。藤原のモデルがホリエモンで、香川のモデルが村上世彰氏と言われているんです」
ホリエモン本人がツイートで「真実に近い」と明かした同ドラマだが、果たして「日割りの家賃の話」とは何のことなのか――
「ドラマのなかでは、香川演じるファンド会社代表が武田玲奈演じる金融業者から追われている女性に家を提供するものの、逃げられてしまうというエピソードがSeason2の第1話でありました。そこで33333円を『お前が私から横取りした女の家賃』と言いがかりをつけて藤原演じる実業家に請求するというシーンに繋がるんです。なんともエゲツなく、まさに香川の本領が発揮されたやり取りでした」(同ライター)
村上氏への反撃とともにドラマの注目度を激増させたホリエモンなのであった。
(中村シュン)