「クールビューティー」の仮面の下に、笑い上戸の大阪娘が潜んでいる。水川あさみは、その端正な顔立ちからは想像もつかない、コメディからシリアスまでを自在にこなす稀有な女優だ。13歳で芸能界入りし、上京後は数々のオーディション落選を経験しながらも、確かな演技力で地歩を固めてきた。そして2020年、『滑走路』や『喜劇 愛妻物語』での圧倒的な演技が評価され、複数の映画賞を総なめにする快挙を成し遂げたのである。しかし、彼女の真骨頂は、そんな栄光の裏側にある。
基本プロフィール
| フリガナ | みずかわ あさみ |
|---|---|
| 生年月日 | 1983年7月24日 |
| 出身地 | 大阪府茨木市 |
| 身長 | 163cm |
| 血液型 | AB型 |
| 所属事務所 | A.L.C.Atlantis → sucre(2016年 - ) |
| ジャンル | 女優 |
生い立ち・デビューまでの経緯
あのクールな美貌の裏に、実は大阪育ちの笑い上戸が潜んでいる。水川あさみの女優としての原点は、小学生の時に見た『家なき子』の安達祐実に衝撃を受けた瞬間にあった。13歳で芸能事務所に入り、CMデビューを果たすも、大阪から通うオーディション生活は失敗の連続。しかし、15歳の時に掴んだ『劇場版 金田一少年の事件簿』への出演は、彼女に確かな手応えを与えたに違いない。高校入学と同時に単身上京。ミス東京ウォーカーに選ばれ、やがてホラー映画『仄暗い水の底から』へと繋がる道筋は、彼女の揺るぎない覚悟を示している。
ブレイクのきっかけ・代表作
クールな美貌の裏に、とんでもない変顔ができる女優がいる。水川あさみのブレイクのきっかけは、意外にも「失敗の連続」だったという。13歳で事務所入りしたものの、上京前のオーディションはことごとく落選。しかし、その粘り強さが15歳の時に『劇場版 金田一少年の事件簿』への出演を引き寄せ、女優としての第一歩を踏み出したのだ。
彼女の真骨頂が発揮されたのは、2008年の連続ドラマ『夢をかなえるゾウ』での初主演だろう。神様を名乗るゾウの着ぐるみと対峙するコミカルな演技は、彼女の新たな一面を世間に知らしめた。そして、2020年に主演した『喜劇 愛妻物語』と『滑走路』での圧倒的な演技力が、キネマ旬報ベスト・テン主演女優賞をはじめとする数々の栄誉をもたらす。特に『喜劇 愛妻物語』では、ダメな夫に振り回される妻の悲哀と愛おしさを、ユーモアと哀感を織り交ぜて見事に表現。モデル顔からは想像もつかない、人間臭くて泥臭い役柄をこなす器用さこそが、水川あさみ最大の魅力なのである。
私生活では、共演をきっかけに窪田正孝と結婚。仕事でも2022年には初監督作品『おとこのことを』で夫を主演に起用するなど、公私にわたるパートナーシップを築いている。クールな外見とは裏腹にサバサバとした笑い上戸な性格で、仲間内では『残酷な天使のテーゼ』を熱唱する一面も。こうした等身大の人間味が、役柄に深みを与えているのかもしれない。
出演作品
| 公開・放送開始年 | 作品名 |
|---|---|
| 2025 | 零日攻撃 |
| 2024 | 笑うマトリョーシカ |
| 2024 | 沈黙の艦隊 |
| 2023 | リムジン |
| 2023 | 唄う六人の女 |
| 2023 | ブギウギ |
| 2023 | 沈黙の艦隊 |
| 2023 | 霧の淵 |
| 2023 | ブラッシュアップライフ |
| 2022 | モダンラブ・東京~さまざまな愛の形~ |
| 2022 | ミステリと言う勿れ |
| 2021 | 半径1メートルの君 〜上を向いて歩こう〜 |
| 2021 | ナイルパーチの女子会 |
| 2020 | アンダードッグ 前編 |
| 2020 | アンダードッグ 後編 |
| 2020 | 滑走路 |
| 2020 | ミッドナイトスワン |
| 2020 | love⇔distance |
| 2019 | グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~ |
| 2019 | 喜劇 愛妻物語 |
| 2019 | “シュガー&シュガー”サカナクションの音楽実験番組 |
| 2019 | 全裸監督 |
| 2019 | テラスハウス Tokyo 2019-2020 |
| 2019 | 白衣の戦士! |
| 2019 | スキャンダル専門弁護士 QUEEN |
| 2018 | tourist |
| 2018 | 透明なゆりかご |
| 2018 | ダブル・ファンタジー |
| 2018 | ミス・シャーロック |
| 2018 | 我が家の問題 |
人物エピソード・逸話
「クールビューティー」の仮面の下に、笑い上戸の関西魂と不屈の闘志が潜んでいる。水川あさみの女優人生は、決して順風満帆ではなかった。
13歳で事務所入りしたものの、大阪から通うオーディション生活は失敗の連続。それでも諦めず、15歳で『劇場版 金田一少年の事件簿』のオーディションに合格し、女優としての第一歩を踏み出した。上京後も苦労は続いたが、その経験が役作りの深みとなって現れるのは、後のことだ。
「モデル風のきれいな顔をしているのに、だめんず好きの汚れ役や変顔ができる」と評されるその演技力の幅広さは、コメディからシリアスまでを軽やかにこなす彼女ならではの強みである。2013年には10年ぶりの舞台で初主演を果たし、30代を目前に新たな挑戦を見せつけた。
そして2020年、その努力が一気に開花する。『喜劇 愛妻物語』と『滑走路』での圧倒的な演技が高く評価され、キネマ旬報ベスト・テン主演女優賞をはじめ、TAMA映画賞、ヨコハマ映画祭と、主要な映画賞を総なめにしたのだ。これは、地道にキャリアを積み上げてきた者だけが手にできる栄誉と言えるだろう。
プライベートでは、阪神ファンとして知られ、2007年には始球式も経験。また、動物愛護の観点から植物性食品を中心とした生活を送るなど、信念を持った一面も持つ。長澤まさみらとの親交が深く、カラオケでは『残酷な天使のテーゼ』を熱唱するなど、仲間内では笑顔の絶えない人物だ。
しかし、そんな彼女にも逆鱗に触れることがある。週刊誌による親友との不仲報道に対しては、「芸能人が嘘をつくと怒られるのに週刊誌が嘘をつくと怒られないのはなぜですか?」と、業界の矛盾を鋭く指摘した。クールな外見とは裏腹に、熱い正義感と仲間を想う心を覗かせた瞬間であった。
女優として、そして一人の人間として、確かな芯を持って歩み続ける水川あさみ。その先に、どんな役が待ち受けているのか、目が離せない。