「買い物に行くから」という母の言葉に、11歳の少年は何の疑いもなくついていった。その行き先が、ジャニーズ事務所のオーディション会場だったとは。しかも、彼を一番前で踊らせ、歌わせた後、ラーメンに連れ出した人物こそ、あのジャニー喜多川社長本人だったのだ。この奇跡のような出会いが、後の“宮舘王国”誕生の序章となる。
今やSnow Manの「舘様」として、セクシーでロイヤルなオーラでファンを魅了する宮舘涼太。その佇まいは、まさに生まれながらの貴族のようだ。しかし、その背景には、元レディース総長という強烈な母と、サーファーの父という、一風変わった家庭環境があった。彼の独特の美学と強さは、ここから育まれたのかもしれない。
オーディションの時は「受かっても受からなくてもどちらでもよかった」という本人の言葉が印象的だ。しかし、その後の歩みは、並々ならぬ覚悟の上に成り立っている。2024年には『大奥〜定信の恋〜』で連続ドラマ初主演を果たし、俳優としての新たな扉を開いた。料理番組『黄金のワンスプーン!』がゴールデン帯に進出するなど、タレントとしての地盤も着実に固めつつある。
「ごきげんよう」の一言で場を支配するカリスマ性。指先まで神経の行き届いたダンス。彼が築き上げた「宮舘王国」は、今や確固たる地位を築いている。11歳のあの日、母に連れられて向かった先が、すべての始まりだった。
基本プロフィール
| フリガナ | みやだて りょうた |
|---|---|
| 生年月日 | 1993年3月25日 |
| 出身地 | 東京都江戸川区 |
| 身長 | 174cm |
| 血液型 | A型 |
| 所属事務所 | ジャニーズ事務所(2005年 - 2023年)・SMILE-UP.(2023年 - 2024年)・STARTO ENTERTAINMENT(2024年 - ) |
| ジャンル | アイドル、タレント、俳優、ダンサー、ラジオパーソナリティ |
ジャニー喜多川とラーメンを食べた11歳
母親の「買い物に行くから」という言葉に、何の疑いもなくついていった11歳の少年。その行き着いた先は、100人以上の少年たちが集うジャニーズ事務所のオーディション会場だった。突然の事態に戸惑いながらも、なぜか一番前のセンターに立たされ、歌い、踊った。その間、至近距離から彼をじっと観察していた一人の男性が、ジャニー喜多川本人であることなど、少年には知る由もない。
オーディション後、ネームプレートの返し場所を尋ねた彼は、その流れで、あの男性と二人きりでラーメン屋に向かうことになる。受かっても落ちても構わない、そんな気持ちでいた翌日、レッスンに呼ばれた通知が来た。こうして中学一年生、宮舘涼太は2005年10月1日、ジャニーズ事務所の扉を叩いたのだ。
サーファーの父と元レディース総長の母の間に生まれた彼の血には、型破りなエピソードが宿っている。小学5年でピアスを開け、中学の卒業式では特攻服を着て写真に収まる。そんな自由奔放な少年時代が、後に「宮舘王国」の国王と呼ばれる、唯一無二の気品を育む土壌となったことは間違いない。
ダンスとサーフィンを小学2年で始め、やがてKANATAらとレッスンを共にする日々。当初はKitty Jr.やJr.BOYSとしての活動を経て、2009年、運命のユニット「Mis Snow Man」の一員に選ばれる。ここから、彼と「Snow Man」という名の物語が本格的に動き出すのだ。
『大奥』から『黄金のワンスプーン!』へ快進撃
買い物についていった先が、運命のオーディション会場だった。11歳の宮舘涼太は、知らぬ間にジャニー喜多川社長の視線を一身に浴び、そのまま二人きりでラーメンを食べに行くことになる。何とも映画のようなデビュー秘話の持ち主だ。
彼のブレイクの契機は、Snow Manとしてのデビュー後、その「ロイヤル」な気品が広く認知され始めた2020年代半ばにある。従来のアイドル像を超えた、端正で色気のある佇まいがドラマやバラエティで遺憾なく発揮され、一気に支持を広げた。時代劇『ぬけまいる』への熱望が実ったことを皮切りに、『大奥』では連ドラ初出演にしてスピンオフで初主演を勝ち取る。その演技は、彼の内に潜む芯の強さと繊細さを見事に表現した。
一方、料理番組『黄金のワンスプーン!』での単独MCは、彼の新たな魅力を開花させた。優雅な物腰の中に隠された食への真摯な探究心と、ゲストを心地よく包み込む天然のサービス精神が視聴者の心を掴み、特番からゴールデン進出への快進撃を生んだ。
「何でもできる人」というジャニー氏のお墨付き通り、ダンス、演技、MCと、あらゆる分野で「ベストを尽くす」姿勢が、宮舘涼太という唯一無二の存在を確固たるものにしている。彼の王国は、これからも驚きと優雅さで我々を魅了し続けるだろう。
出演作品
| 公開・放送開始年 | 作品名 |
|---|---|
| 2026 | 黒牢城 |
| 2026 | ターミネーターと恋しちゃったら |
| 2026 | COUNTDOWN CONCERT 2025-2026 STARTO to MOVE |
| 2025 | 火喰鳥を、喰う |
| 2025 | ぶっとび!豪傑伝説 |
| 2025 | 1日中いたら驚いた‼︎ |
| 2025 | 旅するSnow Man - Traveling with Snow Man - |
| 2025 | Snow Man Dome Tour 2024 RAYS |
| 2025 | Snow Man 1st Stadium Live Snow World |
| 2024 | with MUSIC |
| 2024 | 大奥 |
| 2023 | The Documentary Of I DO ME |
| 2023 | 黄金のワンスプーン |
| 2022 | 映画 おそ松さん |
| 2022 | Snow Manが豪邸でシェアハウスしてみた |
| 2020 | 滝沢歌舞伎 Zero 2020 The Movie |
| 2020 | それSnow Manにやらせて下さい |
| 2019 | 少年たち |
| 2018 | ラスト・ホールド! |
| 2014 | 劇場版 仮面ティーチャー |
| 2012 | Hot Snow |
元レディース総長の母が育てた“舘様”の気品
あの“舘様”の高貴な佇まいは、実は元レディース総長の母とサーファーの父の間に育まれたものだ。宮舘涼太の芸能界入りのきっかけは、まさに母の強引な行動にあった。11歳の時、「買い物に行くから」と連れ出された先はジャニーズ事務所のオーディション会場。そこで彼は、自分を至近距離で観察していた男性と、オーディション後にたった2人でラーメンを食べに行くことになる。その人物こそ、ジャニー喜多川だったのだ。本人はその時、目の前の人物が社長であることを知らなかったというから、何とも豪胆なエピソードである。
そんな彼が、Snow Manの“貴族”として不動の地位を築くまでには、並々ならぬ努力があった。幼少期からサーフィンやダンス、ドラムなど様々な習い事を経験し、何事にも貪欲に挑戦してきた。その姿勢は、ジャニー氏から「何でもできる人」と称賛されるほどだった。メンバーからも「努力に裏打ちされた気品がある」「我慢強い」と評されるのは、この背景があってこそだろう。
2023年には、その美声が評価され、TBS『日本でいちばん明るい賞レース』で「耳心地いい-1グランプリ」を受賞。その声は、ラジオパーソナリティとしても活かされ、2025年には初の冠ラジオ番組がスタートする。
しかし、宮舘涼太の意外な一面は、そのロイヤルなイメージとは裏腹の、家族との濃厚な関係にある。妹たちからは用事がなくても電話がかかってきて、家族は合鍵を持ち、勝手に家に上がり込むこともあるという。幼少期はドレッドヘアで、中学の卒業式には特攻服を着て写真を撮ったというのだから、そのギャップに驚かされる。愛鳥のセキセイインコ「レインボーローズ」は、彼の単独MC番組のキッチンカーのモチーフになるほど大切にされている。
「セクシー、ロイヤル、美しく」をモットーに、舞台でもバラエティでも、そして連続ドラマ初主演の『大奥〜定信の恋〜』でも、常にベストを尽くし続ける男。その華麗なる世界は、まだまだ広がりを見せそうだ。