「アナウンサー試験を受けた理由は、人生一度きりだから」。その言葉通り、型破りなキャリアを歩んできたのが弘中綾香だ。テレビ朝日の看板アナウンサーとして不動の人気を誇る彼女は、実はミスキャンパス経験もなく、アナウンススクールも3日間だけの受講だった。それでもカメラテストで面接官を唸らせたのは、圧倒的な「話す力」と人を惹きつけるオーラだった。アイドルオタクを公言し、ラジオパーソナリティとしても活躍する彼女の魅力は、どこまでも等身大であることにある。
基本プロフィール
| フリガナ | ひろなか あやか |
|---|---|
| 出身地 | 神奈川県 |
| 身長 | 157cm |
| ジャンル | 情報 |
生い立ち・デビューまでの経緯
「アナウンサー試験なんて、受けてみようかな程度の軽い気持ちだった」。弘中綾香のキャリアは、そんな「まさか」から始まった。
慶應義塾の女子高でヴァイオリンを奏で、大学ではホッケー部のマネージャーを務めた彼女。当初は総合職志望で、アナウンサー試験は単に「人事部に顔を覚えてもらうため」の通過点に過ぎなかったという。アナウンススクールも3日間の集中講義だけ。女子アナの登竜門と言われるミスキャンにも無縁。そんな準備不足にも関わらず、彼女はテレビ朝日の扉を叩き開いてしまう。
その秘密は、どこにでもいそうでどこにもいない、彼女の「等身大」の話術にあった。入社試験で面接官を務めたベテランは、カメラテストでの彼女のフリートークが「図抜けて面白かった」と証言する。アナウンサーとしての技術云々よりも、持ち前の親しみやすさと、人を惹きつける話の「間」が、採用担当者の心を掴んだのだ。
そして2013年秋、入社してわずか数ヶ月で、全国ネットの看板音楽番組『ミュージックステーション』のサブ司会という大役が舞い込む。これは、彼女の「まさか」の連続の、ほんの始まりに過ぎなかった。
ブレイクのきっかけ・代表作
彼女の名が一気に広まったのは、あの国民的音楽番組の舞台裏に立った瞬間だ。2013年、入社わずか数ヶ月で『ミュージックステーション』のサブ司会に抜擢された弘中綾香。アナウンススクールもほとんど通わず、いわゆる「女子アナの王道」を一切歩んでこなかった異色の経歴が、かえって彼女の強みとなった。
カメラの前で、彼女は「完璧なアナウンサー」を演じようとはしなかった。むしろ、アイドルや音楽を心から愛する一ファンとして、時に興奮し、時に鋭いツッコミを入れる姿が新鮮だった。それは、入社試験の面接官が「フリートークが図抜けて面白かった」と評した彼女の本質が、そのまま番組で花開いた瞬間である。5年間にわたってトップアーティストたちと息の合ったやり取りを重ね、彼女は「音楽番組を熟知したアナウンサー」という確固たる地位を築き上げる。
そのキャリアをさらに飛躍させたのが、2019年に始まった『ひろなかラジオ』や『オールナイトニッポン0』への挑戦だろう。ラジオという媒体で、彼女の持つ等身大のトーク力と、アイドルから政治経済まで幅広い知識が遺憾なく発揮された。視聴者は、鋭い質問力を持つプロのアナウンサーであると同時に、熱狂的なファンの顔も併せ持つ彼女の「二面性」に引き込まれていった。その人気は、5年連続で「好きな女性アナウンサー」ランキング1位を獲得し、殿堂入りを果たすという圧倒的な支持に結実している。
弘中綾香の代表作とは、特定の番組名ではなく、彼女がどの番組でも貫き通す「等身大で、しかしプロフェッショナルな」立ち振る舞いそのものなのかもしれない。
出演作品
| 公開・放送開始年 | 作品名 |
|---|---|
| 2020 | あざとくて何が悪いの? |
| 2020 | 1泊家族 |
| 2016 | 激レアさんを連れてきた。 |
| 1986 | ミュージックステーション |
人物エピソード・逸話
「あの『ミュージックステーション』のサブ司会を務めたアナウンサーが、実は筋金入りのアイドルオタクだった」。弘中綾香の意外な素顔は、ファンの間ではもはや伝説だ。ももいろクローバーZにハマったことをきっかけに、坂道グループ、ハロプロ、果てはK-POPまで、その愛は多岐にわたる。アナウンサー試験を受けた動機も「人生一度きり」という軽いノリで、アナウンススクールは3日間だけ。それでも合格したのは、面接官をうならせた「図抜けて面白い」フリートークの力に他ならない。
『Mステ』サブ司会を5年間務めた後、彼女は新たな挑戦を始める。2019年には念願のラジオ番組『ひろなかラジオ』をスタートさせ、局の垣根を超えて『オールナイトニッポン0』のパーソナリティも経験した。その行動力は、高校時代にヴァイオリンとスキーを両立させ、大学ではホッケー部マネージャーを務めた頃から変わらない。TOPIK2級を取得するなど、語学への貪欲な姿勢も彼女の魅力の一端だ。
そんな彼女が、『ORICON NEWS』の「好きな女性アナウンサーランキング」で5年連続1位を獲得し、殿堂入りを果たしたのは当然の成り行きかもしれない。2022年に一般男性との結婚、2023年には第1子となる長女を出産し、新たな人生のステージを迎えたが、早期の職場復帰を希望しているという。アイドルを愛し、自らも多くの人から愛されるアナウンサー。弘中綾香の「純度100%」な生き方は、これからも多くの視聴者を惹きつけてやまないだろう。