姉の付き添いで訪れたイベントで、たまたま声をかけられたことがすべての始まりだった。広瀬すずの芸能界入りは、まるで運命に導かれたかのような偶然から始まったのである。当時14歳の彼女は、姉・アリスが所属する雑誌『Seventeen』のイベントに母と訪れていた。そこで現所属事務所の社長からスカウトされ、「断り切れずに」という何とも気さくな理由で道が開けた。しかし、その後の飛躍は誰もが予想し得ないほどのスピードで訪れることになる。

基本プロフィール

フリガナ ひろせ すず
生年月日 1998年6月19日
出身地 静岡県清水市(現・静岡市清水区)
身長 159cm
血液型 AB型
所属事務所 フォスタープラス
ジャンル 女優、ファッションモデル

生い立ち・デビューまでの経緯

姉の背中を追いかけるつもりはなかった。静岡のごく普通の少女が、姉・アリスのイベントに母と訪れたその日、運命は突然訪れた。姉の所属事務所社長からの「モデルにならないか」という一声。断り切れずに踏み出した一歩が、すべての始まりだった。

2012年、姉と同じ雑誌『Seventeen』の専属モデルに選ばれた。姉妹での専属モデルは異例のことだ。しかし、妹は単なる「アリスの妹」では終わらなかった。持ち前の透明感と、どこか芯の強さを感じさせる眼差しが、たちまち注目を集める。CMデビューを果たし、わずか1年後には連続ドラマで女優としてのキャリアをスタートさせる。

だが、本当の転機は2015年に訪れる。是枝裕和監督の『海街diary』で、自然体でありながら深い情感をたたえた演技が国内外で絶賛を浴びたのだ。一気に若手女優の筆頭に躍り出た彼女は、その後も『ちはやふる』での熱演、『怒り』での複雑な役柄を見事に演じ切り、二つの日本アカデミー賞をダブル受賞する快挙を成し遂げる。

モデルとしてデビューした少女が、日本を代表する女優へと駆け上がるまでの道のりは、まさに疾走そのものだった。

ブレイクのきっかけ・代表作

姉の後ろに隠れていた少女が、いつの間にか日本を代表する女優へと駆け上がった。広瀬すずのブレイクの決定的な瞬間は、2015年の映画『海街diary』での演技にあった。是枝裕和監督が描く鎌倉の海辺で、四姉妹の末っ子・すず役を演じた彼女は、複雑な家庭に生まれながらも無邪気さを失わない少女の芯の強さを見事に表現してみせた。その瑞々しい感性は数々の映画賞の新人賞を総なめにし、一気に注目を集めるきっかけとなった。

その後、彼女は『ちはやふる』で競技かるたに打ち込む高校生を熱演し、映画単独初主演を成功させる。百人一首という伝統文化を題材にしながら、青春の熱量と葛藤を鮮烈に描き出し、多くの若者の共感を呼んだ。さらにNHK連続テレビ小説『なつぞら』では、戦後を生きるアニメーター志望の女性を演じ、朝ドラ史上稀に見る高い視聴率を記録。その圧倒的な存在感は、もはや「姉の妹」という枠を完全に飛び越えていた。

モデルとしてデビューした彼女の魅力は、カメラの前での抜群の表現力と、役に没入する際の驚異的な集中力にある。清楚なルックスの中に潜む強い意志が、どんな役柄にも深みを与える。10代のうちから数々の大作をこなし、今やCM起用社数ランキングでも常にトップに名を連ねる国民的スターへと成長したのである。デビュー10周年を迎え、その歩みはさらに加速していくに違いない。

出演作品

公開・放送開始年 作品名
2027 存在のすべてを
2025 宝島
2025 遠い山なみの光
2025 ちはやふる-めぐり-
2025 片思い世界
2025 NODA・MAP『Q』:A Night at the Kabuki
2025 ゆきてかへらぬ
2025 クジャクのダンス、誰が見た?
2025 阿修羅のごとく
2024 大晦日オールスター体育祭
2024 アット・ザ・ベンチ
2024 路上のルカ
2023 キリエのうた
2023 水は海に向かって流れる
2023 映画 ネメシス 黄金螺旋の謎
2023 夕暮れに、手をつなぐ
2022 流浪の月
2022 津田梅子~お札になった留学生~
2021 いのちの停車場
2021 ネメシス
2021 桶狭間~織田信長 覇王の誕生~
2021 エアガール
2021 あんのリリック-桜木杏、俳句はじめてみました-
2020 新解釈・三國志
2020 世にも奇妙な物語 '20秋の特別編
2020 リモートドラマ
2020 一度死んでみた
2020 ラストレター
2019 ルパン三世 THE FIRST
2019 タビフクヤマ

人物エピソード・逸話

姉の付き添いで訪れたイベントで、たまたまスカウトされた。それが広瀬すずの芸能界入りのきっかけだった。本人は「断り切れずに」というが、その後の飛躍を見れば、まさに運命の出会いだったと言えるだろう。

デビューからわずか3年後、是枝裕和監督の『海街diary』で鮮烈な女優デビューを果たす。天然の明るさと芯の強さを併せ持つ四女・すず役は、彼女の魅力と見事に重なり、一気に若手女優の筆頭に躍り出た。この作品で、日本アカデミー賞新人賞をはじめ、数々の映画賞の新人賞を総なめにした快挙は、記憶に新しい。

しかし、彼女の真骨頂はその順風満帆な経歴だけではない。NHK連続テレビ小説『なつぞら』では、戦後を生きるアニメーターのヒロインを熱演。初舞台となった歌舞伎との融合舞台『Q』では、その評価の高さから紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞した。女優としての幅を貪欲に広げる姿勢は、単なる「人気者」を超えている。

意外な一面は、そのチャリティ精神だ。東日本大震災のチャリティオークションに私物を寄付したほか、新型コロナウイルス感染症が広がった2020年には、地元・静岡県の学校にハンドジェルを寄付している。華やかなイメージの裏側に、確かな社会意識が垣間見えるエピソードだ。

CM起用社数ランキングで何度も首位に立つ圧倒的な人気は、そんな彼女の等身大の魅力が支持されている証左に違いない。姉の広瀬アリスとの仲睦まじい関係もファンを魅了し、芸能界きっての実力派姉妹として、その地位を確固たるものにしている。

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