「クイズ番組で早押しボタンを押したい」そんな子供らしい動機で芸能界を目指した少女が、今や朝ドラヒロインにまで上り詰めた。葵わかなの歩みは、どこか天真爛漫なまでの直球さがすべてを切り開いてきたと言えるだろう。
基本プロフィール
| フリガナ | あおい わかな |
|---|---|
| 生年月日 | 1998年6月30日 |
| 出身地 | 神奈川県 |
| 身長 | 158cm |
| 血液型 | A型 |
| 所属事務所 | スターダストプロモーション |
| ジャンル | 女優 |
生い立ち・デビューまでの経緯
「ピンポンと早押しボタンを押してみたい」――。そんな純粋な動機が、一人の少女を芸能界へと駆り立てた。小学5年生の葵わかなが原宿でスカウトされたのは、オーディション用の写真を撮りに行ったまさにその時だった。運命は突然訪れるものだ。
スカウトからわずか一週間後、彼女は早くもCMオーディションに合格する。2009年、ファミリーマートのCMでデビューを果たした葵は、そのままの勢いで同年のドラマ『サムライ・ハイスクール』に出演。杏演じるヒロインの幼少期を、瑞々しい演技で見事に演じきった。
しかし、彼女の歩みは順風満帆とは言えなかった。アイドルユニット「乙女新党」のメンバーとしてCDデビューを果たす一方で、女優としての自分を模索する日々が続く。転機が訪れたのは2014年、映画『瀬戸内海賊物語』のオーディションだ。1000人以上の候補者の中から主要キャストに選ばれた彼女は、地方の少女を等身大で演じ、新たな演技の地平を開いたのである。
「乙女新党」を卒業し、女優一本に絞った決断が、彼女の運命を大きく動かすことになる。CMに次々と起用され、「美少女は誰?」と話題を呼んだ葵は、2016年にドラマと映画で初主演を果たす。そして、彼女の真骨頂はここからだった。
ブレイクのきっかけ・代表作
「この美少女は誰?」。CMに現れた透明感のある少女は、瞬く間に視聴者の記憶に刻まれた。葵わかなのブレイクのきっかけは、まさにこの“CMの女王”と呼ばれるまでの露出にあったと言えるだろう。しかし、彼女の真骨頂は、その可憐なルックスを超えた、役への貪欲なまでの没入ぶりにある。
彼女の女優としての転機は、2013年公開の映画『陽だまりの彼女』で上野樹里演じるヒロインの中学生時代を演じたことだった。大人の役者の過去を演じるのは重圧だが、彼女はその純粋無垢なオーラで、物語に深みを与えることに成功する。この演技が評価され、本格的な役者への道が開けたのだ。
そして、最大の飛躍が2017年度後期の連続テレビ小説『わろてんか』のヒロイン抜擢である。2,378人という圧倒的倍率を勝ち抜き、吉本興業の創業者・吉本せいをモデルとしたヒロイン・藤岡てんを熱演。明るく、ひたむきで、時にたくましいてんの成長を、彼女は自身の持ち前のひたむきさと重ね合わせて見事に演じきった。この朝ドラが、彼女を国民的女優の地位へと押し上げたことは間違いない。
勉強好きで知られる彼女が、慶應義塾大学に合格し学業と両立させながらも、役者としての挑戦をやめない姿勢は、彼女の芯の強さを物語っている。CMで覚えられ、朝ドラで愛され、今や舞台『ロミオ&ジュリエット』でミュージカル主演も果たす。葵わかなの魅力は、次にどんな姿を見せてくれるか、その可能性の広さそのものなのだ。
出演作品
| 公開・放送開始年 | 作品名 |
|---|---|
| 2025 | すべての恋が終わるとしても |
| 2025 | ホンノウスイッチ |
| 2024 | おいち不思議がたり |
| 2023 | Dr.チョコレート |
| 2023 | 三千円の使いかた |
| 2023 | ホリデイ~江戸の休日~ |
| 2022 | 結婚するって、本当ですか |
| 2022 | HEART SIGNAL JAPAN |
| 2022 | パンドラの鐘 |
| 2021 | 女の戦争〜バチェラー殺人事件〜 |
| 2021 | インフルエンス |
| 2021 | 世にも奇妙な君物語 |
| 2020 | 4つの不思議なストーリー~超常ミステリードラマSP |
| 2020 | 年の差婚 |
| 2020 | 浦沢直樹の漫勉neo |
| 2020 | 教場 |
| 2019 | 劇場版 ダーウィンが来た!アフリカ新伝説 |
| 2019 | BRIDGE はじまりは1995.1.17 神戸 |
| 2018 | ほんとにあった怖い話 2018 |
| 2018 | 青夏 きみに恋した30日 |
| 2018 | ブラックペアン |
| 2018 | ラーメン食いてぇ! |
| 2018 | ミッドナイト・バス |
| 2017 | わろてんか |
| 2017 | 逆光の頃 |
| 2017 | &美少女 NEXT GIRL meets Tokyo |
| 2017 | サバイバルファミリー |
| 2016 | 女優堕ち |
| 2016 | マネーの天使~あなたのお金、取り戻します! |
| 2015 | 罪の余白 |
人物エピソード・逸話
彼女が芸能界を目指した理由は、ピンポンと早押しボタンが押してみたかったからだ。
葵わかなは、小学5年生の時に原宿でスカウトされる。その約1週間後にはCMオーディションに合格し、芸能界デビューを果たした。順風満帆なスタートに見えたが、彼女の真骨頂はその先にあった。アイドルユニット「乙女新党」のメンバーとして人気を集めながらも、「芝居を続けたい」という一心でグループを卒業。女優としての道を選ぶ決断力は、年齢に似合わぬ確固たる意志の表れだろう。
そして、2013年公開の『陽だまりの彼女』で上野樹里演じるヒロインの少女時代を好演し、日本インターネット映画大賞ニューフェイスブレイク賞を受賞。一気に注目を集める存在となる。しかし、彼女の驚くべき一面は学業への情熱だ。女優業の合間を縫って猛勉強し、慶應義塾大学総合政策学部にAO入試で合格。芸能界と学業の両立を目指す貪欲な姿勢が窺える。
その努力が実を結んだのが、NHK連続テレビ小説『わろてんか』のヒロイン抜擢である。2378人の中から選ばれ、吉本せいをモデルとしたヒロインを演じた。撮影のため大学を休学するという選択も、役への全身全霊の捧げ方と言えるだろう。2019年にはエランドール賞新人賞を受賞し、その実力が広く認められることになる。
意外なのは、人見知りを自認するその性格だ。しかし、幼少期は木登りを日課とする活発な少女だった。現在の趣味は読書や一人カラオケ。静と動を併せ持つ複雑な魅力が、彼女の演技の幅を広げているに違いない。同世代の女優・永野芽郁とのエピソードも興味深い。小学生の頃に知り合いながら疎遠だった二人が、大人になって宣材写真の撮影日が偶然一致したことで親交を深めたという。運命的な出会いが、彼女の人生をまた一つ豊かにしているようだ。