2019年4月28日放送の「情熱大陸」(MBS制作、TBS系)に出演したアーティストの田名網敬一。同番組では82歳となる“ポップアートの巨匠”に密着。スイスで開催する個展に向けた新作を制作中の田名網に迫った。
「アートっていうものは僕の人生そのものだから、自分の人生と切り離してアートといえものはない」「その人の人生が描けていなかったら面白いものは創れない」と番組のインタビューに語った田名網。
番組では「彼岸の空間と此岸の空間」「薄明にうごめく目玉」などカラフルで刺激的な作品が紹介され、ネット上では田名網の作品に惹かれる声が続出した。
1950年代から雑誌やポスターのデザインをはじめ、絵画、立体作品など様々な形式で芸術活動を行っている田名網。1975年に日本版「月刊PLAY BOY」のアートディレクターとなり、ポップアート界の第一人者として知られている。
また2019年にはアディダスとのコラボで「Tanaami × adidas Originals」を開催し、大きな注目を集めた。
そんな田名網について「これまでに彼自身が語った『創作の源』の話が非常に興味深いんです」と指摘するのは雑誌編集者。
「田名網の創作の原点は『夢』」
「田名網は自身の創作の原点として『記憶』と『経験』に加えて『夢』を挙げているんです。いわく『人間は一生のうち三分の一を寝て過ごしている訳だから『夢』を無駄にしたくない』と。彼は1970年代に自分の夢を作品に取り込もうとして、見た夢の記録を日課にしていたそうです」
「情熱大陸」をきっかけとして田名網のファンが一層増えそうだ。