姉の後を追うように応募したオーディションで、姉を抑えて史上最年少グランプリを勝ち取った。上白石萌歌の芸能界デビューは、まさに衝撃的な幕開けだった。10歳で4万人の頂点に立ち、姉・萌音と共に「東宝シンデレラ」の称号を手にした彼女は、その後のキャリアでも「史上最年少」の記録を塗り替え続けることになる。メキシコでの幼少期を経て培われた柔軟な感性は、女優として、歌手として、彼女をどこへ導いていくのだろうか。

基本プロフィール

フリガナ かみしらいし もか
生年月日 2000年2月28日
出身地 鹿児島県串木野市(現・いちき串木野市)
身長 163cm
血液型 A型
所属事務所 東宝芸能

生い立ち・デビューまでの経緯

姉の背中を追いかけたその先に、史上最年少の栄冠が待っていた。上白石萌歌が「東宝シンデレラ」の頂点に立ったのは、わずか10歳の時だ。姉・萌音が応募を予定していたオーディションに「私も」と飛びつき、4万人を超える候補者の中からグランプリを射止める。この瞬間、鹿児島から世界へと羽ばたく少女の物語が幕を開けた。

しかし、その道のりは平坦ではなかった。受賞後も鹿児島と東京を往復する生活を強いられ、本格的な活動は中学2年で上京してからとなる。彼女の芯の強さが現れたのは進路選択だ。「勉強も、お仕事も、どちらも中途半端にしたくない」。その信念から、姉と同じ進学校へ進学し、芸能活動と学業の両立に挑んだ。芸術理論を学ぶために選んだ明治学院大学への進学も、単なる女優ではなく、表現者としての基盤を築くための確かな意思の表れだろう。

女優としてのデビューは早かったが、彼女の真骨頂は「歌」にある。adieu名義で紡ぎ出す歌声は、どこか懐かしく、それでいて斬新だ。午後の紅茶CMで披露した「やさしい気持ち」は、多くの人の心を鷲掴みにした。姉とはまた違う、透明感の中に潜む力強さ。それが萌歌の唯一無二の魅力なのだ。

彼女の歩みは、常に「挑戦」の連続である。ミュージカル『赤毛のアン』では史上最年少で主役を演じ、大河ドラマでは過酷な肉体改造を経て前畑秀子を演じきった。内気だった自分を変えたターニングポイントとして挙げるドラマ『義母と娘のブルース』での経験は、彼女が役を通じて自らを成長させてきた証左に違いない。姉と共演した『羊と鋼の森』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞したことは、二人で歩んできた道のりの正当な評価と言えるだろう。

今、彼女は確実に新たなステージへと歩みを進めている。地上波連続ドラマ初主演が決まった2026年は、萌歌がさらなる飛躍を遂げる年となるに違いない。姉の影から飛び出し、自らの色で輝き始めたシンデレラの物語は、まだまだ続く。

ブレイクのきっかけ・代表作

史上最年少の10歳で東宝シンデレラの栄冠を手にした時から、彼女の道は姉とはまた違う色に染まっていくことが運命づけられていたのかもしれない。上白石萌歌のブレイクのきっかけは、2016年に始まったキリン「午後の紅茶」のCMシリーズだ。Charaの名曲「やさしい気持ち」を、どこか懐かしくも透明感のある声で歌い上げた姿は、多くの視聴者の心を鷲掴みにした。あのCMが、彼女の持つ独特の「空気感」を世に知らしめたと言っても過言ではないだろう。

その後の彼女は、女優としても確かな歩みを重ねていく。2018年の映画『羊と鋼の森』では、ピアノ調律師を目指す青年を見守る少女・和音を演じ、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。同年のドラマ『義母と娘のブルース』では、竹野内豊と綾瀬はるかの義理の娘・麦田みゆき役を熱演し、その存在感を大きく印象づけた。彼女自身が「内気な私を外へと引っ張り出してくれた」と語るこの作品は、まさにターニングポイントとなった。

歌手活動では「adieu」名義で、野田洋次郎(RADWIMPS)が楽曲提供した『ナラタージュ』や、NHK2020応援ソング『パプリカ』の新バージョンなど、アーティストとしての幅広い表現力を見せつけている。姉・萌音とはまた異なる、どこかクールで内省的な魅力が、彼女の作品の奥行きを深めているのだ。

出演作品

公開・放送開始年 作品名
2026 パンダより恋が苦手な私たち
2025 ロマンティック・キラー
2025 トリツカレ男
2025 パリピ孔明 THE MOVIE
2025 イグナイト –法の無法者–
2025 366⽇
2024 滅相も無い
2023 ゆとりですがなにか インターナショナル
2023 週刊ナイナイミュージック
2023 パリピ孔明
2023 ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と
2023 杉咲花の撮休
2023 杉咲花の撮休
2023 世界遺産の島・奄美大島を上白石萌歌が旅する
2023 警視庁アウトサイダー
2022 モアザンワーズ
2022 アキラとあきら
2022 金田一少年の事件簿
2022 ちむどんどん
2022 KAPPEI カッペイ
2021 ソロモンの偽証
2021 バンクオーバー!~史上最弱の強盗~
2021 子供はわかってあげない
2021 世にも奇妙な物語 ’21夏の特別編
2020 劇場版ポケットモンスター ココ
2020 怖い絵本
2020 ゲルニカ
2020 天使にリクエストを~人生最後の願い~
2020 ファーストラヴ
2020 教場

人物エピソード・逸話

姉の後を追うように応募したオーディションで、史上最年少のグランプリを勝ち取った。上白石萌歌の芸能界デビューは、まさに「シンデレラ」そのものだった。

しかし、彼女の芯の強さは幼い頃から培われている。小学1年から3年間を過ごしたメキシクでの生活は、異文化に触れ、視野を広げる貴重な経験となった。その後も「勉強も仕事も中途半端にしたくない」という信念から、進学校に進学し、明治学院大学では芸術理論を学びながら活動を続けた。その並行するエネルギーは、単なる才媛の域を超えている。

2018年、映画『羊と鋼の森』での演技が高く評価され、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞する。姉・萌音との初の映画共演が栄誉に結びついた瞬間だ。だが、彼女の真骨頂は受賞歴以上にある。NHK大河ドラマ『いだてん』では、前畑秀子役のために7kgの増量という肉体改造を敢行。水泳の特訓に明け暮れ、アスリートの魂を宿した。

意外なのは、彼女が内気な性格を自認している点だろう。ターニングポイントとなったのは、ドラマ『義母と娘のブルース』への出演だという。「内気な私を外へと引っ張り出してくれた」と語るその言葉からは、役者としての覚悟と成長が窺える。

歌手としての顔「adieu」も忘れてはならない。野田洋次郎が楽曲を提供した『ナラタージュ』では、17歳の女子高生という仮の素性で神秘的なデビューを飾り、話題をさらった。芸術大学で学んだことが、表現者としての深みにどう繋がっているのか。今後の飛躍がますます楽しみだ。

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