「オーディションに落ちても、毎日母に泣きついた」。渡辺麻友のアイドル人生は、たった一度の挫折から始まった。小学6年でネットで偶然見つけたAKB48に憧れ、二期生オーディションで涙を飲んだ彼女は、諦めきれずに三度目の挑戦でつかみ取った。その執念が、やがて「まゆゆ」という伝説を生むことになる。

基本プロフィール

フリガナ わたなべ まゆ
生年月日 1994年3月26日
出身地 埼玉県さいたま市
身長 156cm
血液型 AB型
ジャンル 女優、歌手

生い立ち・デビューまでの経緯

小学6年生の少女がパソコンで偶然見つけたのは、まだ無名に近かったAKB48だった。その瞬間、渡辺麻友の運命は動き始める。一目で魅了され、自分もあの舞台に立ちたいと強く願った。しかし、家族の反対は厚かった。それでも彼女は諦めない。毎日のように母に懇願し続け、ついにオーディションへの道を切り開いたのだ。

最初の挑戦は失敗に終わる。しかし「第二期追加メンバーオーディション」での落選は、彼女の決意をさらに固めるだけだった。再び母に懇願し、約10ヶ月後、「第三期追加メンバーオーディション」に挑む。最終審査で歌ったのは、当時大好きだった北出菜奈の「KISS or KISS」。その歌声が合格への切符を手にした。

2006年12月9日、1周年記念ライブのステージ上。チームB候補生として紹介された13歳の少女の顔は、期待と緊張に輝いていた。翌日から始まったレッスンは、アイドルとしての厳しい現実を彼女に突きつけることになる。デビュー公演からわずか2日目で疲労骨折による休演という挫折を味わいながらも、彼女は這い上がった。その不屈の精神が、やがて「まゆゆ」という伝説を生み出す礎となるのだ。

ブレイクのきっかけ・代表作

「オーディションに落ちても諦めなかった」――渡辺麻友のブレイクの裏には、この一途なまでの執念があった。小学6年でAKB48に憧れ、一度は不合格を喫しながらも、母に毎日懇願して再挑戦を勝ち取った。その情熱は、デビュー直後の公演で疲労骨折をしても、彼女を止めることはできなかった。

彼女の転機は、2009年に始まった選抜総選挙での連続上位入賞だ。特に2012年、2位に躍進した際の「来年は1位を取りたい」という宣言は、アイドルとしての強烈な意志を世に知らしめた。しかし、彼女の真骨頂は「完璧なアイドル」と呼ばれるその姿勢そのものにある。ドラマ『さばドル』での初主演、ソロデビュー、声優活動と、常に新たな挑戦を続けながらも、ファンへの誠実さを決して崩さなかった。

代表作は、AKB48の数々のヒット曲はもちろん、彼女の芯の強さを象徴するソロ曲「シンクロときめき」だろう。スクール水着姿で歌うその姿は、清純さとプロフェッショナルとしての覚悟を見事に融合させていた。渡辺麻友というアイドルは、単なる「可愛い」を超え、努力と信念で頂点を極めたひとつの時代の象徴なのである。

出演作品

公開・放送開始年 作品名
2019 Sashihara Rino Graduation Concert 〜Sayonara Sashihara Rino〜
2019 紀州藩主・徳川吉宗
2018 いつかこの雨がやむ日まで
2018 がん消滅の罠~完全寛解の謎~
2017 渡辺麻友卒业コンサート〜みんなの梦が叶いますように〜
2017 サヨナラ、えなりくん
2016 CROW'S BLOOD
2016 高橋みなみ卒業“148.5cmの見た夢”in 横浜スタジアム
2016 存在する理由 DOCUMENTARY of AKB48
2016 AKBラブナイト 恋工場
2016 地方紙を買う女
2016 大奥
2016 大奥
2015 AKB48真夏の単独コンサート in さいたまスーパーアリーナ
2015 AKB48 Manatsu no Tandoku Concert in SSA 〜Kawaei-san no Koto ga Suki Deshita〜
2015 Decade - AKB48's 10 Year Trajectory
2015 戦う!書店ガール
2015 AKB48 リクエストアワー セットリストベスト1035 2015
2014 AKB48グループ東京ドームコンサート ~するなよ?するなよ? 絶対卒業発表するなよ?~
2014 ピカチュウ、これなんのカギ?
2014 少女たちは、今、その背中に何を想う
2014 セーラーゾンビ
2014 渡り廊下走り隊 解散コンサート
2013 板野 友美そつぎょう
2013 篠田麻里子卒業
2013 東京公演1日目秋元才加 卒業
2013 フォーチュンクッキー
2013 So long !
2012 ねらわれた学園
2012 AKB48 in TOKYO DOME ~1830mの夢~

人物エピソード・逸話

彼女は「完璧なアイドル」と呼ばれた。しかし、渡辺麻友の歩みは、決して平坦なものではなかった。

小学6年生でネット上で偶然見つけたAKB48に憧れ、家族の反対を「毎日」懇願して説き伏せた。一度目のオーディション落選にもめげず、再挑戦して掴んだチームBの切符。そのデビュー公演2日目で、彼女は疲労骨折という挫折を味わう。順風満帆などではなかったのだ。

そんな彼女が、やがてグループを代表する存在へと駆け上がっていく。2012年の選抜総選挙で2位に躍進した際、「来年までには必ずセンターになれるような人になりたい」と宣言したその言葉は、並々ならぬ覚悟を感じさせた。ソロデビューを果たし、ドラマ初主演を務め、声優としても活躍の場を広げる。彼女の「やびゃあ」という独特の口癖は、2010年の女子中高生ケータイ流行語大賞にランクインするほどの社会現象にまでなった。

「完璧」の裏側には、たゆまぬ努力と、一度決めたら突き進む強い意志があった。スクリーンやステージで輝く笑顔の陰に、幾多の困難を乗り越えてきた鋼の精神が潜んでいる。彼女の歩んだ道のりは、生まれながらのスターではなく、努力で頂点を極めた者の物語なのである。

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