クランクインの3日前まで仙台の古着屋で働いていた男が、今や連続ドラマの主演を張る俳優になった。渡邊圭祐のキャリアは、まさに「急転直下」という言葉がぴったりだ。大学の学祭でスカウトされたモデルから、国民的ヒーローシリーズ『仮面ライダージオウ』への出演、そして数々の人気ドラマへと駆け上がるその軌跡には、本人さえ予想していなかった驚きと決断が詰まっている。彼の淡々とした口調の奥に潜む、強靭なメンタルとチャンスを掴む嗅覚に迫る。
基本プロフィール
| フリガナ | わたなべ けいすけ |
|---|---|
| 生年月日 | 1993年11月21日 |
| 出身地 | 宮城県仙台市 |
| 身長 | 182cm |
| 所属事務所 | アミューズ |
| ジャンル | 俳優、モデル |
生い立ち・デビューまでの経緯
仙台の古着屋で働いていた青年が、たった3日後に東京で仮面ライダーに変身する――。渡邊圭祐のデビューは、そんな奇跡のような逆転劇から始まった。
大学の学祭でスタッフをしていた時、審査員にスカウトされたのがすべての始まりだ。目立つことが好きで舞台でも緊張しないという天性の資質が、東北のモデル事務所へと彼を導く。しかし、その後の展開は本人も予想していなかった。仮面ライダーのオーディションに合格したという連絡を受け、彼は驚きを隠せなかったという。特撮番組をほとんど見たことがなかったからだ。
しかも、当初は主人公役で受けたものの、自身のイメージと合わないと感じて不採用。ところがその後、ウォズ役で急遽声がかかる。クランクインの3日前まで仙台で普通に働いていた青年は、訳もわからないまま東京行きの切符を握りしめた。第17話で脚本を読み、自分が二役を演じることになるとは、その時はまだ知る由もない。
地元を離れ、大きな世界に飛び込む決断の裏側には、確かな覚悟があったに違いない。
ブレイクのきっかけ・代表作
彼の人生を変えたのは、たった一枚の名刺だった。仙台の大学で学祭スタッフをしていた渡邊圭祐は、たまたま審査員として来ていた人物にスカウトされ、モデルの世界へと足を踏み入れる。東北でキャリアを積んだ後、アミューズへの移籍を経て、ついに大きな転機が訪れる。2018年、彼は『仮面ライダージオウ』のオーディションに挑戦。実は特撮をほとんど見たことがなく、まさか自分が選ばれるとは思っていなかったという。当初は主人公役で受けたものの、最終的に彼に与えられたのは、謎めいた存在「ウォズ」という役柄だった。クランクインのわずか3日前まで仙台の古着屋で働いていたというから、その急展開ぶりが伺える。
淡々とした口調で、どんな時も動じないように見える渡邊だが、撮影現場では驚きの連続だった。なんと物語の中盤から、彼は「白ウォズ」としてもう一人の自分を演じることになる。二役を任されることすら知らされていなかった渡邊は、第17話の台本を手にした時、思わず目を見開いたに違いない。この複雑な二面性を持つキャラクターを見事に演じきったことが、彼の俳優としての礎を築いた。端正なルックスと、どこかクールで掴みどころのない独特の空気感が、視聴者の心を捉えて離さなかったのだ。
『仮面ライダージオウ』での鮮烈なデビューを経て、渡邊の活躍の場は一気に広がる。2020年の大ヒットドラマ『恋はつづくよどこまでも』では、クールな研修医・仁志琉星役で多くの女性の心を鷲掴みにした。続く『MIU404』では、キーパーソンとなる特派員を演じ、その存在感をさらにアピールする。そして2022年には、テレビ東京『チェイサーゲーム』で初の連ドラ単独主演を果たす。詐欺師を追う熱血弁護士を熱演し、新たな一面を見せつけたのだ。
モデル出身らしい抜群のスタイルと、どこかミステリアスな雰囲気を併せ持つ渡邊圭祐。彼の魅力は、一見クールだが、実はイクラが大好物で待ち受け画像にするような、意外な愛嬌にあるのかもしれない。同じ1993年生まれの神木隆之介を目標に掲げる彼の、さらなる飛躍から目が離せない。
出演作品
| 公開・放送開始年 | 作品名 |
|---|---|
| 2026 | SAKAMOTO DAYS |
| 2026 | ほどなく、お別れです |
| 2025 | コーチ |
| 2025 | 恋愛禁止 |
| 2025 | 女神降臨 After |
| 2025 | 女神降臨 Before |
| 2025 | まどか26歳、研修医やってます! |
| 2025 | 財閥復讐〜兄嫁になった元嫁へ〜 |
| 2024 | ふしぎ駄菓子屋 銭天堂 |
| 2024 | モンスター |
| 2024 | 八犬伝 |
| 2024 | 南くんが恋人!? |
| 2024 | 三日月とネコ |
| 2024 | あなたの恋人、強奪します。 |
| 2024 | アンチヒーロー |
| 2024 | 95 |
| 2024 | すっぴんヒーロー |
| 2024 | 光る君へ |
| 2023 | ジャンヌ・ダルク |
| 2023 | OZU ~小津安二郎が描いた物語~ |
| 2023 | 無駄な抵抗 |
| 2023 | アオハライド |
| 2023 | 転職の魔王様 |
| 2023 | わたしの幸せな結婚 |
| 2023 | 恋のいばら |
| 2022 | ブラックナイトパレード |
| 2022 | 私のシてくれないフェロモン彼氏 |
| 2022 | チェイサーゲーム |
| 2022 | 鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成 |
| 2022 | 鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー |
人物エピソード・逸話
「仮面ライダーウォズ」として覚醒したのは、クランクインのわずか3日前まで仙台の古着屋で働いていた男だ。
渡邊圭祐の俳優人生は、すべてが「急遽」だった。大学の学祭スタッフとして働いていた時に、たまたま審査員にスカウトされたのがモデル活動の始まり。その後、アミューズに移籍し、初めて受けた俳優オーディションが『仮面ライダージオウ』である。しかも、主人公役で受けたものの、自身のイメージと合わず不採用。ところが、その後、ウォズ役で急遽声がかかったのだ。特撮番組をほとんど見たことがなかった彼は、合格の知らせに「自分でいいのか」と驚いたという。
その驚きは撮影が始まっても続いた。第17話の脚本を手にした時、彼は初めて知った。自分が演じるウォズが、もう一人の「白ウォズ」にも変身するという事実を。二役を演じることすら事前に知らされていなかったのだ。しかし、その淡々とした口調とクールな佇まいは、緊張を悟らせない。本人曰く「目立つことが好き」という性格が、不思議な役柄の深みを生み出したのかもしれない。
意外なのは、そのクールなイメージとは裏腹な、ある食べ物への情熱だ。イクラが大好物で、北海道旅行の際、空港の立ち食い寿司で食べたイクラがあまりに美味しく、思わずスマホの待ち受け画像にしたほどである。地元・仙台への愛着も強く、東京での生活が本格化する直前まで地元に根を張っていた。
目標とするのは、同じ1993年生まれで所属事務所の大先輩、神木隆之介。モデル出身ながら、今ではテレビ東京系『チェイサーゲーム』で主演を果たし、2025年1月期には『財閥復讐〜兄嫁になった元嫁へ〜』で連続ドラマ初主演を務めるなど、着実にキャリアを重ねている。ウォズ役での変身は、彼自身の俳優としての覚醒劇でもあったのだ。