「成りあがり」に突き動かされた高校生が、原宿の街角で掴んだ運命の糸。それが竜星涼の俳優人生の始まりだった。母親から渡された矢沢永吉の著書に感化され、漠然とした将来に光を求めていた少年は、スカウトという偶然をきっかけに、研音という大きな舞台へと飛び込む。デビュー作『素直になれなくて』での教え子役から、スーパー戦隊シリーズ『獣電戦隊キョウリュウジャー』での初主演、そしてNHK連続テレビ小説『ひよっこ』への出演へと、その歩みは確かなものへと変わっていく。183cmの長身と端正な顔立ちを武器にしながらも、彼の真骨頂は、どこか等身大の青年らしい親しみやすさと、内に秘めた熱いエネルギーにある。サッカー少年時代に培った運動神経と、役作りのための貪欲な姿勢が、次々と新たな役柄を血肉に変えていく。今や、ドラマ、映画、舞台、声優、さらにはパリコレへの出演と、その活躍の場は留まるところを知らない。
基本プロフィール
| フリガナ | りゅうせい りょう |
|---|---|
| 生年月日 | 1993年3月24日 |
| 出身地 | 東京都 |
| 身長 | 183cm |
| 血液型 | A型 |
| 所属事務所 | 研音 |
| ジャンル | 俳優 |
生い立ち・デビューまでの経緯
原宿の雑踏で、ただ美容院へ向かうだけの道すがら、人生は一瞬で変わった。高校二年の夏、将来に漠然とした不安を抱えていた少年は、母親から渡された矢沢永吉の『成りあがり』を胸に、何か「光」を掴みたいと願っていた。その直後、街中で声をかけられたのだ。「俳優になりませんか?」と。これが、竜星涼という名の俳優の、すべての始まりである。
当時はパティシエを夢見る普通の少年だった。しかし、その出会いは彼を研音という大きな舞台へと押し上げ、わずか数ヶ月後には、上野樹里が主演するドラマ『素直になれなくて』でデビューを果たす。何も知らない新人ながら、現場でみるみる吸収していく姿はプロデューサーをも驚かせたという。役者としての勘の良さが、早くも光り始めた瞬間だった。
その後、舞台での初主演を経て、彼に大きな転機が訪れる。2013年、『獣電戦隊キョウリュウジャー』でのヒーロー役だ。アクションの楽しさに目覚め、スタントなしでの撮影を任されるほどの熱意を見せた。この経験が、後に様々な役柄を貪欲にこなす土台となっていく。ヒーローから、いよいよ本格的な俳優への階段を駆け上がる日々が始まったのだ。
ブレイクのきっかけ・代表作
原宿の雑踏で「俳優になりませんか」と声をかけられた時、彼はまだ将来に漠然とした光を求めていた高校生だった。母親から渡された矢沢永吉の『成りあがり』を読み、体の内側から湧き上がるエネルギーを感じた直後の出来事である。竜星涼の俳優人生は、まさにこの瞬間から始まったと言えるだろう。
デビュー作『素直になれなくて』で上野樹里の教え子役を演じた彼は、プロデューサーから「役者としての勘がいい」と評されるほどに順応の早さを見せた。しかし、真のブレイクの契機は、2013年に迎える。『獣電戦隊キョウリュウジャー』でヒーロー・キョウリュウレッドを演じたことだ。危険なアクションシーンも自らこなすことを楽しみ、監督からスタントなしでの撮影を任されるほどの熱意を見せた。この戦隊ヒーローとしての経験が、彼の肉体表現の幅と、カメラの前での存在感を大きく鍛え上げたのである。
その後、『ひよっこ』や『アンナチュラル』などの連続ドラマで着実に演技の幅を広げ、2019年には『トイ・ストーリー4』でフォーキーの声優を担当するなど、活動の場を大きく広げた。彼の魅力は、183cmの長身と端正な顔立ちからくる「イケメン」という範疇には収まらない。かつてサッカー少年だった運動神経の良さ、パリコレにも出演するファッションセンス、そして何より、役柄に没頭する貪欲なまでの姿勢にある。スカウトされる前はパティシエを志望していたという意外な経歴も、彼の柔軟な感性を物語っている。
俳優として、モデルとして、そして一人の表現者として、竜星涼は常に新たな挑戦を続けている。彼のバイブルである『成りあがり』のように、自らの道を切り拓き続けるその姿は、多くの若いファンを惹きつけてやまない。
出演作品
| 公開・放送開始年 | 作品名 |
|---|---|
| 2025 | 九龍ジェネリックロマンス |
| 2025 | TOKAGE 警視庁特殊犯捜査係 |
| 2025 | 昭和から騒ぎ |
| 2025 | 発表!全スーパー戦隊大投票 |
| 2025 | 永遠についての証明 |
| 2025 | ショウタイムセブン |
| 2024 | ACMA:GAMEアクマゲーム ワールドエンド |
| 2024 | 潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官 |
| 2024 | ラストマイル |
| 2024 | 王様戦隊キングオージャーVSキョウリュウジャー |
| 2024 | ACMA:GAME |
| 2024 | 光る君へ |
| 2023 | Gメン |
| 2023 | VIVANT |
| 2023 | 藤子・F・不二雄 SF短編ドラマ |
| 2023 | 王様戦隊キングオージャー |
| 2023 | スタンドUPスタート |
| 2022 | 機界戦隊ゼンカイジャーVSキラメイジャーVSセンパイジャー |
| 2022 | ちむどんどん |
| 2021 | 劇団☆新感線『狐晴明九尾狩』 |
| 2021 | 家、ついて行ってイイですか? |
| 2021 | ライオンのおやつ |
| 2021 | レンアイ漫画家 |
| 2021 | GET SET GO |
| 2020 | 書類を男にしただけで |
| 2020 | 35歳の少女 |
| 2020 | リスタートはただいまのあとで |
| 2020 | 弱虫ペダル |
| 2020 | ぐらんぶる |
| 2020 | 大地 (Social Distancing Version) |
人物エピソード・逸話
原宿でスカウトされたその日、彼のポケットには矢沢永吉の『成りあがり』が入っていた。高校時代に将来への漠然とした不安を抱えていた竜星涼は、母親から渡されたこの一冊に衝撃を受け、「何か光を掴みたい」という思いで街を歩いていた瞬間だった。スカウトはまさにその直後の出来事である。彼の俳優人生は、一冊の本と一瞬の出会いから劇的に動き出したのだ。
デビュー作『素直になれなくて』で共演した上野樹里の教え子役では、プロデューサーがその応用力の高さと環境への順応の速さに舌を巻いた。回を重ねるごとに確実に成長する姿は「役者としての勘がいい」と評されるほどで、この早熟な才能はすぐに実を結ぶことになる。2013年、『獣電戦隊キョウリュウジャー』で念願のテレビドラマ初主演を果たしたのだ。危険なアクションもスタントを使わず自身で挑むことを喜びとした彼は、ヒーロー役を通じて役者としての肉体と精神を鍛え上げていった。
しかし彼の活動は俳優業に留まらない。2016年、かつてパティシエを夢見てフランス修行を考えていた過去を持つ彼は、Yohji Yamamotoのパリ・コレクションにモデルとして登場。憧れの地に「違う形」で立つという夢を実現させたのである。ファッションへの深い造詣と183cmの長身を活かしたこの挑戦は、彼の新たな可能性を世間に印象づけたに違いない。
さらに意外なのが、幼少期のサッカー仲間に岩渕真奈がいたというエピソードだ。サッカー少年だった彼のルーツには、トップアスリートとの交流もあったわけで、その競争心やチームワークの精神は、後の役者人生にも活かされているかもしれない。声優として『トイ・ストーリー4』のフォーキーを演じた際にも、その豊かな表現力が光った。
「竜星は下の名前なんです」。最近明かされたこの事実が示すように、彼は常に新たな一面を覗かせる俳優である。戦隊ヒーローからパリコレのモデル、さらには連続テレビ小説や話題作への出演まで、そのキャリアはまさに「成りあがり」の軌跡と言えるだろう。