母親に泣く泣く連れて行かれたオーディションが、すべての始まりだった。芸能界に全く興味のなかった少年は、今やKis-My-Ft2の顔として、そして確かな演技力で数々のドラマをけん引する実力派俳優として不動の地位を築いている。玉森裕太のキャリアは、強制連行的なスタートから、自らの意志で切り拓いた道のりそのものと言えるだろう。
基本プロフィール
| フリガナ | たまもり ゆうた |
|---|---|
| 生年月日 | 1990年3月17日 |
| 出身地 | 東京都練馬区 |
| 身長 | 176cm |
| 血液型 | B型 |
| 所属事務所 | ジャニーズ事務所(2002年 - 2023年)・SMILE-UP.(2023年 - 2024年)・STARTO ENTERTAINMENT(2024年 - ) |
| ジャンル | アイドル、歌手、俳優 |
生い立ち・デビューまでの経緯
釣りに行くはずだったあの日、14歳の少年は泣きながらオーディション会場に連れて行かれた。母親の一存で送られた履歴書、強引に車に乗せた父親――芸能界に一片の興味もなかった玉森裕太の運命は、家族の熱意によって、否応なく動き出したのだ。
「受からないんだし」という母親の言葉が、すべての始まりだった。彼はその場しのぎで受けたオーディションを突破し、2002年、ジャニーズ事務所の扉を叩く。同期には手越祐也や八乙女光らがおり、彼らの中に埋もれながら、シャイでマイペースな少年はジュニアとしての日々を過ごすことになる。
しかし、その内気な性格は、やがてKis-My-Ft2のセンターとして磨かれる原石となっていく。グループデビュー後、『美男ですね』でのドラマ初主演を皮切りに、『信長のシェフ』『ぴんとこな』と主演の機会を掴み、俳優としての地盤を固めていったのだ。あの日、泣いて嫌がったオーディションが、彼を確かなスターへと導く起点だったとは、誰が想像しただろうか。
ブレイクのきっかけ・代表作
泣きながら受けたオーディションが、今やトップアイドルへの道を切り拓いた。玉森裕太の芸能界入りは、まさに母親の一押しがすべてだった。釣りに行く約束をしていた中学1年生の少年は、強制的に車に乗せられ、涙ながらにジャニーズの門を叩いたのだ。
そんな受動的な始まりとは裏腹に、彼のキャリアは自らの手で切り拓かれたものだ。Kis-My-Ft2のセンターとして華やかなステージをこなす一方、俳優としての地盤を着実に固めていく。2013年、『信長のシェフ』で連続ドラマ初主演を果たし、時代を超える料理人の役を見事に演じきった。この作品が、アイドルから本格派俳優への転換点となったことは間違いない。
しかし、真のブレイクスルーは2019年に訪れる。木村拓哉主演の『グランメゾン東京』だ。天才シェフ・尾花夏樹の相棒として、熱くも繊細な青年料理人・平古祥平を演じ、その存在感は主演級と評された。この演技が高く評価され、ドラマアカデミー賞助演男優賞を受賞。一気に演技派としての地位を確立したのだ。
その後も『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』での爽やかなカメラマン役、『NICE FLIGHT!』と『祈りのカルテ』という異例の2クール連続主演と、その選択眼と表現力の幅を広げ続けている。自他ともに認めるシャイでマイペースな性格が、役に深みと独特のリアリティを与えているのかもしれない。あの日、泣いていた少年は今、確固たる実力で日本のエンタメ界を牽引する存在へと成長を遂げたのである。
出演作品
| 公開・放送開始年 | 作品名 |
|---|---|
| 2024 | グランメゾン・パリ |
| 2024 | グランメゾン東京 スペシャル |
| 2024 | あのクズを殴ってやりたいんだ |
| 2023 | 週刊ナイナイミュージック |
| 2023 | シャイロックの子供たち |
| 2022 | 祈りのカルテ~研修医の謎解き診察記録~ |
| 2022 | NICE FLIGHT! |
| 2021 | オー! マイ・ボス! 恋は別冊で |
| 2020 | Be Love |
| 2019 | グラグラメゾン♥東京 ~平古祥平の揺れる思い~ |
| 2019 | グランメゾン東京 |
| 2019 | 世にも奇妙な物語 ’19雨の特別編 |
| 2019 | パラレルワールド・ラブストーリー |
| 2017 | 重要参考人探偵 |
| 2017 | 10万円でできるかな |
| 2017 | リバース |
| 2015 | レインツリーの国 |
| 2015 | 青春探偵ハルヤ |
| 2015 | 毛骨悚然撞鬼经 2015夏季特别篇 |
| 2014 | 世にも奇妙な物語 '14春の特別編 |
| 2013 | 劇場版 ATARU THE FIRST LOVE&THE LAST KILL |
| 2013 | ぴんとこな |
| 2013 | 信長のシェフ |
| 2012 | ATARU |
| 2011 | Kis-My-Ftに逢えるde Show vol.3 at 国立代々木第一体育館 2011.2.12 |
| 2011 | 美男ですね |
| 2011 | 幸せになろうよ |
| 2009 | ごくせん THE MOVIE |
人物エピソード・逸話
泣きながら受けたオーディションが、日本のトップアイドルへの道を開いた。玉森裕太のデビュー秘話は、まさに「親の背中を見て育つ」の逆バージョンと言えるだろう。母親が密かに応募し、釣りに行く約束をしていた中学1年生の彼を、父親が車に乗せて強制的に会場へ連れていく。本人に芸能界への意思は一片もなかったというから、運命のいたずらは計り知れない。
そんな受動的な始まりとは裏腹に、彼のキャリアは確かな歩みで積み重ねられてきた。Kis-My-Ft2のセンターとして華やかなステージを支える一方、俳優としての評価も着実に高めている。2017年、『リバース』での複雑な高校教師役が評価され、TVステーションドラマ大賞助演男優賞を受賞。さらに2019年の『グランメゾン東京』では、木村拓哉演じる天才シェフの弟分・平古祥平を好演し、第103回ザテレビジョンドラマアカデミー賞助演男優賞など複数の賞を獲得した。これらの受賞は、単なるアイドル俳優の枠を超えた実力の証と言えるだろう。
しかし、玉森の意外な一面は、その華やかなイメージとは対照的な内気さにある。自他ともに認める人見知りでシャイ、そしてマイペース。そんな性格が、役作りにおいては逆に深みを与えているのかもしれない。2024年にはドラマ『あのクズを殴ってやりたいんだ』の元ボクサー役に備え、約1年かけて肉体を鍛え上げるという並々ならぬ執念も見せた。
さらに驚くべきは、その美意識の高さだ。2022年には男性初となるランコムのアンバサダーに就任。同年のVOCEベストコスメアワードでは「最も美しい人」大賞に輝いている。アイドル、俳優、そして美のカリスマ。玉森裕太の魅力は、ひとつの肩書では収まりきらない広がりを見せているのだ。