「MEN'S NON-NO」の専属モデルから華麗なる転身を果たした谷原章介。しかし、そのキャリアは順風満帆な二枚目街道だけではなかった。28歳での事務所移籍を機に、彼は「嫌味な男」から「情けない男」まで、俳優としての幅を劇的に広げていく。今やバラエティから情報番組の司会までこなすマルチな才能の裏側には、驚くべき子だくさんファミリーというもう一つの顔が隠されている。
基本プロフィール
| フリガナ | たにはら しょうすけ |
|---|---|
| 生年月日 | 1972年7月8日 |
| 出身地 | 神奈川県横浜市 |
| 身長 | 183cm |
| 血液型 | A型 |
| 所属事務所 | ジャパン・ミュージックエンターテインメント(イー・コンセプト) |
| ジャンル | 俳優、司会者 |
生い立ち・デビューまでの経緯
モデルとしての輝きを放つ前、谷原章介はただの“普通の高校生”だった。しかし、その内面には既に異彩を放つ種が潜んでいたという。神奈川県立港北高等学校を卒業後、セツ・モードセミナーに進むも中退。その頃から、彼の類い稀なルックスと佇まいは周囲の目を惹きつけていたに違いない。1992年、運命の扉が開く。ファッション雑誌『MEN'S NON-NO』の専属モデルとしてデビューを果たしたのだ。反町隆史らと共に誌面を飾り、一躍時代の寵児となる。だが、彼の真骨頂はその先にあった。モデルとしてのキャリアを確立した後、1995年、23歳の若さで映画『花より男子』の道明寺司役に抜擢され、俳優としての第一歩を踏み出したのである。華やかな世界から、さらに深みのある表現の場へ。その転身は、彼の才能が単なる“顔”以上のものであることを世に知らしめる序章に過ぎなかった。
ブレイクのきっかけ・代表作
あの端正な顔立ちで、誰もが二枚目役を期待しただろう。だが、谷原章介の真骨頂は、そのイメージを自ら壊すところにある。
モデルから俳優へ転身した彼に、大きな転機が訪れたのは28歳の時だ。事務所を移籍し、気取った嫌味な男や、情けないダメ男といった、それまでの「谷原章介」には似つかわしくない役柄に次々と挑戦する。この大胆なキャリアチェンジが、単なる二枚目を超えた「演技派」としての地位を確かなものにしたのだ。代表作といえば、NHK大河ドラマ『新選組!』での土方歳三役が挙げられる。熱くも冷徹な副長を、芯のある演技で見事に体現し、その存在感を広く知らしめた。
彼の魅力は、役者としての幅広さだけではない。流麗な語り口と物腰の柔らかさ、そしてどこか庶民的で嫌味のない人柄が、司会者としての高い適性を生み出している。『王様のブランチ』や『アタック25』、現在も続く『めざまし8』など、数々の看板番組を担ってきたのは、単に顔がいいからではない。そのキャラクターの確かさが、長く視聴者に愛される理由だろう。
家では6人の子を持つ父親として、プロ並みの料理腕を振るい、子供の小物を手作りするなど、多才な一面も持つ。表舞台の華やかさと、私生活における温かさ。その二面性こそが、谷原章介という人物を際立たせているのだ。
出演作品
| 公開・放送開始年 | 作品名 |
|---|---|
| 2023 | 偉人の年収 How much? |
| 2022 | 大人計画「ドライブイン カリフォルニア」 |
| 2022 | 名探偵ステイホームズ |
| 2021 | 忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵 出世階段 |
| 2020 | 黒い画集~証言~ |
| 2019 | 天皇のディナー~歴史を動かした美食~ |
| 2019 | 怪談牡丹燈籠 |
| 2019 | 偽装不倫 |
| 2019 | 居眠り磐音 |
| 2019 | 未解決の女 警視庁文書捜査官~緋色のシグナル~ |
| 2019 | 腐女子、うっかりゲイに告る |
| 2018 | 夕凪の街 桜の国2018 |
| 2018 | ママレード・ボーイ |
| 2018 | 半分、青い。 |
| 2017 | BS笑点ドラマスペシャル |
| 2017 | 犯罪症候群 |
| 2017 | 安楽椅子探偵 ON STAGE |
| 2016 | 鬼平犯科帳 THE FINAL 前編 五年目の客 |
| 2016 | バースデーカード |
| 2016 | 名探偵キャサリン2 〜消えた相続人〜 |
| 2015 | オトナ女子 |
| 2015 | 三つの月 |
| 2015 | 名探偵キャサリン |
| 2015 | 経世済民の男 |
| 2015 | 影の地帯 |
| 2015 | 限界集落株式会社 |
| 2015 | 警部補・杉山真太郎~吉祥寺署事件ファイル |
| 2014 | 月に行く舟 |
| 2014 | 夏の終わりに、恋をした。 |
| 2014 | ホワイト・ラボ〜警視庁特別科学捜査班〜 |
人物エピソード・逸話
あの端正なマスクの裏に、5,000枚のCDコレクションとハーレーのエンジン音が隠れている。谷原章介は、二枚目俳優の枠を軽々と飛び越えたマルチな才能の持ち主だ。
モデルとしてデビューし、『花より男子』で俳優となった彼の転機は28歳の移籍にあった。それまでの二枚目路線から一転、気取った嫌味な男から情けない男まで、役柄の幅を一気に広げてみせた。その柔らかな物腰と流麗な語り口が評価され、『王様のブランチ』や『アタック25』、『めざまし8』と、看板司会者としての地位も確立していく。その決断を後押ししたのは、ドラマで共演した名優、児玉清からの助言だったという。
意外なのは、その私生活の充実ぶりだ。6人の子を持つ父親として、子供用のバッグやランチョンマットを手作りするほど家事を得意とする。その手腕はプロ並みと称され、2017年には「84(栄養)アワード」を、2021年には「ベスト・ファーザー イエローリボン賞」芸能部門を受賞している。まさに現代の理想的な父親像を体現しているわけだ。
さらに驚くべきはその趣味の幅広さだ。大型二輪免許を持ちハーレーに乗るかと思えば、音楽コレクターとして5,000枚以上のCDを所有。中学生の時にスティングに夢中になり、高校ではメタリカに衝撃を受けたというから、その音楽遍歴も豪快である。歴史好きとしての一面も持ち合わせ、多趣味で知性的な背景が、役作りや司会の深みに確実に活かされている。
2008年には「ベストレザーニスト」を男性で初受賞するなど、ファッションセンスも抜群だ。だが、彼の真骨頂は、あくまで自然体でいることにある。仕事はどんなに忙しくてもほぼ断らないという姿勢は、24歳の頃に味わった無職の苦い経験が原点にある。谷原章介の魅力は、華やかな世界にいながら、地に足のついた豊かな人生を送っているそのバランス感覚にあると言えるだろう。