東急ハンズ「ゴリラゲイ雨」騒動に指摘される「炎上以上にショッキングなこと」

 都市型ホームセンターの老舗・東急ハンズが炎上騒動に直面している。

 問題の発端となったのは同社公式ツイッターによる6月12日のツイート。この日は不安定な大気の影響により、埼玉県北部などゲリラ雷雨に見舞われる地域が相次いでいた。

 こうしたなか同社ツイッターは「私がいるところにはゴリラゲイ雨は来てません!」と投稿。「ゴリラゲイ雨が来たらちょっと困るけど、 ゴリラゲイ雨を見てみたい気もする。 … … はい、ゴリラゲイ雨って言いたいだけです。」と言葉遊びを交えてツイートしたのだ。

 一見、ユーモラスに感じられる投稿だが、これに対しツイッター上では「ゲイに対する差別ではないか」との指摘が。「同性愛者をジョークの対象にするな」とのリプライが複数寄せられた。

「『ゴリラゲイ雨』という単語は、今回初めて使われたものではなく、もともとは2000年代後半から『ゲリラ豪雨』の言い間違いとして、ネット上で流行したワードです。ハンズのツイッター担当者は、ゲリラ豪雨のニュースを見て悪気なしに投稿したのでしょう」とはネット企業関係者。

 同社を批判する意見に対して「言葉狩りではないか」との声も飛び交っている今回の騒動。

「10年前ならいざしらず、ポリティカル・コレクトネスが浸透した現在の状況を考えると、このツイートは迂闊としか言いようがない。企業としてのリスク管理の甘さが露呈しました。また、炎上したこと以上にショッキングなのが、やらかしたのが東急ハンズだということ。1976年の創業からカルチャーの最先端を切り拓いてきた企業だけに、失望は大きいといえます」(同関係者)

 その後、謝罪のツイートを行った同社公式ツイッター。今後の教訓となるか――

(山下めぐみ)

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