アナ雪2「ステマ疑惑」を「ステマより酷い」と関係者が語る理由
出典:アナと雪の女王2|ディズニー公式

 11月22日の封切り以降、2週連続で興行収入1位(興行通信社調べ)と絶好調のディズニー映画「アナと雪の女王2」を巡る「ステルスマーケティング(ステマ)疑惑」が波紋を広げている。

12月3日午後7時に「アナ雪2称賛漫画」を同時ツイート

 ステマ疑惑の発端となったのは12月3日のツイッター上での出来事。この日の午後7時、同時刻に複数の漫画家が「アナ雪2」を称賛する漫画をツイートしたのだ。

「アナ雪2称賛漫画」を投稿したのは、いずれもネット上で人気の「大和なでしこ」「お肉おいしい」「ただまひろ」「しおひがり」「小雨大豆」「山本アヒル」「道雪葵」の7人。
 

謝罪コメントまでほとんど同じ

 全員が「#アナ雪2と未知の旅へ」「#アナと雪の女王2」とハッシュタグを付けていたもののPR表記は無し。ツイッター上でステマ疑惑が囁かれる事態となった。

 さらに翌4日には7人全員が「試写会に招待されて描いたPR漫画」「説明が足らず申し訳なかった」との趣旨の謝罪コメントをツイート。足並みを揃えた謝罪によってステマ疑惑はさらに強まる大炎上となった。

ディズニーは「コミュニケーションに行き届かない部分」と弁明

 この事態を受け、同5日にウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社は「『アナと雪の女王2』感想漫画企画に関するお詫び」と題したコメントを公式サイトに掲載。

「本企画に伴う投稿は、『PR』であることを明記していただくことを予定しておりましたが、関係者間でのコミュニケーションに行き届かない部分があり、当初の投稿において明記が抜け落ちる結果となってしまいました」と「伝達ミス」であることを強調したのだ。

「『ステマ』と呼ぶことに激しい違和感」

 アナ雪2を巡るステマ疑惑について「代理店経由でプロモーションを依頼されたPR会社の担当が『試写会のセッティング』『漫画家へのオファー』『ツイートのタイミング指示』『謝罪コメント作成』まで担当したのでしょう」と語るのは広告代理店関係者だ。

 さらに「ネット上では『ステマに違いない』と指摘の声が相次いでいますが、すべてが露骨すぎて『ステマ』と呼ぶことに激しい違和感を覚えます」と続ける。

「そもそもステマとは『消費者に気づかれないようにコッソリとする宣伝』。『漫画家7人が同時刻に同じハッシュタグを付けて投稿する』のは分かりやすすぎるんです。ステマの意図があるなら、当初から別業種の人間に別の方法で宣伝して貰いますよ」

ディズニーの弁明にも「いくつかの疑問点」

「これはステマではない」と断言する同関係者だが、ディズニーの弁明にも「いくつかの疑問点がある」と指摘する。

「『PR表記』が抜けた理由について『コミュニケーション不足』を強調していましたが、仮に伝達ミスがあったとしても担当者が『このまま投稿すればネットで炎上する』と気付かないわけがない。横並びの謝罪コメントにしても、コミュニケーションの問題以前に何もかもがお粗末なんです。言ってみれば『ステマより酷い』。『この案件を任されたのが“PR会社に入ったばかりの新入社員”だった』のなら納得できますが……」(同関係者)

 謎の深まる「アナ雪2ステマ疑惑」であった。

(岡田貴子)