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ウワサの真相

ふかわりょう「北斗の拳・原哲夫といとこ」の意外性…「一生に一度のお願い」で生まれた合作

ふかわりょうと漫画家・原哲夫は、いとこ同士。2010年のROCKETMAN作品には、二人の縁が形になって残っている。

原哲夫がふかわりょうを描いたROCKETMAN「dancemusic」のジャケット
出典:Apple Music「dancemusic」ROCKETMAN(ビクターエンタテインメント/ジャケットイラスト:原哲夫)
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 細やかな言葉選びと独特の間で笑いを生む、ふかわりょう。そのいとこが、武論尊原作の「北斗の拳」を描いた漫画家・原哲夫だと聞けば、まず作品と本人のイメージの違いに驚くのではないか。

 だが、この関係は意外な親戚の名前を挙げて終わる話ではない。二人が同じ作品に関わり、ふかわが原の筆でたくましく描き直されたジャケットが存在する。音楽活動の節目に実現した、いとこ同士の合作だ。

原哲夫が描いた「マッチョなふかわりょう」

 きっかけは、ふかわがROCKETMAN名義で発表した2010年の音楽作品だった。同年8月4日にベストアルバム「thank you for the music!」が発売。その裏ジャケットに、原による描き下ろしのふかわ像が使われた。

 さらに、先行して7月21日に配信された「dancemusic」でも、このイラストをジャケットに採用している。こちらは表側から絵を見ることができるため、原とふかわの合作を知るには分かりやすい一枚だ。二つの作品名と、表裏の違いは区別しておきたい。

 その姿は、テレビで見慣れたふかわとはずいぶん違う。大きく盛り上がった肩と胸、力を込めた手。胸元にはROCKETMANを思わせる「R」の文字があり、顔つきにも劇画らしい強さが加わっている。それでも、髪形などにはふかわの面影が残る。別人を描いたのではなく、あのふかわが原哲夫の絵の世界に入っているのが可笑しい。

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「一生に一度」の頼みごとを音楽に使った理由

 当時公表されたコメントで、ふかわはこの依頼を「一生に一度だけ」と決めていたお願いだったと明かしている。そして、親戚だからという以上に、表現する者同士で一緒に作品を作れたことを喜んでいた。原に描いてもらう機会を、音楽の節目に使ったのである。

 原からも、ふかわが長く音楽活動を続けてきたことを祝う言葉が寄せられた。単なる似顔絵のプレゼントではなく、ROCKETMANとして積み上げた仕事に対する贈り物だったことがうかがえる。

 実際、「thank you for the music!」はビクターの作品紹介でもベストアルバムと位置付けられ、全15曲を収録。ふかわの音楽をまとめて届ける作品だった。お笑いのキャラクターをそのまま売り込む写真ではなく、原の大胆な絵を組み合わせたことで、芸人とミュージシャンという二つの顔にも、もう一つ違う表情が加わった。

 親戚という近さがあっても、頼みごとを繰り返すのではなく、ここぞという機会まで取っておく。その一度に音楽を選んだところに、ふかわがROCKETMANをどう位置付けていたのかが見える。

 「北斗の拳の作者といとこ」という豆知識は、一枚のジャケットを見ると急に具体的になる。血縁の意外性以上に面白いのは、その縁で生まれたふかわの、あまりに強そうな姿なのだ。

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