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乱一世「CMのうちにトイレ」発言で永久追放ではなかった! 2年後の復帰で感じた「現場の変化」

1997年の生放送での一言が、乱一世の仕事を大きく変えた。降板だけでは終わらなかった本人の回想をたどる。

乱一世
乱一世(画像はBMCエンタープライズ公式プロフィールより)
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 CMの間にトイレへ行くよう視聴者に促し、テレビの世界から消えた。乱一世の名前を聞いて、そんな話を思い出す人もいるだろう。1997年、深夜番組「トゥナイト2」の生放送での発言が、大きな問題になったのは事実だ。

 ただ、そこで芸能活動が終わったと理解すると、その後が抜け落ちる。乱は約2年後、当の番組に戻っている。長く語り継がれる失言騒動には、復帰して初めて感じた別の苦さがあった。

乱一世の一言は「次の映像を見てほしい」から出た

 乱は2025年の日刊SPA!のインタビューで、発言の前後を説明している。CM明けに流す映像へ視聴者の注意をつなぎたい。その思いから、用事があるなら今のうちに済ませてほしいという趣旨の言葉が口をついたのだという。

 広告も含めて成り立つ民放番組で、CM中は画面から離れていいと受け取られる発言をした。本人の意図が次の企画への期待を高めることでも、放送上の問題がなくなるわけではなかった。

 本人の回想では、直後に謝ることも考えたものの、その場では冗談として処理された。その後、事前に予定していた旅行へ出かけ、騒ぎの大きさを知ることになる。帰国後には出演を休むよう求められ、次の改編期に向けて決まっていた仕事にも影響が広がった。

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 もっとも、すべてのテレビの仕事がなくなったわけではない。乱は同じ取材で、「噂の!東京マガジン」の仕事は続いたと語っている。大きな打撃を受けたことと、業界全体から永久に締め出されたことは、分けて考える必要がある。

「トゥナイト2」に戻っても、以前の空気は戻らなかった

 休養を経て、乱はトゥナイト2へ復帰した。失言の当事者が、発言した番組の現場へ戻る。物語としては再出発の場面だが、本人の手応えは単純な喜びだけではなかった。

 以前はスタッフとリポーターが知恵を出し合い、遊びを仕掛けるような勢いがあったという。ところが戻った時には、若いリポーターも増え、現場の雰囲気が変わっていた。本人の表現では「少し寂しかったかもしれない」という感覚だった。

 この変化のすべてを、あの一言が引き起こしたと決めつけることはできない。番組は出演者の不在中も進み、スタッフや演出の流儀も動いていく。復帰とは、休んだ日の続きにそのまま戻れることではなかったのだろう。

 発言の問題点は、いまでも民放のタブーを語る際のわかりやすい例になる。一方で、永久追放という刺激的な結末を付け加えると、仕事を続け、番組にも戻った乱の歩みまで消してしまう。

 取り返せなかったのは、出演の機会のすべてではない。もう一度スタジオに立っても、同じ顔ぶれで同じように笑えるとは限らない。乱一世の後日談には、失言の代償とは別に、テレビの現場が止まらず動き続ける寂しさが残っていた。

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