阿部寛のホームページはファン発だった 本人が語った感謝と変えない理由
阿部寛の公式ホームページは、ファンが作ったサイトから始まった。2019年のインタビューと2022年の映画舞台あいさつでの発言から、本人の愛着と、あのシンプルな姿が親しまれる背景をたどる。

阿部寛の公式ホームページは、ファンが作ったサイトを公式にしたものだった。簡素なデザインや表示の速さが話題になる一方、本人が語っていたのは、作り手への感謝だ。見た目だけでは分からない、その出発点がある。
2019年10月に公開されたインタビューで、阿部はサイトの成り立ちを尋ねられ、ファンが制作したという経緯を認めている。そのうえで、SNSを得意としているわけではない自分にとってありがたい存在であり、今後も大切にしたいとの思いを述べた。
ファンが作ったページを本人も大切に
このインタビューは、主演ドラマ『まだ結婚できない男』が放送されていた時期のものだ。前作『結婚できない男』から13年を経て、阿部は建築家の桑野信介を再び演じていた。ドラマの公式サイトでは、桑野の人物紹介にも阿部のホームページを思わせる趣向が使われていた。
本人のサイトと役柄の紹介が結びつくほど、その見た目は作品の宣伝にも取り入れられていたわけだ。阿部は同じインタビューで、自分が演じる人物を視聴者が大切にしてくれる喜びも語っている。サイトについての答えも、ファンから受け取ったものへの感謝だった。
ただし、こうした発言は、阿部自身がサイトを作ったり、日々の更新を担当したりしているという話ではない。制作したファンと、公式サイトとして受け止めている本人。その関係を分けて見ると、本人がなぜ愛着を口にしたのかが分かりやすい。
安田顕の更新提案に示した本人の考え
サイトへの愛着は、その後の公の場でも顔をのぞかせた。2022年4月8日、映画『とんび』の公開初日の舞台あいさつで、阿部と共演者の安田顕が、新年度に始めたいことを話す場面があった。
そこで安田が話題にしたのが、阿部の公式ホームページだった。新しくした方がよいのでは、と勧める安田に対し、阿部はサイトの人気に触れ、今のままでよいとの考えを示した。安田も変更する必要はないと引き取り、二人のやり取りが会場の笑いを誘ったという。
シンプルなサイトをどう受け止めているのか。2019年の感謝の言葉と、2022年の舞台あいさつでの返答は、その一端を伝えている。ファンの手から生まれたページは、本人にも大切にされていた。
