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森本レオさん死去…「癒やしの声」だけでは語れない!名作を支えた「演じ分け」の凄み

森本レオさんが83歳で死去。「ショムニ」「人形劇 三国志」「王立宇宙軍 オネアミスの翼」に残した芝居を振り返る。

「神酒クリニックで乾杯を」で小笠原雄一郎を演じる森本レオさん
小笠原雄一郎役の森本レオさん。出典:BSテレ東「神酒クリニックで乾杯を」公式サイト/©「神酒クリニックで乾杯を」製作委員会2019
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 俳優・ナレーターの森本レオさんが9月4日に83歳で亡くなり、所属事務所が同11日に訃報を公表した。葬儀は家族のみで執り行われ、お別れの会は予定していないという。

 1967年、NHKのドラマ「高校生時代」でデビュー。翌年には東海ラジオ「ミッドナイト東海」のDJを務め、若者たちの支持を集めた。テレビで顔を知られるだけでなく、ラジオで声を待ち望まれる存在でもあったのだ。

森本レオさんが支えた「ショムニ」「王様のレストラン」

 「ロングバケーション」「ショムニ」などの人気ドラマに出演する一方、「きかんしゃトーマス」や「王様のレストラン」ではナレーションを担当。番組名を聞くだけで、あの語り口が耳によみがえる人も多いだろう。私生活を巡るスキャンダルが報じられた時期もあったが、出演作を振り返ると、改めて役柄の幅広さに気づかされる。

 森本さんの演技の持ち味について、芸能関係者が語る。

「『癒やしの声』という印象が強いですが、柔らかい声で優しい人を演じるだけの俳優ではありません。『ショムニ』の井上課長のように、押しの強い登場人物たちの中で、力の抜けた人物を成立させられる。全員が勢いよく台詞を言えばいいわけではない群像劇で、違うテンポを持ち込めるのは大きな武器です」

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「三国志」「オネアミスの翼」で見せた声の演技

 声の仕事でも、穏やかな語り手ばかりを任されていたわけではない。NHKの「人形劇 三国志」では、知略を巡らす諸葛亮と、武勇で知られる呂布の声をともに担当している。

「軍師と猛将という、ずいぶん違う人物を同じ作品の中で演じているんです。人形劇は俳優自身の表情を見せられない分、台詞の響きや間が人物像を左右する。『声がいい』という一言では片づけられない仕事ですよ。おなじみのナレーションだけで森本さんを知っている人には、ぜひ聴き比べてほしいですね」

 さらに、1987年公開のアニメ映画「王立宇宙軍 オネアミスの翼」では、主人公シロツグを演じた。宇宙への夢を遠ざけていた青年が、ある出会いから宇宙飛行に志願する物語だ。

「立派な英雄の声を最初から当てるのではなく、迷いや頼りなさを抱えた青年として受け止められるところが魅力です。肩の力が抜けた話し方だからこそ、壮大な世界の中にも身近な人間がいると感じられる。物語の外から案内するナレーションも、その中を生きる人物も担えた。そこに森本さんの才能の豊かさがあると思います」(同関係者)

 また一人、名優が旅立ってしまった。

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