伊集院光は六代目三遊亭円楽さんの弟子だった 落語を離れても続いた師弟の縁
伊集院光は1984年、当時の三遊亭楽太郎さんに入門し、三遊亭楽大を名乗っていた。後の六代目三遊亭円楽さんとは、落語を離れてからも師弟関係が続き、2021年には二人会も開催。本人の言葉に、そのつながりが残っている。

ラジオやテレビで活躍する伊集院光には、落語家として修業していた時期がある。1984年に弟子入りした相手は、当時の三遊亭楽太郎さん。後の六代目三遊亭円楽さんだ。伊集院は三遊亭楽大の名で落語を学び、活動の場が変わってからも師匠との付き合いを続けていた。
落語を離れた後も、師匠の前では弟子だった
落語家時代の名前と、ラジオでの名前は別だった。2022年のラジオ出演時に伊集院が語ったところでは、放送作家になった元兄弟子に誘われ、師匠に知られないよう別の芸名で番組に出たのが始まり。やがて落語を離れ、伊集院光としての活動を続けることになった。
ただ、本人にも師弟関係がどうなったのか分からない時があったという。2023年10月の取材で、タレントとして活動する中、自分はまだ弟子なのかと円楽さんに尋ねた思い出を話している。返ってきたのは、師匠への尊敬がある限り弟子だ、という言葉。それを受け、以前のように付き合ってもらえたと振り返った。
その関係は、仕事場での振る舞いにも表れていた。2022年の番組では、円楽さんがラジオ局に来る時は駐車場へ迎えに行き、帰りも車の姿が見えなくなるまで礼をしていたと話している。
2021年には二人会で高座へ
二人が落語の舞台でも共演したのが、2021年6月13日。東京・有楽町のよみうりホールで昼夜の二人会が開かれ、伊集院はおよそ30年ぶりに高座に上がった。昼はナイツ、夜は爆笑問題がゲストとして出演する公演だった。
公演を終えた伊集院は、その日の夜、出来を師匠に尋ねたという。返事は翌日に持ち越され、二人会の翌日に収録されたラジオ番組で話題になった。円楽さんは、伊集院のファンを高く評価し、その年の秋冬にも再び開催する考えを示していた。
伊集院は、久々の高座に際して、日々ラジオで話していること自体が落語の修業になると師匠に言われたことも明かしている。落語からラジオへ移った際は別の世界に来たと感じていたが、一人で話して人を笑わせるという点でつながったと語った。
円楽さんが亡くなった翌年の2023年、伊集院は追悼公演の取材で、二人会は一度きりの記念のつもりだったのに、師匠に誘われて続ける話になったと回想した。実現しなかった落語会の予定を、スマートフォンのカレンダーから消せずにいるとも話していた。