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ニューオールドメディア

『Get Wild』のイントロはなぜ印象に残る? 小室哲哉が語った二段構えの発想

『シティーハンター』の終幕と結びつく『Get Wild』。小室哲哉が振り返った制作時の注文と、こだま兼嗣監督が明かした映像演出から、イントロの成り立ちをたどる。

2014年のMTV VMAJ会場で、白いシャツを着て横を向く小室哲哉
出典:Wikimedia Commons/小室哲哉(2014年) 撮影:Norio NAKAYAMA CC BY-SA 2.0(縮小表示・左右に余白) 原写真:MTV VMAJ 2014
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 1987年4月に発売されたTM NETWORKの『Get Wild』。テレビアニメ『シティーハンター』では、物語の最後にイントロが流れ始め、そのままエンディングへ移る。このつながりを支えた曲の構成は、アニメ制作側とのやり取りの中で形になった。

 作曲した小室哲哉は、2023年9月放送の日本テレビ系『シンレーザーと学ぶ』で制作を回想している。エンディングへの起用を聞いた当初は、主題歌ではないのかという思いもあったという。それでも、当時のTMにとって、今後を左右するほど重要な一曲だと考えていた。

冴羽獠の余韻からエンディングへ

 求められたのは、アニメのタイトルを繰り返し歌うタイプの曲ではなく、作品のイメージに合う音楽だった。さらに制作側は、主人公の冴羽獠が格好よく見える場面で物語を終え、そこから自然にエンディングへ進むことを望んでいた。

 ところが、最初に渡したデモでは、その流れを十分に作れなかった。番組で紹介された初期版を聴いた小室自身も、歌い始める位置が分かりにくいと振り返った。細かな注文に応じるのは初めてで、戸惑いながら十数カ所を直したという。

 そこでイントロを二段構えにし、音の強弱をつけながらエンディングへ導く形にした。物語に音楽が入り込むところと、曲が前に出るところをつなぐ構成だ。静かな導入から始まるおなじみの展開には、映像の余韻をどう受け取るかという課題があった。

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止まった絵にも感じられる動き

 映像を作る側も、イントロを生かす方法を見つけていった。こだま兼嗣監督は2023年10月の劇場版の舞台あいさつで、最後の絵を止め、画面を引いていく演出を振り返っている。絵は動いていなくても、曲が重なると人物が生きているように感じられ、以後もこの方法を続けたという。

 同じ舞台あいさつでは、劇場版でも画面を引く速さや、せりふを置く位置を調整したことが明かされた。完成した曲を流すだけでなく、音と映像の間合いを合わせる作業があったのだ。

 印象的なイントロは、曲作りと演出の両方から生まれていた。

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